楓蔦黄屋
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2015年02月25日(水) |
こーせんじゅーをー うちまくひぇー |
カラオケで独り、今さら「千本桜」を練習する33歳。
歌う前はギャグのつもりだったんですけど、 実際に歌ってみたら、俺終わっとるわ感がゾワッと身に染みてきました。 大人が歌っていいもんじゃないような気がする。若者に間違いなく白い目で見られる。
ちなみに千本桜というのは、だーいぶ前に流行った初音ミクのお歌です。 ボーカロイドのファンでも今どきもう歌わないんじゃないかな。どうなの?そんなことないの? あ、でもなんか小林幸子が歌ったってんでちょっと話題になりませんでしたっけ。それもけっこう前か。
ボーカロイド自体には残念ながらそんなに興味ないんですけど、 ボーカロイドの真似して歌う練習が面白いんですよね。
憂さ晴らしにカラオケで大声出しに行っても、 歌う曲って毎回おんなじようになってくるじゃないですか。なんない? 有線が毎日流れてるようなとこで働いてれば別ですけども。 バイトしてた高校生当時は新曲に困らなかったなあ。懐かしいなあ。
んで、一人で2時間歌うとなると、 同じような歌手ばっかだと、飽きてくるんですよね。声の出し方が同じだから。 そうなると、自分があんま得意じゃない曲であればあるほど歌ってて楽しい。
私は声が低くて太いので、初音ミクなんかもう苦手の苦手なんですよ。 ついでに歌詞も曲もそんなにピンとくるフレッシュ琴線の持ち主でもないですし。
でもそういうのと、あえてがぶり四つで取り組んでみるのは新鮮で楽しいです。
いやしかし、ボーカロイドの真似して歌うのってむつかしいのね。 朝飯前とばかりに歌ってみせた平野綾がステキすぎるわ。カッコいいわ。ミライボイジャー。
まあ、いくら練習して仮に上達したところで、誰に披露するわけでもないんですけどね。 その完全に無駄な感じがまた嫌いじゃない。
バレンタインはフンフフーン。
先日高島屋に行ったら企画展「アムール・ド・ショコラ」(要はバレンタインフェア)をやってた。 買った。
買ったよ。 とかしたチョコに缶のみかんをブッこんで固めただけの、前衛的なショコラオランジュをあげて 旦那に軽いトラウマを植え付けて以来だよ。 バレンタインチョコなんて与えたのは。
高いの買ったよ。三粒で1600円のやつ。 一粒500円以上。 試食もらったけどめっちゃめちゃうまいの。すごいよ。そりゃ「ショコラ」ってちょっと小粋に呼ぶわ。 驚異のうまさ。
子供つれて買ったもんだからそんなに選ぶ余裕もなくてね。 ブログではまだ八ヶ月ですけど、もう一歳すぎてるからね。 なんかすでに手えつけらんないんですけど、何なのこの人。ほんとに。
なもんで旦那に渡すときにはお店の名前なんてすっかり忘れてて (っつーか最初から覚える気もなくて)、
「なんか………デリヘル?みたいな名前のお店で買った」
って言って渡した。
デルレイな。
ダイヤモンドの形のやつ。 ベルギーはアントワープのチョコで、ダイヤモンドも有名だからってんでこのデザインらしいですよ。まあステキ。 いくえみりょうの甘いものマンガで出てきた、確か。
余談ですが、いくえみりょうの「りょう」の字が、書こうとするといっつもわかんない。
旦那はおいしいと食べていました。 家に持ち帰った仕事でボロボロになりながら食べていましたけど。 私もボロボロになりながらちょっともらいましたけど。 でもゆったり優雅に食べるより、切羽詰まって食べる甘いものの方がおいしいと思うのです。
そもそも甘いものは、デザートとして食べるより、お腹すかせて食べたい。むさぼりたい。肉やおにぎりと一緒ですよ。 別腹だと思えないんですよね。腹いっぱいだとさしておいしくないじゃん。
ね。
2015年01月19日(月) |
おおむねそういう暮らし |
5歳のときの「しょうらいのゆめ」は「ふるどうぐやさん」だったよ。
証拠もあるよ。めんどくせえから特にのっけないけど。 ようちえんでもらったバースデーブックに書いてあんのよ。
当時、「古道具屋」という職業がある、という知識を なんかしらどっかしらで仕入れたことはよく覚えてて、 それをタイムリーに披露するチャンスがめぐってきたってんで 喜び勇んで先生に書いてもらったこともよく覚えてる。 「たぶんこれ言ったら一回聞き返されんだろーな」っつう予想までついてたことも。 「もしかしたら考え直せって言われるかもな」とも。 そしておおむねそういう反応をもらったことも。
で。
ずーっと、つい最近まで、それは 「単に初めて覚えた、他の子はおそらく言わないであろう珍しい言葉を使ってみたかったから」っていう 幼稚園児の浅知恵からだと思ってたんですよ。 実際俺、そういうとこありますから。 古道具屋になりたいって言う自分がスゲーだろ?ってのをアピールしたいからだと。
でもね。
