毒茄子
レガお君



 あっさりと実家出発

今日から同棲。

昼前から新居へ荷物を運んで
そのまま高校教師を連れてまた実家。
今日、実家を出る私を
奴が「お迎えに」来る意味合いなんだけど
結局はお迎えに来る奴を
私がお迎えに行ってる訳で。

私が実家から出るのに
見送る母親が仕事から帰るまで
友達の家に遊びに行くことにする。
私の古巣病棟の友達で
これからも付き合いがあるから
ちゃんと結婚前に紹介しておきたかったし。

という事でまずは腹ごしらえに入った店で
先輩教員親子に出会う。
よりによって高校教師は無精ひげ全開。
汚い顔でも会ってしまえばしょうがない
先輩に奴を紹介する。

その後は友達の家へ。
奴が私の友達に会うのは初めてだから
どんな反応かなぁと思ったら
期待通り無難に乗り切ってくれて
3人で和やかに高校野球を見る。

沖縄代表の大きな男の子が目に付いて
また名前も代わってるものだから
3人ともすっかりその子がお気に入り。
「阿波根」と書いて
「あわね」かと思ったら「あわごん」。
身体でかくて「怪獣アワゴン」みたい。

TVもその子をやたら追いかけるんだけど
でかくてろくに走れないし
途中から代打を出されて
優秀な選手でもなさそう。
でも注目度は抜群というギャップが
気になってそのまま最後まで。
沖縄代表は負けてしまったので
その子が何者かよくわからないまま。

夕方に実家へついて最後の荷物を車に積んで
うちの両親とお茶を飲んで家を出る。
私はレガおのラゲッジで
TVが暴れないか心配で色々包装をする。
その間高校教師と父親が話してて
奴曰く「お父さん、感慨深げや」なんだけど
私はあっさりと「ほなねー」と
運転席から手を振ってさよなら。

世間では「お父さん、お母さん
お世話になりました」とかやるらしいけど
そんな辛気臭いもの、キャラじゃない。
そのままおばあちゃん家へ行って
これまた高校教師がご挨拶。

おばあちゃんは古式ゆかしく
昆布茶を入れてくれて
お茶の中に「寿」の字にカットした
昆布が入ってて驚く。
私はあっさり過ごしてるけど
ばぁちゃんは寂しいらしく
「可愛がってもらうんよ」とか色々言う。
可愛がるってねぇ、おばあちゃんは
自分の孫のおっさん女度を知らない。

新居は荷物だらけだから今日は料理不可。
初めての夜だし美味しい肉を食べようと
前から奴が目をつけてた店に行く。
地味な感じの焼肉屋なのに
肉が良くて美味しくて最高で
お客も続々とやってくる。
肉が美味しいって幸せ。

家へ帰ってビールで乾杯。
これまたフツーに飲もうとしたら
高校教師が「これからよろしく」とか言うから
それで初めて「一緒に住むんだなぁ」と
ちょっとだけジーンとする。

気分が盛り上がったところで
家の中はぐちゃぐちゃで
荷物を積み上げた和室の畳の見えてるところに
座布団を敷いてクッションを枕に
タオルケットを分け合って寝る。
何かキャンプとか災害避難みたいで
ちょっと面白い。

明日からは怒涛の荷物整理。


2004年08月12日(木)



 実家最後の夜

やや涼しい?

空は青くていい天気。
今日から引越し休暇で朝から荷造り。
今日と明日で荷物を全部
引き上げるよていなんだけど
明日はTVという大物があるから
事実上は今日が最終。

残ってるのは主に洋服類。
Tシャツなんて死ぬほどあるし
ライブに行く度に買うから
まだ着てないサラもある。
とりあえず全部持っていく。

レガおの実力の見せ所だから
まぁせいぜい詰め込もうと思っても
ラゲッジをフラットで満載にすると
後ろの視界が全くない状態になるから
それはそれで怖いものがある。
高速の車線変更とかで
斜め後方のガラス越しに
荷物で何も見えないとなるとマジで怖い。
という事でレガおは腹7分目。

お盆で渋滞もひどい。
JHで見てもあちこちで事故ってるし
わき見渋滞も結構あって
私も夕方の摩耶−柳原でつかまる。
わき見渋滞ってねぇ
高速道路なんだからわき目はふらず
一心不乱に運転するべし。
真ん中の壁もちゃんと
隣が見えない高さにしてよね。

そんなこんなで荷物を運んだのは夕方で
高校教師は新居で一人片づけではなく
買ったばかりのサッカーゲームに夢中。
頼んでいた台所のタイル壁の保護フィルムも
ちゃんと張ってくれてたから
怒る気にもならずに放置する。

その後は一緒に買出し。
近くのスーパーで米やら味噌やら
しょうゆやらサラダ油やメリケン粉や
みりんに料理酒にだしの素など
必要なものを買いに行く。
結構な量なのでカートのカゴは上下一杯で
奴がカートを押して私が色々選んでいく。

何か同居気分盛り上がるやん。
と思ってたら高校教師が消えて
見つけたと思ったらジュースの棚で
ポカリやコーラを物色中。
どうしてこう男の子って
こういう清涼飲料水が好きなのか。
こないだもファンタとか飲んでて
そんな炭酸のジュースなんて
もう長らく飲んでない。
女の子の定番はお茶系が多そうな。

今日は実家で過ごす最後の夜だから
献立がすき焼きになった。
夏バテ気味の高校教師と
「明日は引越し祝いで肉にしよう」
って言ってたけど今日も肉。
最後と言いながらあっさりとした雰囲気で
普段どおりにパクパク食べて
「ごちそうさま」と
さっさと自分の部屋に篭る。

よくドラマじゃ娘が嫁ぐ前に
何やらしんみりした食事風景とかがあるけど
別にお酒を飲むでもなく
特別な話題が出るわけでもなく
淡々といつもどおりにごはん。

改まると照れくさいのもあるけど
明日から帰ってこないのが
いまいちピンと来ないし
家を出るのが別に寂しいわけでもない。
どっちかと言わなくても
家を早く出たかったわけだし。

新居にベッドがまだ来てないから
しばらくは畳に座布団という
なかなかの就寝環境。
あの荷物だらけの和室で
果たして寝られるのか不安は多い。
ダイニングセットもないし
食器棚もまだないけど
まぁ、スタートは質素でもいいかな。

質素と言いながらすでにTV2台。

2004年08月11日(水)
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