2004年07月23日(金) |
「ウォルター少年と、夏の休日」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★★
大好きです、こういうおとぎ話。 見終わったとき、思わず拍手したくなりました。 おとぎ話は所詮おとぎ話、現実として見るならつっこみどころもたくさんあるし、ラストはばればれだし、奇想天外な展開もないけれど、おとぎ話をおとぎ話としてきちんと描いてくれるのは気持ちがいいです。 しかも途中に挟み込まれる昔話がまたいいの。アラビアンナイトの世界なのよ。ベドウィンに族長に女性の全身を覆うようなベール♪ おとぎ話はこうでなくちゃ。
えっと、まともな映画評は一緒に見に行ったLinさんの感想を読んでいただくとして(笑 Linさんのサイトはこちら→http://homepage3.nifty.com/breeze0728/)、おじさま(おじーさま?)方、かっこいいです。オールド飛行機に乗っていたかと思うと、ショットガン打ちまくり、素手で若造をのしてしまって、しかも金持ちです。歳をとるなら、こう取りたいねっていう見本のようなおじさまがたです。しかも、悲しい過去まで背負ってます。パーフェクトです。 ネタバレになりますが、死んでしまったとき、愛していた人に泣かれるより、思わず笑われてしまうような人生っていいなぁと思いました。嗤われるのはいやですけどね。
対して天才少年オスメントくん。いやぁ、しばらく見ないうちにすっかりおじさんくさくなってしまって。衣裳からしておじさんなんですが、それが似合っているというのもなんだかなぁ(^^; Tシャツがここまで似合わないアメリカ少年というのも、映画俳優としてはいかがなもんかと。彼は名作専門の雰囲気が漂っていました。こういう映画にはぴったりですね。 でも、ハリウッドのお金かけまくりのど派手エンターティメントには無理そうです。少なくとも、シュワちゃんとは共演はできなさそう←ひどい偏見(^^; どうにも気になったのが、彼のお尻です。妙にぽこんとしていて、横を向くたび、後ろを向くたび、わたしの視線は彼のお尻へ……気になったのってわたしだけ??? 演技はさすがの天才少年……なのか、こういう役しかもうできないのか。判断に悩むところ、かも。
ウォルターのように、少年期に「信じること」を信じることを納得させてもらえていれば、わたしももうちょっとはまともな大人になっていたかもしれないなぁと少しだけ切なくなりました。
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