2005年04月21日(木)  映画「コンスタンティン」

起きたのが…もういいや、やめましょう。
今日も昼夜逆転の生活を繰り広げ、レイトショーに行って来ました。

「コンスタンティン」2005・米
監督・フランシス・ローレンス
出演・キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ、ティルダ・スウィントン

悪魔の千年王国(違)を実現させるべく、この世・人間界に転生を目論む
アモン(ルシフェルの息子)、それに立ち向かう悪魔払いのコンスタンティン。
壮絶なる戦いの決着は?我ら人類の行く末は!?

思った以上に真・女神転生しておりましたよ。
なんだか的に当たりすぎでもう、どうしようかと(笑)
基督教ベースなので、インド神は出てこなかったけど。
小物でクシリュナ・モーモー缶(ひっくり返すと牛の声がでるおもちゃ)
が出てきた時は、異様にドキドキしましたがね(笑)
以下、ポツリポツリと。

・やっぱり小物にトキめく。
ロンギヌスの槍やら、ヨルダン川の水やら、ゲームのアイテムみたいなのが
ごろごろ出てくる。火器が「ドラゴンの息」とかなんとか命名されてるし。
クリシュナ缶といい、小物から入った、今回も(笑)

・地獄は指輪?
地獄に入る描写が何かに似ているなぁと思ったが、分かった。
「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪の世界だ。
なんとなく、エフェクトが似ている気がしました。
世の中CG映画ばっかりになっちゃったから似てしまうのかなぁ。
見たことのない映像…と期待していたのだが。残念。

・悪魔は打撃でノックアウト。
聖水とか呪文とか不思議なアイテムも出てくるのですが、結局は打撃?
十字架の入った…なんていうんだっけか、あれ。喧嘩の時はめるヤツ。
あれでボコボコ殴るのが一番効いていたように思える。
なんだよ。私でも十分戦えそうだよ!!(多分無理)
あと、虫の声で逃げるなんて…。なんなんだ、悪魔!!
お前自身もゴキブリやら蝿やら虫関係だろうが!!

・なんなのコンスタンティン。
キアヌの役所が、どっち付かずで、まぁ。
悪魔払い=善行→天国行き、って直結しておらず、
前科「自殺未遂」があるから地獄行きなんだよなぁ。
天国行きたい、悪魔払うから自殺、帳消しして…とは。
うわー都合良いなぁ。なんて考えたり。
そもそも、肺ガンなんて自分が悪いんだろうが(私、非喫煙者)
ラストシーンで、ニコレット噛んでいたのに吹き出した。
…ニコレットCMのたばこの顔、あれこそ悪魔ではなかろうか。

・神様崇拝。
ガブリエルが悪魔側と手を組んだ理由が、神様マンセー故。
人間にジェラシーなんて、天使じゃないぜ、ガブリエルよ。
でも、ガブリエル役の方はスーツ姿といい、降臨時のお姿といい、
いかにも「中性的」で素敵だったと思います。
降臨時のスタイルは、病院のタグ付けてましたね(何かの単語入り)
そういう所にちょっと、萌えた、つうか気になった。
最後、切り捨てられてフォーリンダウンするんですが、ま、自業自得。
羽を失った後が、生々しくて良い(それ変態臭い)

・ロンギヌスは…。
ナチの旗にくるまれておりましたが、やっぱりドイツですか?持ってるのは。
ハーケンクロイツが序盤、ちらついた。ナチが絡むかとドキドキした。

・オチにプー(笑)とになり、結局悪魔マンセーに。
究極奥義「自己犠牲」でコンスタンティンは天国に逝きそうになりますが、
ルシフェルのおっちゃんは生き返らせました+延命処置。
「お前は俺のもんだ、ヤツ(神)にはやらん!!」
その姿を見て、悪魔って、いいなぁ、と思いました。
悪魔と神さんの三角関係のど真ん中、コンスタンティンが、
とってもうらやましいなぁと、羨望の眼差し。
…しかし、地獄に行ったら待遇良さそうなのに、なんで天国にこだわる?

