2005年11月07日(月) |
□■結婚して3回目の里帰り■□ |
結婚して3回目の里帰り。
いつも母が駅の改札口でワタシを迎え、見送る。
今回も、そうだった。
『ここでいいよ』 と車を降りるワタシに付いて、 駅の中まで見送りに入ってくる母。
電車が来るまで15分ほど時間があった。
待合室に母と並んで座る。
『マス寿司でもお土産に買ってく?』 『ホタルイカの佃煮は??』
待合室の売店を覗いて、 やたらとワタシに手土産を持たせようとする母。
『荷物になるからいいわ〜』
そう答えたワタシに、 母は自販機で買ったホットウーロン茶を1本手渡す。
電車がやって来た。
改札口手前で『お元気で』と、 わざと他人行儀にに言って頭を下げる。
母は黙ってそんなワタシに手を振った。
母を背に無言でホームへ歩く。
母の姿が見えなくなり、 ワタシは急に心淋しくなった。
母から手渡された、まだ温かいウーロン茶を握り締め、 電車の長椅子に座る。
うつむき目を閉じると、ホロリと涙が一粒。
それからは理性をもってしてでも止められない 涙、涙、涙。。。
周りの乗客に気付かれぬように涙をぬぐうが、 止まらない涙。
金沢駅に着いても、手に持つウーロン茶はまだ温かかった。
その温かさが、更にワタシの涙を誘う。。。
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嫁いで初めて知る、親の有り難み。
妊娠して初めて知る、母の子へ対する想い。
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