気持ち★すっ飛びダイアリ
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2002年12月03日(火) お誕生日にはごちそう

さて、
うちの人のお誕生日です。

前の日から準備で忙しいです。
車で大型スーパーに行って、こじゃれた香味野菜を買い込みます。
牛の赤ワイン煮込みを作るので、地元和牛の肩ロースを500gお肉屋さんで。

夜間から野菜と牛を赤ワインに漬け込みます。

 当日。
牛肉を焼きつけ、野菜と汁を煮ます。スープの元と牛肉を加え
煮込む、煮込む、2時間。

その間、サラダ類の準備をします。

前菜の野菜のペースト。
へへへ、これ、池袋のレストラン、某ラボンダンスで
前菜にいつも出るニンジンのペースト?の真似。
いや、うちが行くといつも出るんですよ。もう変わってるだろうか?
カボチャで作ることが多いけど、今回は
ストックしてあった冷凍ポテトを使用。

味は当然お店のものとはかけ離れてる(でしょう)、全然適当。
大概生クリ−ムと砂糖・塩で味付けし、甘めにします。
今日はケチャップをほんの少し加えて、オレンジ色のポテトペーストに。
熱いうちに、ごりごりと裏ごしします。

 わーい、滑らかで美味しい。
 この時点でかなりワタクシの腹に入ってしまうのだった。

オレンジのポテトにチャービルを飾ります。

サラダは豆のサラダ。うーん、大豆があったので大豆にする。
茹でてあるパックは便利。うちは豆のサラダをよくします。
大豆はシンプルにオリーブオイル、タラゴン付けのワインビネガー、
塩、コショウ、クミンシードで和える。
茹でたグリーンアスパラを添え、周りにチコリを並べて、
透明ガラスのお皿に載せるだけで、ぐっとこじゃれて見えます。

煮込んだ肉をとり出して、野菜汁を裏ごし。
裏ごすのだ、ひたすら、ごりごりと・・・・うち、省スペースのため
フードプロセッサーなどという良いもんはおいてないのよねん。

甘く砂糖とバターで煮たニンジン、ペコロス、
マッシュルームを最後に加える。

あとは、パスタを茹でて、パンと共に出す。

 はいー、疲れた〜〜〜〜〜〜・・・・。

甘党のうちは、ワインも甘めのスパークリングワインで乾杯です。
ご苦労さん。金も、手間も、かけといたよ。

あ、懸賞が当たった。
良かったっちゅ〜男もののブランドパンツ。パンツって下着の。
これもプレゼントに追加。ハハハハハ。

作る自分も自分だが、絶対うちの人は「まずい」とか、
「こんなもの」とかって言ったことがない。
「こういうものがうちで食べられるなら、外に行く必要ないな〜」
って必ず言います。

 ・・・・・褒め上手?それともワタクシが乗せられてんの???


ああ、今いちうまく行かなかったので、詳しくは省きますが、
ケーキはリクエストがあって、ズコットにしたのです。

ご存知でしょうか。イタリアのケーキで、ドーム型のスポンジの中に、
マスカルポーネのチーズクリームとナッツがごろごろ入った

 非常にうまい!!!うまい店で食べたら、
 ティラミスの比じゃないくらいはまる!!!
 ・・・・・・・・ケーキでございます。

しかし、今回、たかをくくって実にテキトーに作ってみたら・・・・

 おわー。泣く。
 周りのスポンジ、固いって、しかも厚いって。
 うまけりゃいいかなあ、と思ってジェノワーズにしたのが間違い。
 しくしくしく。

 しかも中のクリーム。弱いって、味薄いって。
 チーズ全っ然足りんっすよ。しかも国産のリーズナブルな
 チーズだし・・・柔らかくて味薄いし・・・・しくしく。
 ナッツも足りんし、ああ、もし食べに行ってこんなのが
 出されたら、テーブルひっくり返されちゃうよん。

ちょっと悲しい失敗でしたなダンナ・・・とロダンのように
自分につぶやいてみた。
「何か別物ができてしまった・・・」と言うワタクシの言い訳を、
うん、うん、でも皮(周りのスポンジのことらしい)がしっかりしてて
中が軽いから、バランスは違うけどこれはこれでいいかも、
とうちの人は食べていた。

  が、しかし。

  夜中に、気配がして居間に行くと、
  残った失敗ズコットもどきを、うちの人が
  追加して一人でもぐもぐ食っていた・・・

  「明日遅いんで食べられないかも知れないから、
  明日の分まで食べとく」

  というのが言い訳だったが・・・・
  失敗したケーキの方がそんなにうまいんだろうか、
  この人の味覚は、底の底では、よくわからない・・・と思った。

  
 人のお誕生日には、自分も一緒にご馳走食べられるのが幸せ。


 だけどたくさん食べられない、胃弱のきゃれるでした。



2002年12月01日(日) interlude〜素敵な年取り・・・〜

街を歩いてるとさあ、

お年寄りでも、
ああ、素敵な人だなあ、身なりとか、物腰とか
・・・・って思える人とさあ、

何でなのかわからないけど、
うわー、幾ら年長者を敬えっつったって、こりゃあ無理だよ、
ムリムリムリムリ!何でこの人、あたしに迷惑かけるわけ、こんなに!
・・・・・っていう人。