・とにかくルシフェル役に持ってかれた。
そうそう、あと、イザベラの魂を天国送りにする節も面白かった。
なんか、本当に気の良いおっちゃん、って感じで。茶目っ気たっぷり。
黒ずくめだったらいかにも…な所を、あえて白いスーツ着せたのが正解。
神さんはなかなか絵に出来ないんだろうねぇ。
でも、悪魔はいろいろ表現できる。だから見ていて楽しい→好き。


総合感想。
メガテンやった人は、楽しく見られます度☆☆☆☆★
あの思想を知ってる人は、是非。
最後、あの男の子が天使になって昇天するんですが、
結局、人の人生って、操られてるんだなぁ、って思った。
それを見ると「畜生、やっぱりあの御方崇拝で行ってやるよ!」と、
決意を固めてしまった私であります。来たれ・千年王国。
…メガテンの感想になっていやしまいか?これ。


2005年04月20日(水)  映画「阿修羅城の瞳」

「阿修羅城の瞳」
監督・滝田洋二郎(「壬生義士伝」「陰陽師」)
原作: 中島かずき(劇団☆新感線)
出演・市川染五郎・宮沢りえ・渡部篤郎・樋口可南子・内藤剛志
音楽・管野ようこ

渡部篤郎フィーバー度☆☆☆☆★

劇団☆新感線の演目が映画化。
その劇団名は知ってて興味津々だが、
劇の内容は何も知らないので、期待も何も無し。
TVCMで市川染五郎と宮沢りえが出るのを知ってただけ。

初っぱなにスタッフロール、管野ようこに「へへ〜」となるヲタ魂。
どおりで最初の殺陣BGMが琴線に引っかかるわけだ…。
半ばジャンキーな市川・渡部両人の演技に胸が高鳴る。
最初に市川に捉えられた鬼が城戸さんだった。

タイムレンジャー(青のみ)、今度は江戸時代に出現!

ここらで、既に呑み込まれた(笑)
以下、箇条書きでピンポイント感想。

・女性陣が綺麗。
宮沢りえは年とっても変わらないなぁ。
昔、シンクロのドラマ出てた時のまんまだ…。
最後の降臨した時の姿はチャイニーズ・ゴーストストーリーかと。
衣装がとげとげしていて痛そうだ。珊瑚か?アレは。
あと、美惨の樋口可南子さんがもう…黒くて素敵。
あんな尼さんいたら、仏道修行に励めないと思います。
変身後のお姿もまた、妖艶でまぁ…。目の保養。
笑止…市松人形。着物が可愛い。

・歌の意味が知りたい。
「茨木 葛城 土蜘蛛 御将門 …」ってやつ。
御将門が気になるんですよな。将門公。
マサカドゥス。トウキョウの護り神(メガテンネタ)

・阿部邪空=渡部篤郎がかっこいい。
初見でクラリと来た。
あぁん、もう、こういうのに弱いんだってば!
いかにも一番になれません、脇役所…。
大 好 き で す !!
癖のあるお芝居がまた素敵。
結局は、主人公に倒されるんですが、似合ってる…。
なんだかこういう役がよう似合ってる…。
ケイゾクが見たくなった。DVD欲しいなぁ。

・寺田克也氏の着物が出てきた。
出門が芝居終えて、着替える時に来ていた白い着物。
その柄は…寺田克也氏のイラストだった…。

・市川染五郎はそのまま本職。
本職そのまま演じてるような印象。
着物着ても変な感じしないし。
川遊びしてても似合ってるし。
鯔背だねぇ…芝居じみた台詞回しも気にならず。
綺麗な顔してらっしゃるな、と実感。

・ひたすら「阿修羅×∞」の連呼に悦。
いろんな役者さんの「阿修羅」を聞けて満足。
そんでもって、でかい阿修羅像出てきて悦。
阿修羅≒恋するおなご説に感心。


総合感想。
話は途中で読めて飽きた。でも、画面は好みだった。
舞台を知ってる人は「…。」らしい。
知らない人の方が楽しめるかも知れない。
阿修羅にまつわるエピソードを知らなくても楽しめます。
(生半可に知っているので、突っ込みたくもなったり)
周りの造形美はアバチュに負ける(比べんな)
後、アイヌ装束も出てきて必要以上に小物に目が行った。
宮沢りえは本当に綺麗だなぁと思った。
劇団☆新感線の舞台が見たいと思った。
1時間でトイレに立った。戻ってきたらちょうど濡れ場で困った。
トイレが近いのに、飲みモノ飲むのはやめようと思った。
ポップコーンこぼした。係員さん、ゴメンナサイ。


以上。馬鹿な感想ですね…。


2005年04月18日(月)  「蒼天航路」33巻

蒼天航路33巻を借りた。

夏公淵がお亡くなりになった。
曹操がちょと怒ってた。
敦兄が喚いていた。
曹仁は人斬ってた。
曹洪はぼろ泣き。
若い時からつるんでいたので別れは辛いだろうなぁ。

近代の戦争はこういう事が無いからダメだと思う。
別に白兵戦しろって言ってんじゃないし、なによりも戦争はいかん。
でも、友人・知人・親族失う痛みって、昔の戦争の方が思いんでは?
今、遠隔操作のミサイルボタンを「ポチっ」とな…で終結だよ。

