毒茄子
レガお君



 家から出ない携帯

台風は行ってしまった。

結局おととい午後の実習が中止になって
昼過ぎに西向きで帰り始めた学生が
姫路の家に着いたのは22時だったらしい。
中には実習中止を利用して
映画を見ようとした学生もいた。
が、上映時間がズレてて
待ちでお茶してる間に停電して
さすがにヤバイと思って帰ったらしい。
バカモノ。

オットの教え子もそんな感じで
遊んでるのかと思ったら
「奴らは多分予備校の自習室行ってる」
との事で、うちのお嬢さんたちも
お利巧高校生をちょっとは見習え。

ヒッチハイク教員の真相も判明。
電車がまったく動かないから
諦めて喫茶店でお茶を飲んでて
そこで学校に電話をしたときに
まわりが騒がしいからでっかい声で
「だからー、帰れないのー」
「電車は全然だめー」
「何とか○○まで行けたら
地下鉄あるけどそんなん無理ー」とか
叫んでたらしい。

で、その時隣に座ってたご夫婦が
「良かったら車に乗りますか?」
って声をかけて下さったらしい。
世の中にはまだまだ親切な人がいる。
っていうか、困ったときは
電話で回りに聞こえるように
叫ぶと良いのだな。

昨日は19時に帰ったらオットもまだ。
いつもならもっと早いのに
どうしたのかなぁと思いながら
ごはんの支度をする。
「どうしたのかな」と思っても
オットは携帯を仕事に持っていかないので
連絡の取りようもない。

オットの実家から電話をもらって
シュウトメに「今日はまだなんです
携帯を置いていってるから
どうなってるのかよくわかりません」
って言ったら「そうなのよー
あの子変わってるから」って。
「お父さんも今から帰るなんて
電話した事はいっぺんもなくて
食事の支度とか困るんよねー」って。
血は争えんという事で。

結局オットは世間のサラリーマンが
残業したような時間に帰ってきて
「ごめんなー」とかやたら謝る。
???何かオーバーじゃない???
私は別に怒ってないんだけど。
が、もともと今日は遅くなると
わかってた日だったらしく
それを私に言うのを忘れたらしい。

だから、携帯持てよ。

2004年09月09日(木)



 ヒッチハイク教員

気分が全然締まらない。

昨日は午後から台風の影響で
講義も実習も中止。
という事で学生はみな撤収で
引率の教員も同じく。
が、学校に残っている教員は
なかなか帰りにくい。

あちこちから電話がかかってきて
バスは動いてるとか私鉄はダメとか
どこどこまで行ったら
地下鉄に乗って帰れるかとか聞かれて
交通案内みたいな事して
自分の仕事は遅々として進まず。

昼過ぎにオットがメールをくれて
「警報出たから今から帰る」って
電車のダイヤは既にかなりバラバラ。
私も車での帰り道に
道路が冠水しそうなとこがあって
高速も走れなくなると困るしで
いつになったら帰れるのか
やきもきする。

学内には西行き電車で帰る教員が多く
すでに西行きは止まりかけてるので
帰る気を起こしたところで
どうしようもない人たちが多い。
そんな人たちがいると
東行き電車のメンバーも帰りにくい。

でも、台風の状況から考えて
関西は夕方が一番ひどいんだから
昼過ぎに電車が止まりかけたら
ちょっとでも動いてる間に
動き出せばいいのに。
学校に残って仕事してたところで
さらに状況が悪くなって
停電とかしたら学校にいる意味もない。

その辺の判断力と言うか
危機感と言うか先の見通しというか
何だか怪しい。
学校の規則で決まってる警報が出揃う前に
今回は風だけで電車は止まってしまって
学生が実習先を出た時には
かなり不便な状況になってた。

風が強い台風と言うのは前から言われてて
JRは別に大雨洪水暴風警報が揃わなくても
風が強かったりしたら
自社の判断で電車を止めるんだから
そのへんもう少し注意して
天気予報を見るなり運行状況を見るなり
対処できる体制が必要だったようにも思う。

事の発端は実習先から
「警報は揃ってないけど危なそうだから
学生は帰って欲しい」と言われた事で
学内では「警報まだやなぁ」と
ノンビリ構えてたのが本当のところ。

学内の人間の頭には「警報が揃うこと」
しか前提がなくて
「警報が出揃ってなくても
本当に現状は安全なのか」自分たちでも
ちゃんと確かめる必要があった。
実習病院はそれをきちんと
自分たちでやってたという事。

結局電車がかなり不便になった状況で
学生と引率教員は実習先から出て
ある教員はJRと私鉄を乗り継ぐのに
タクシーもないからヒッチハイクしたとか
ネタのような面白い話も出る。
三十路ちょいのキレイなお姉さんが
スーツ着てヒッチハイク・・・。

人間、やれば出来る。


2004年09月08日(水)
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