いますよねええ。

身体的に機敏ではなくなる。
 ので、電車の中でよろけやすいから、席をとるのは
一刻を争うわけだ、年配の人にとって。

 それは理解してるつもりですわよ、健康に携わる仕事してる
 ワタクシとしては。

で、さあ、そこでも振舞い方ってあると思うワケですよ。

「すみません」とか「ごめんなさいよ、通してください」とかさあ、
周りへのアピールの仕方ってあると思うのヨ。

そう声でもかけてくれれば、いっかな現代人が「世間の目」っていう
もんに鈍感になってきてたって、日本人が「公共」っていうもんに
無頓着だからって、1対1に対応できるような意思表示を
してくれれば、まあそれなりに無言でもよけてくれるとか、
人によっては席を譲ってくれるとか、何かしら反応してくれると思うのヨ。

 ところがさあ、

 後ろから人の背中や尻辺りをぐいぐい押し出して、うわああ何!
 とか思うと、
  ・・・・・・無言。さらに大きな荷物で人の肩をぶちのめしていく。
 顔を見ると、全く、こっちを見ていない。押し除けられた先の人たちは
 ワタクシと同じにうわ、何だ?という感じでその人を見る。

 全くその人は、周りを人扱いしていないわけ。
 すみません、どころか、どいてくれよ、でもない。
 おおよそ人間らしい何の意志の発信もないわけ。

 これって、年齢の問題じゃないよね。
 もしかすると、何か病気があるのかも知れないけど、でもさあ!
 あんなに大きな荷物をわっせわっせ運んでどこかに行けるくらいの
 心身の健康さがあるんでしょ?

    年をとったら何でも許される、と
    一部の年寄りが考えているのは事実だと思う。

 そういう年寄りは、どこでも敬われなんかしない。
 前に書いたか忘れたけど、一つ何か障害や負ってるものがあるからって、
 自分は世界の王様のように何でも許されると思う人は、

 ホントに大っっっっっ嫌い!!!!!!!!!!!

 世には色んな不幸があるのだ。
 自分だけが不幸だなんて思わないで欲しい。


 今一人の人間としてここに暮らしてるワタクシは、
いつも、素の感情で、色んな場面でそう思う。



2002年11月29日(金) 「在宅」でも外に出よう

訪問看護を受けてるのは、持病のある人、障害を持つ人である。
うち多くは急性期症状が出ていたり、病状が安定していなかったりするが、
中には、比較的安定した状態で家で過ごしている人もいる。

そうした人に対して、ワタクシたちは、
外出もどんどんすすめたりします。

言わなくても自ら積極的に外出して、少々無理をしすぎる傾向の方には
「気をつけて」と声をかけます。
が、制止はしません。

だって家にいるんですもの。

家にいるということは、まちの中にいる、
コミュニティの中にいるということです。
社会の中にいるということです。

世界とつながっているということです。

外出するのだってその人の自由です。
外出許可なんて要りません。

多少はお金がかかったり、人手がかかったりしますけど、
ちょっと本人も疲れたりしますけど、
「外に出たい!」と思う気持ちが叶えられると、
それに代えられない幸せが手に入るんです。

 同じ障害でも外出に積極的な人のホームページを見て、
「この人は元々頭がいいから・・・」
「自分と違って若いから・・・」
なんて決め付けないで。

呼吸器つけてたって、体に麻痺があったって、
みなさん、外に出ましょうよー。ワタクシは年をとっても、体が
悪くなってもできるだけお買い物にも、旅行にも出たい。
だから、利用者さんにもそうしてもらいたいんです。

ひと季節に1回くらいは表に出て、季節の風を感じましょうよ。

 そうでないと、もっともっと、からだだけじゃなくて、
 こころまでなんだか弱くなっちゃいますよ。

今また、イルミネーション観覧に誘おうと思ってる
利用者さんがいます。どうかな?

いい成果をここに書けたらいいな。


2002年11月28日(木) 頑張れ若い介護者さんその2

前回つづき。

 年若い20代の方が、親ごさんの介護にあたっていたり、
主介護者ではなくても自分の時間を使って、介護に熱心に
協力しているようなご家庭にもよくお目にかかる。

 そういう若い方たちの内訳は、まあ既婚であったり未婚であったり、
様々だ。主介護者として、時間的に多く介護にかかわるには、
当然、長い時間自宅にいられる人、例えば仕事をしていないか、
パートタイマーか、自営で時間的には短くても家族交代で、こまめに
見に来られる人に限られるので、これは誰もができることではない。

(とは言えフルタイムで働いていても、職場の協力を得て
昼休みだけ帰ってきて日中1時間半だけ介護に携わったり、
夕方ぎりぎりまでサービス(ヘルパーさんなど)で埋めて、
定刻帰りで夜から朝までは家族で介護を担当したり、
ぎりぎりのスケジュールの中で、多くの人が頑張っている
のも現状であるが)