指揮官も血ぃ流して痛い目見てなんぼだ。

一兵卒と同じ経験してみろ。
図上演習だけじゃなく。
馬上から見下ろすでなく。
駆けて戦えや。
そしたらきっと、本腰はいるよ。うん。

…感想から脱線(笑)
孔明先生のやばさが無くなって、落ち着いている今作。
このまま行くのかなぁ。少々残念。
あと、余談ですが桃園3人衆がやっぱり好きです。
本気で関羽格好いいと思う。


*以下。ダラダラと独りごち。

そんなこんなで、中国好きなのに昨今の様子は如何なモノか。
なんであぁも反日なんだろうなぁ。仲良くして欲しいよ。
私は世界の警察が嫌いなので、ぶちのめしてやりたい腹の内。
大東亜共栄圏作って、アジア諸国vs米国をやらかしたい。
そもそも、石油を止めればアメリカも動けないので、中東も押さえるべし。
昔のこと掘り返して、ロシアにも働きかけるべし。
…米を倒した後は、下克上の戦国時代の開幕だね。
多分、石油押さえてる中東が全てを握る…と思うのだが。
日本何ぞ、速攻植民地化だ。それ、困る。

うちらはのび太で米はジャイアンなんだ。
聞きたくもないリサイタルを今後も聴かねばならん。
ドラえもんの道具もぶんどられる。
…いや、どっちかっつうとうちらは…スネ夫か。
へぇこら言うこと聞いて、ご機嫌取り。
湾岸戦争だっけ?「金出すだけで汗は流さぬ」と言われた。
だから、「イラク来い」→「はい行きます」なにこの変わり身の早さ。
自分の国自体守り切れてないのに、我らが政府はどうなのよ。
実際、日本の国守ってるのは、アメリカだい。
アメリカが居るからどこも攻めてこないんだい。

情けなくなってきた…日の出づる我が国ジャポン。


2005年04月08日(金)  大奥感想。

インターネットの脆弱性を知った今日。
サーバーが落ちるとなんにもできないこの歯がゆさ。
無料でレンタルしているので、文句は言えませんがね。

そして、大奥スペシャルを見た。
御台所・孝子様が大好きなのでとても楽しかった。
本編放送時、公家のあの雅な口調に一発でやられたのだ。
本妻なのに出番が少なくて、とても切なかった。

ところが今日のこのスペシャル。うれしいったらありゃしない。
まるで、八百屋お七ではありませぬか!!
愛しい人に会うために、八百八町を火の渦に巻き込んだという…。
まぁ、孝子様は反対ですがね。
ラヴラヴカップルを見て、ジェラシー放火。
城の高みから惨事を見下ろし、綺麗と褒めそやす、そのお姿が雅です。
最後に扇を投げ入れる訳ですが、お美しいのその一言。
ほんとはまり役ですね、木村多江さん。素敵。
しかし、想い人が仮面ライダーなのはちょっとなぁ。
NHKの英語番組も思い出しちゃったよ。
そういや、笛士もガオレッドだったぜ…。

大奥ってハーレムかと思いきや、女の戦場だもんなぁ。
あんな時代に生まれなくてよかったよ(いや、生まれていても入れてない)
沢山の子供を残すのが、天下人の仕事ですが、世継ぎ争いもまた火種だよ。
「長子相続」を遺言にした東照大権現は、賢かったんですね。
藤田まことがその役演じてましたが、貫禄あったな。
…必殺仕事人ですから。あと、はぐれ刑事な。

大奥、今までの時代劇とはちょっと違いますけど、おもしろかったです。
私の中での時代劇ランキング上位に食い込みました。
ちなみにそのランキング。

1・必殺仕事人シリーズ DVD欲しいくらいすき。
2・三匹が切る     千石さんが格好良かった。
3・大奥        ここらにランクイン。

あとは大岡越前とか金さんとか、お裁きもの。
暴れん坊と水戸光圀は古い頃が好き。
マニア話だが、三田村邦彦が旅芸人一座に入って旅するシリーズも好きだった。
名前忘れたが、相当おもしろかった記憶があります。
最近時代劇ってゴールデンにやってないなぁ。
寂しいものですね。



お七で検索かけたらおもしろいサイト発見。
日本歴史占い
かぐや姫でした…(全然イメージあわねぇ)
でも、結構当たってる。
「空想癖も困りモノ」とか「時間にルーズこの上なし」とか…。
ちなみに男でやってみたら宮本武蔵でした。
「変わった風貌・雰囲気に相手が引いてしまうことも」「挙動不審気味」
…当たってる…。


