くじら浜
 夢使い







凝縮された朝が持ってくるもの   2007年01月03日(水)

凝縮された朝が持ってくるもの
それは明日への活力かもしれない

すべての人達がその朝を待ち焦がれていた









セピア色の物語   2006年12月28日(木)

「い から始めよう」が無事完成しました。
参加してくれた方々↓
さん香様、みみい様、ellei様、みよ様、
ふきのとう様、ばあや様、*Lunette*様、
YA・HA様、あめ様、night owl様、アオンの・・様
そして提案者のひばり様、
本当にありがとうございました。
みんなの作品です。

’in to the air ’にアップしてます。








かなしゃ想い   2006年12月25日(月)

子供の頃、クリスマスなんてハイカラな習慣はまだうちの田舎では馴染んでなく、それでもクリスマスの晩(イブではなく)には、父親がわざわざ隣町から買ってきた大きなケーキを家族全員で食べていた。夢見る少年・・ではあったが、サンタクロースがプレゼントを持ってくるなんてはなっから考えたことはなく、ましてや両親から特別なプレゼントを貰うでもなかった。ああいう儀式はテレビの中や物語の中での遠いことのように思っていた。

ところがクリスマスが近づいたある日、3つ上の姉が「クリスマスケーキは前の晩に食べるらしいよ」と言いだした。ぼくと兄は「そんなわけないだろ」と鼻で笑い、でも姉はムキになって「クリスマスイブ」について説明しだした。そんなわけで父はクリスマスケーキを一日早く買うことになり、その年から泉家はようやくイブの晩にケーキを食べるようになった。
なるほど・・クリスマスの前日にローソクを灯しケーキを食べることによって、次の日のクリスマスが特別な日に思え、また、ケーキを食べるイブの晩も特別な儀式のように思えてきたのだ。

クリスマスの特別な思い出なんてものはないが、今思い起こしてみると、やっぱりあの光景は「かなしゃ」なんだなあと・・








北へ   2006年12月21日(木)

北へ行こうと思うんだ
極寒の北にね

と言った君は
舟で旅立った









大きな夕焼け   2006年12月14日(木)

あの大きな夕焼けは誰がつくったの?

少年が言ったらお母さんが笑った

お母さんの笑った顔に大きな夕焼けがあたって
そして少年に返ってきた

あの大きな夕焼けはお母さんがつくったの?

少年が言ったら西の空がますます焼けた








ぼくの欲しいもの   2006年12月07日(木)

53個の石階段

息をきらして昇って

提灯かけた屋台が両脇に並んでた

みんな楽しそうに手をつなぎ

金魚はいらないよ

仮面ライダーのお面もいらない

綿アメなんか食べたくない

君はぼくの手をとって

一緒に探すよ

ぼくの欲しいもの

提灯に照らされる

たくさんの人垣

季節はずれの縁日だけど

見つけたよ

ぼくの欲しいもの








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