管理人の想いの付くままに
瑳絵



 深い霧

その存在は、まるで深い霧のようだ

僅かに離れただけで
その姿は白き中に隠されて、捉えることは叶わず
同じ歩幅で歩いていては
決して捕まえることのできない背中

自分が欲しいのなら
自分よりも速く進んでみろと
腕を捕らえて放すなと

そう言われているようで
精一杯の速さで追い駆ける

見えた背中、掴んだ腕
もう、放すことは未来永劫ありえない

2004年01月12日(月)
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