くじら浜
 夢使い







弾けて飛んで   2004年08月24日(火)

風船が弾けて飛んだ
たくさん詰まって弾けて飛んだ
想いが膨らみ弾けて飛んだ
パンッと弾けて飛んだ






白く輝く   2004年08月23日(月)

沈む夕陽にまっすぐに進む君の後ろ姿が真っ白に反射され眩しかったんだ。






ガンバレ土左礼子   2004年08月20日(金)

 「土左はこちらが黙っていても自分からやるべきことをきちんとやれるので、安心して見ていられるのです。少なくとも『何だ今日の練習は!』っていうのが土左に関してはまったくありません。いつも120%の力を練習にぶつけてきます。むしろ、やり過ぎるところがあるのでその心配をしなくてはいけないんです。練習のやり過ぎで故障、そして治ったら練習でまた故障というのが土左のこの1,2年の状態だったんです。走っていないと不安になるのもわかりますが、やっとここにきて休養も練習だと理解してくれたみたいです」

 故障の時、リハビリをかねてプールでの水中歩行を指示された土左は、単調なこの運動を延々3時間も繰り返していた。また自転車を漕いで来いと言われると、出ていったきりしばらく帰ってこない。このときも3時間後に汗びっしょりで戻ってきたという。そのひたむきな姿に鈴木はいつもおどろかされる。しかしその姿が、次々と起こる故障の原因であったのだ。

 常に全力で練習をし、自分を追い込む。そして、それが極限まで達すると走りながら、泣く。特に、炎天下で長距離を走るときには、かならず土左の目からは涙が溢れ出る。万全でない状態でむかえた名古屋国際もそうだった。

 土左は言う。
「いつも聞かれますが、なぜ涙がでるのかわkりません。これからも”泣き癖”はありそうです(笑)」



『Nunber 608号』より






遠雷   2004年08月18日(水)

遠く響く雷が
深く深く心に沁みて
やがてくる光の塊に
秋を見る






あの夏の日 4   2004年07月30日(金)

台風が去った後に吹き抜ける一辻の風の匂い
濡れた路面に反射する朝陽の強さ
眩しさに目を細め仰いだ空はどこまでも高く
裸足で歩く波打ち際にはたくさんの夢の跡があった。






飛行機雲   2004年07月27日(火)

手のひらいっぱいに水を掬い
思いっきり顔を叩いた。

見上げた空に一本の線が走っていた。





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