 しかし、主介護者が自分ではなく、例えば自分の母親だったりして、
父方の祖母を看ている状況だとしても、
その母親の姿を見て育つからなのか、あるいは意識してそう育てたのか、
介護そのもの手伝いや、負担のかかっている分家事や用事の手伝いで
実際、何かと協力している人が若い家族には多く、
個人的な体験で言えば
「若い人、特に20代後半の人は、家族を思いやれる優しい心を
もっている人が多い」
とつくづく思う。

 これは厳密に言えば、地域性なのか(よその地域では違うのか)
どうかわからない。ただ、前に書いたように、中途半端な
中年の世代よりも、割合で言うと圧倒的に
「家庭や家族を大事にする」人が多いように思えるだけだ。

 一方で、仕事中毒になどなりようもない現在の雇用情勢が、
自宅にいるフリーターの若者を増やしている事実もあり、
そのような若者が
「どうせうちにいるならばあちゃんの面倒でも見ようか」
と考えて、家庭の出来事に対して積極的に協力する傾向にあると
すれば、国の経済を考えると必ずしもばら色とは言えないかも
知れないが、しかし、これは巷の評論家が10年も昔から
知ったように言ってきた「パラダイムの変換」が、
若い世代から確実に進んでいるとは言えないだろうか。

 キレる若者、危ない子供。
 かの「17歳」は今20歳くらいか。

 今自分がかかわっている「優しき20代」は20代後半である。
厳しい時代だが、彼らがもうすぐこれからの日本の中心を担っていく。


 物質中心主義から心の時代へと。


無機質な感性を持つ、彼らの半周り後輩達を、その優しき心で
うまく導いていってくれはしないかと、ぼんやり思ったりもするのである。



2002年11月26日(火) 頑張れ若い介護者さんその1

訪問看護の利用者さんをご家庭でささえているのは、
うちのステーションの場合、多くが利用者さんの同年代の伴侶である。
夫が妻を看る、あるいは妻が夫を看る例がまあまあ多い。

しかし場合により実のお子さんが看ている例もあり、
中にはまだ20歳台の若い方もいらっしゃる。
その場合男女の別も、独身か既婚かも様々である。

 子供が親御さんの介護をしている場合、それが娘さんではなく
普通なら働いているはずの壮年期の、独身の、しかも無職の!
息子さんだったりすると、ま〜ず、いや〜な感じでしたね。
それは偏見ではなく、実際かかわった例に限っての話である。

最近は、要職に就いていた男性が、退職して親の介護に専念する例も聞く。
(よく講演などをされていたりしますね。)
今や「介護は女の仕事」などと家の中では言っても
外で言いわる人はぐっと少なくなったように思う。
働いている妻に生計を預けられる場合は、少ないながら
男性でも介護に就くようになったし、
体制としてはまだまだであるが、一応男性も介護休暇を
とれるようになり、先ほどのように専業するまでもなく、
一部にしても、男性も介護にかかわれる世の中にはなってきた。

 が、しかし、うちの利用者さんの例ははっきり言って
「介護を口実にしたパラサイト」オジサンばかりであった。

よく介護をしてくれている人はほとんどなく、
本人は熱心なつもりらしいが医者や我々の助言には耳を貸さず、
何か独自の理論(不気味なことですが。宗教的な理由であれば、まだ
理解できるようになりましたが、あるいは何か精神疾患、
境界域などの方であったのかも知れません)による
自己流介護を続け、大事な親御さんに入退院を繰り返させていたり、

あるいは介護などしたいわけでなく
「年寄りと一緒に住んでやってるだけありがたいと思え」
という態度がありありでおむつも代えず、痴呆のため
介護を拒否する親に対して
「食べないと言ってるから食べさせませんでした」
と食事・水分を与えなかったり、ネグレクトに近いことを
行っていたりする例がほとんどだった。

 そのような例の多くは、親ごさん自身が収入の高い職業で、
その親に可愛がられた息子である。
 可愛がられすぎて、定職にも就けず、結婚もできず、親の年金で
パチンコに行くだけが趣味の悲惨な人生(と言っても彼らはまだ
40〜50代でしたよ!)・・・・・日本は本当にひどい国になった
(そんな昔は知りませんけどさ)と思いました。

 腹いせに痴呆の親を怒鳴りつけるくらいなら、働け、職安行け!
と思います。でもそんなことはいい育ちのお坊ちゃんの
プライドが許さないのでしょう。体だけ(人によっては学歴も!)
一人前、でも人間としては一体どうなのか・・・・?
最近そういう人が多いです。
 いい年になりプライドばかりが高くなり、人の助言に耳を貸せなくなる。
結果医者も看護師もヘルパーも及び腰になり、本当に親身な援助は
してくれなくなる。

 訪問看護で一番苦悩するのは、ワタクシの場合、
 「処遇困難事例」でもなく「重症者」でもなく
 「ターミナル」でもなく、そういう社会のひずみに
 対峙せざるをない時です。・・・・・・


 前置きが・・・また長くなりましたんで、つづきます。

本論は「若い介護者さん」です。20代の介護者さんや、
若いご家族の優しさについて書こうと思います。


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