2005年04月03日(日)  「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン

■ダ・ヴィンチ・コード  ダン・ブラウン著

未明にローマ法王が亡くなった。
なんだかちょっとタイムリーで、読む速度も速まった(不謹慎かもしれんが)


※以下ネタバレ含む&基督教崇拝の方は気を付けてください。
 個人的思想で好き勝手、ズラズラ書き連ね。結局東洋マンセー主義。

すんなり読めた。
かったるい歴史読本かと思ったらそうではなく(神々の指紋は断念した)。
暗号を解読して行くミステリーの中に宗教概念やら美術やらの知識がちらほら。
西欧文化に入り組んだ基督教の謎解きですかね。

おもしろかった。
ダ・ヴィンチの作品に関する隠喩なども興味深く読めた。
余談ながら最後の謎解きは、即で分かった。
ニュートンって言ったら…万有引力=リンゴ(又は地球かと)
簡単ではないか。
後半にかけて暗号解読にも飽きたのか、スリル感がかけてきた。
裏文字っつうのも、職業柄なんとなく気づいたし…。
新しいモノに目が行くのは最初だけって言うのが思い知らされた点。
最後の結末には「え〜こんな締め方?」と思った。
ラブ・ロマンス排他主義の私だからかもしれん。
仮想恋愛を求めて読書をするのではないので。
あと、随所にちらばる下ネタ表現にばかり「へぇ〜」と頷いてしまう私。
ロマンスより卑猥な話の方が好きなのかね…。
エッフェル塔がリンガだとか、薔薇はヨーニだとか。
結局、世の中、タントラなのだ。そうなのだ。
そもそも、秘密結社の聖婚崇拝も、タントラの影響では無かろうか…と。
ヒンドゥー教好きだから源流を全てそこに持って行ってるのかもしれん。
だが、無い知識をひけらかすようだが、性を崇めると言う事に関しては、インド周辺が一番早かったんじゃなかろうか。
欧州でいつ、どうやってタントリズムの華(と言っていいのかも謎)が咲いたかはしらん。
しかし、儀式の一つとまでなるには、なんらかのカタチでヒンドゥー教やら仏教のタントラの影響、介入が有ったのではなかろうか。
世界はもうそのころつながっているんだし。そう有って欲しいなぁ。



しかし、話の軽快さ、暗号解読の爽快さを澱ませるものがひとつ。
基督教に対する妙な感覚、それ。

なんなんだ、基督教ってのは。


「禁欲な基督教」が、他人様の性行為崇めてるなんてこれ読んで初めて知った。
なんとなく「姦淫はダメー!」という先入観があった。
これこそ、教会側が目指した教えなのだろうと思った。
見事に染められておりますよ、この極東の島国の一国民が!
すごいね、ローマ・カトリック教会って!
なんで日本人が結婚式を教会でやるのかも私はワカラン。
日本人なら神前だろが〜!…と、ここら辺は関係ないか。

上手くまとめられぬが、基督教は、同化がお上手ではなかったのだな。
というか、その手のスキルを持ち合わせようとしなかったのでは。
一神教はやっぱり一神教で、その神の威厳を保つには他を淘汰せねばならん。
十字軍遠征でかけりゃでかいほど結構。神の加護よ今此処に。
その淘汰が、威厳そのもの。他を寄せ付けぬ孤高の存在な訳。
だから、ナンバー・ワン。

ところが我らが仏教やヒンドゥー教は、多神教。
同化や懐柔がとっても上手かったように感じる。
相手をこてんぱんに打ちのめしちまおうなんてなかったんだよな。
優劣はあれど、皆一緒に同次元に存在していた。
信じる人の数だけ神はいる訳です(その個人自体が神とも言いきるしな)
それ故、オンリー・ワン。…えぇ宗教やね〜。


基督教に対する興味がない分、この宗教の知識は常識以下な私。
というか、間違っているような気もしてきた。大幅に。
読んで、ますます多神教賛歌が高まっただけ(極論)
そんでもってますます基督教への疑問が募っただけ。
なんで法王はあんなに偉いのだ?
「人類皆平等」が基本理念じゃないのか??
なして階級があるのだ??
ヒンドゥー教は分かるぞ、カーストの元に成り立ってるから。

……やっぱり知識が足りないのだろうね。
よし、本読んでみよう。

私の知的探求心は歴史・宗教関係に一番向きます。
なんでか自分でもわからん。
そんな知的探求心をまた別の方向へ導く一冊でした。




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