くじら浜
夢使い
君の宇宙(そら)
2004年04月17日(土)
いく度も行った君の宇宙
何回も帰ってきた君の宇宙
今日も行った君の宇宙
明日も行くだろう君の宇宙
いく度に跳ね返る君の宇宙
いつも涙する君の宇宙
振り返り追いつく君の宇宙
いつまでもそこにあり
いつでも反射し
未来永劫の遠い道のりの中で
君と出会ったすべての奇跡に
すべての宇宙はその一点だけの為に
回り回り続ける軌跡は
その一点だけの為に
頭上
2004年04月05日(月)
満月の
舞う花びらに君を見る
そして
葉桜の頃
戦場の唄・4
2004年02月05日(木)
どれほど歩いたのだろう
冷たい風が僕の顔を強く打ち
所々禿げかけた稜線の
土の匂いで意識が戻った
朦朧としながらも本能だけで前に進む
僕は今ただの動物
肉は削がれ
血は涸れ
それでも尾根の風はひとしきり僕を叩き
ヒトに戻してくれる
目の前に立ちはだかる山は
こうごうしくも気高く聳え
いくつもの鋭利な岳は容赦なく刺さってくる
遮るものは何もなく
もしも此処が戦場だというのなら
僕はおしみなく闘おう
戦場の唄1〜3
夢の記憶
2004年01月28日(水)
夜明けが少しずつ早くなっていく
醒めない夢を起こすように朝がやってきた
乾いた頭に夢を反芻し
湿りを与えた
掌の感触だけが覚えている夢の欠片
想いは闇の中に記憶され
いつまでも消えることはない
千切れ雲
2004年01月25日(日)
薄く広がった雲に
意識を一滴落とした
響きあった粒達は寄り添うようにかたまり
そして千切れて流れていった
思い出を指でなぞれば
雲はただ流れるだけで
凝縮された想いが
八方に飛んでゆく。
激しい感情
2004年01月18日(日)
トタン屋根を強く打つ雨のような
夏の海に燦々と降る太陽のような
青く目に反射する山並みのような
そんな激しい感情
そのひとつひとつに気持ちが高ぶり
発せられた言葉は宇宙になり
その軌跡だけが感情となってクルクルと弧を描く
強い意志とは己ではなく宇宙の軌跡なのだろう
激しい感情はやがて雨の滴となって
太陽に溶け山に同化し
そして少しずつ優しくなってゆくのか
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