くじら浜
 夢使い







少しずつ。   2007年01月30日(火)

いつもここから見渡す夕焼けが好きだ
無機質なビル群に埋もれた地平線を
流通センターの屋上から見おろし
大都会にゆっくり沈みゆく太陽
赤く燃えた空は徐々に濃く
それは地上のすべてを
溶かしていくように
やがてくる闇は
その境界線の
入口に。








「小さな世界」   2007年01月26日(金)

宇宙 君の見た世界
決してちいさくない
力づよくて おおきな世界

宇宙 君の生きた世界
決してみじかくない
まっすぐで 純粋な生き方


−−−−−−−−−−−−
「小さな世界」
久し振りに心に沁みる物語を読みました。
ちょっと長めだけど一気に読めました。
http://monokaki.net/writers/wpara6/vroom.cgi?020








冬の太陽   2007年01月23日(火)

暖かいよ

乾いた空から射す

その先に見えるよ

暖かいから








ぼく達の物語   2007年01月22日(月)

掬った水に映る月
零れた水が少しづつ溜まっていくように
ゆっくりとふくらんでいく月のように
静かに出来あがったぼく達の物語

( 2006.12.28 )








私のお墓の前で泣かないでください   2007年01月17日(水)

道路脇にクルマを止めて休憩していた
いつの間にやらウトウトしていると
その曲がラジオから流れてきた


  私のお墓の前で泣かないでください
  そこに私はいません
  眠ってなんかいません
  千の風になって
  あの大きな空を吹き渡っています


小雨がやんで
まだ空はどんよりと雲っている

暖房が効きすぎているせいか
それともその曲の魔術にかかっているせいか
ぼくの意識は真夏に飛んでいった

不思議な歌だった







「年賀状」に思う   2007年01月06日(土)

もう随分と長いこと年賀状というものを出してない。
「あんな形式的なもの・・」と、ちょっと斜に構えたり、なによりも面倒臭がりの性分なのだ。そんな訳で年々届く年賀状が少なくなり、それはそれでちょっと寂しいものがある。いや、ちょっとどころではなくとても寂しいのだ。困ったヤツだ・・

で、ポツリポツリと届く数少ない年賀状がたまらなく嬉しいんです。

今ではもう、メールで年に何回かしか話をしない人からの年賀状。
「悩んでいたけど今はとても幸せです」という文字が並んだその年賀状が、とても嬉しかったんです。

「年賀状」という最もニッポン人的な形式的なもの。
でも捨てたもんじゃないなと、
今更ながら思うお正月です。







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