Diary
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お隣のおじいちゃんが亡くなった。「お宅の猫、かわいいどすなあ」とプルプル震えていた、あのおじいちゃんである。88才だった。
雨の中、ご近所と葬祭会社のマイクロバスに乗り合わせて、お通夜に出掛けた。
お隣は、おばあちゃんは入院していて、長い間おじいちゃんが一人暮らしの状態だった。
たぶんお隣は、近いうちに空家になるのだろう。お隣の軒先には、たくさんのバラが植えられている。いつも夏になると、うちのプランターにも毎日水やりをしてくれていた。
この街に60年も住み続けた帯職人のおじいちゃん、安らかに。
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