くじら浜
 夢使い







あさってみる夢   2006年09月20日(水)

きのう夢をみた

明日もたぶん夢をみるだろう

でもあさっては夢をみるかどうかわからない








その宇宙に。   2006年09月19日(火)

山が震える
ぼくの体内に山が入っていく
その奥の森に這う
細胞までもが

空が響く
ぼくの意識が空へ跳ぶ
脈打つ雲にもぐって
屈折を繰りかえし

幾度の細胞分裂は
それが血管になり
根になり
地に這い
記憶の隙間までも支配する

屈折された光の軌跡で
闇ができるように
意識は宙に蔓延り
根付き
水になる


海が轟く

その水は波となり
うねりとなり
その根はしぶきとなり
太陽はその光線で
地と繋がり
しぶきは宙を濡らし
うねりは山を動かし
空を呑み
雨はその調べで森をつつみ雲を滑らせ


そして
ぼくの体と意識はその宇宙に同化した。









くじらになった少年   2006年09月18日(月)

放たれた日常の刃が
胸を深くふかく抉って
ほとばしる赤は
夕刻西の空に朱と同化するのだろうか

その体温さえも忘れるほどに
その場所は遠いのかい

記憶の渦を
一本いっぽん辿っていって
燃える太陽の下
蝉はなぜあんなにも激しく叫び
向日葵はなぜあんなにも天を求め
夏ななぜそこにある

浮き上がった傷痕を
この陽にさらし
少年はいつもこの砂浜で目を閉じていた

渇いた傷痕は
したたる汗で
潤うのかい

体温は
その微熱で
戻るのかい

満潮
夕暮れ
それでも少年は帰ることはなく
真っ赤に染まった夕焼けと
静かにしずかに沈んでいく太陽を眺めながら

いつまでも
くじらを待っていた





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昨日にひきつづき今日も昔書いた詩です。
いや・・サボっているわけでは・・
5周年記念ということで・・
2つとも思い入れの強い詩です。








天空ショー   2006年09月17日(日)

光ってる 光ってる

西の空30度
薄いベールに包まれた光の核は
そのありあまるエネルギーと
もてあました力の渦を
どこにも放出できずに

数時間前にはあれだけ降り注がれた光は
今 どこにも行き場がなく
遮られたベールの中で

光ってる
光ってる

その凝縮された空間に
君は何を見
何を触わり
何を嗅ぎ
その凝縮された空間に
どれほどの想いと
どれほどの宇宙と
どれほどの時間が
あるというのか

その凝縮された空間が
狭まれば狭まれるほど
君の光は輝きを徐々に増し
ベールを突き破らんばかりに放たれたエネルギーは
黄金色でもなく
オレンジ色でもなく
朱でもなく

もはやそれは
意志をもつ一個の宇宙

最大限に凝縮された一個の宇宙

放て
放て

光れ
光れ

打ち破れ


わずか3分の
天空ショー






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●更新記録

【過去の夢使い日記】
「あの夏の日」をアップしました。








たちからお   2006年09月16日(土)

 僕は山にいる
 地(つち)がある
 足が痛むのは
 僕がここにいる証だろうか
 なんて美味そうに・・・・
 蜻蛉(おまえ)は生命を食べるんだ
 風が渡って行く
 葉擦れの音で山が鳴る
 身体の中に・・・・・
 その音が染み通って行くのがわかる。


だいぶ前の日記に↑の詩を見つけた
(たちからお 第24話”お山”より)とあるが・・
いつどこでなにからメモったんだっけ?
たちからお ってなんだ??
まぁこんな詩は自分には一生書けないなと
少し嫉妬を覚えつつ・・

9月16日
今日でこのサイトを開設して5周年になります。

安部次期首相に代わりまして祝福申し上げます ←ありがとう

5周年記念にTOPページをカラーにしました(期間限定)

「夢使い日記」
その前はGAIAXで1年位書いてたから6年
6年もよくもまあ書いたもんです
ま、書かない時期も2年程あったけどね(汗)
詩・・とはちと違う
文章 テキスト エッセイ 短文 散文 メモ ・・
全然違うな
あえて言うとやっぱり「日記]かな
ということで「夢使い日記」でひきつづきやっていきたいと思います。









ゴジラが火を吐く   2006年09月15日(金)

久しぶりの晴れ間
灰色の雲が少しずつ白くなり
その雲が流れていって青空が広がった

そして松井が130日ぶりにホームランを放った

武部幹事長に代わりまして祝福申し上げます ← ?








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