毒茄子
レガお君



 炊事拒否の日

疲れた。

1週間実習がなくて
学校でデスクワークしてたけど
それはそれで慣れぬ講義準備で
肩はバリバリ。
という事で頭がスッキリしないから
午前中はほぼ寝て潰す。

が、それでは余りにも不健康で
お腹も空かないので
夕方からオットと自転車で出かける。
オットは昼間に昏々と眠る私を見て
ちょっと心配してたらしいけど
起きてスッキリニコニコしてる私を見て
それなりに安心したらしい。

家の近所の大きな国道沿いは
車やら何やらで走りなれてるから
一本入った路地を自転車で散歩。
ちょっと秋らしく涼しくなって
とてもいい気分。
家でくつろぐのもいいけど
こうやって軽く動くのも
なかなかスッキリしたりする。

本日は台所仕事は休み。
昨夜もご飯作ってないから
2日流しを使わないと気分も変わる。
昼は近所のモスで夜は回転寿司。
わーい、手抜き放題。

オットも肩が凝ってるみたいだから
今日はたっぷりお湯をはって
入浴剤も入れてゆっくり温まる。
で、お風呂上りは
オットがむいた梨を食べながら
ワインを飲んで映画を見る。
優雅だ。

明日は掃除と洗濯。

2004年09月11日(土)



 難しい患者とは

今週もおしまい。

今日は来週からの実習の打ち合わせと
そのあとは臨床の先輩とおフレンチ。
という事でオットは放置。
ちょいちょいと
羽根を伸ばさせてもらってる。

実習で受け持つ患者さんの選定で
何人か候補が上がってる。
自分が働いてたところだから
今回の実習と学生に
どんな患者さんを持たせてもらおうか
具体的に言えるあたりが楽チン。

で、指導者が出してくれた
患者さんリストを見せてもらう。
「そうそう、いい感じ」が2人。
「論外」が1人。「まぁまぁ」が3人。
その他にいないかなぁと聞いたら
「無理」って書かれた患者さんが1人。

無理って何?
って聞いたらナーバスな患者さんらしい。
まだ入院したばかりで病名はガン。
で、「もうわしはあかんねや」とか
「治療したって一緒や」とかいう弱音を
4人部屋に撒き散らして
部屋中をブルーに陥れてるらしい。
あとはやたら怒りっぽかったり。

それってさー。
告知後の患者さんの反応としては
典型的でメチャクチャいいやん。
だから「持たせて」って言ったら
「実は受け持ちチームが
『この人難しいから』って嫌がってる」
という事らしい。

はぁ?難しいって
そういう人こそ学生がゆっくり関わって
気が済むように思いを吐いてもらって
それで落ち着いたら一番ええんと違うの?
学生がいたらその人も同室患者に
ウダウダ言わなくていいんだし。
って思うことを言ってみたけど
臨床がダメというものを
無理やりお願いするわけにもいかず
引き下がる。もったいない。

で、ご飯の時に先輩にその話をする。
「ナーバスやって、
当たり前やと思うんです。
自分らが持て余してるんやったら
学生がゆっくり側にいて
ちゃんとターミナルケアとかの本読みながら
じっくり関わったらいいですやん。」

って言ったら
「私もレガおと同じように思う。
他に候補がいなくて困るようやったら
私も「この人にしたら」って
推したげるわ」との事。

色んな病棟で患者選定するけど
そういう時ってその病棟の患者の見方や
ケアのレベルが結構垣間見えたりする。
身体的にどうこう言うより
メンタル的に手のかかる患者を
「ややこしい」と表現する所は多い。

ガンの患者さんなんて特に
ただただ寂しくて誰かに側にいてほしくて
関心を持って欲しくて
色んな訴えをする人が多い。
その辺を「ややこしい」という病棟は
ちょっとねー。
ささやかでも時間を作って
座って話を聞けば落ち着くことも多いのに
その意味と効果をきちんと知る人は少ない。

人気店のはずが金曜夜にガラガラ。

2004年09月10日(金)
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