最近になって、思い出したんですよ。 「古道具屋」という当時の私に言葉がもたらした、視覚的イメージを。
「薄暗い木造の店内で、物言わぬ商品たちに囲まれながら 窓から一筋入る陽光に舞うキラキラしたホコリを 日がな一日、見つめて暮らす自分」というイメージが 幼稚園児の私の脳内に、ひどく魅力的に展開されてしまったあの瞬間を。
つまり、「なるべく引きこもって暮らしたい」て願望が生まれてたんですね。
すっげえ納得した。5歳の自分にめちゃくちゃシンパシー感じた。 周りの反応とかけっこうどうでもよかったんだね。ちょっと見直したよ。
思い出さないほうがマシだったけど。 まだ自分アピールのほうがよかったわ。将来性があるから。
三つ子の魂ほんと百までだな。
子供に毎日接してると、自分の子供の頃の記憶が掻き出されて ささいなことがすごく鮮明に、当時の感覚まで伴ってよみがえるよ。
っていう話でした。
今年はちょっと、日記の書き方変えてみるわ。 より何も考えずに書くわ。
みんなも他人の日記を盗み読みするような気分で読むといいよ。
♪あーけおーめー もうあなたとは会わーなーいー あーけおーめー 二度と会ーわーないー
というわけで皆さんあけましておめでとうございます。
上の替え歌(ドリカムの「SAYONARA」)に意味はまったくありません。 ミクシにログインするときに、「徹子の部屋」のメロディで 「♪みーくしっ みくし みーくしっ みくし みーくーみーくーしー」 とつい口ずさむ私の癖と同じぐらいないです。
徹子といえば、私は昨年末 実家でなぜか「トットの欠落帖」と「マイ・フレンズ」(いずれも黒柳徹子著)を読みふけり、 徹子色に染まった大晦日を過ごしました。 この人の文章やたら読点が多いんですけど、 それが徹子のあの独特なトークのリズムを彷彿とさせます。 徹子がすごい落ち着いてゆっくり喋ってるみたいな感じ。 つーか、面白い。文章うめえ。
久しぶりに電子書籍じゃない本読みましたけど、 自分が読んだページと、残ってるページの重さを手で感じながら読むっていいですね。 読んだ量が自分のなかに蓄積されているようで、賢くなった気がします。
電子だと、特にマンガだと 全体量が把握できないから「え!?もう終わり!?」ってびっくりする。 ジョジョなんてほんと、10ページくらいしかないような気がする。面白くてあっという間に読み終わるから。 紙で読んでも似たようなこと思うけど。「600ページくらいあればいいのに」って。7SEEDSとか。
まあ電子も紙もどっちでもいいです。読めれば。
----- ツイッタでもミクシでもうっとうしくアピールしてますけど、 最近は萌え絵をがんばって描いてます。 今やってる仕事の影響もあるんですけど、 描けるんなら描けるようになったほうがいいじゃないですか。どんな仕事もらえるかわかんないし。 萌え四コマって今も需要あるし。
そんな甘いもんじゃないですけどね、私、手持ちの武器があまりにも乏しいもんで、 あがくしかないんですよ、もう。
----- 先も言いましたけど、「ジョジョリオン」読んでます。面白い。 流血も少ないし。最初の、マンションの上の階のヤツに操られる話はちょっとイタタタタ!ってなったけど。 蜂がクワガタにぶった斬られるのとかは全然平気。
個人的爆笑ポイントはつるぎちゃんの「オッケーおけつだよ!」。扉絵めくって1コマ目で何事だよ。
----- ツイッタに鍵をかけてると、公式企画に参加したりするのができなくて それがちょっと残念なので、それ専用のアカウント作りました。 あとちょっと有名人とかにも話しかけたいっていうミーハー根性もありまして、 それが恥ずかしいのでその別アカウントは伏せますが。 名前も全然違います。適当につけた。でも気に入ってる。
今年もよろしくね。ん?これもう言ったか?
2014年11月23日(日) |
ロリータちゃんに、俺はなる!〜実行編2/2〜 |
つづき。
さて、コインロッカーに着替えの荷物を押し込んで身軽になったら 次に向かうはお昼ご飯のお店。 これは執事喫茶に行く前に食べます(なぜなら執事喫茶は高いから)(高いだけあってそれなりに旨いらしいが)。
こちらは新宿にある、これまたロリータちゃんがよく出没するという噂のとあるお店に行きました。
非常にそれっぽい店名(コースター参照)
 グラスも可愛らしい
内装もね、アリスモチーフだけあってとっても可愛らしかったです。 店員さんも若い可愛い子がいっぱい。制服も可愛い。 ロリータちゃんが出没しやすいという話も納得です。
でも一人もいなかったけどなロリータファッション。 むしろいい年したオッサンの二人連れがいたわ。何でだよ。いいけどよ。
それにしても「お前がロリータちゃんになれ!」と言いたいぐらいの可愛いウエイトレスさんたちは皆、 面白いぐらいに「おそるおそる」という感じで接客してくれました。そらそうだ。

なんせウサギ連れちゃってるからな、この客。
ちなみにこのウサギは、その昔ナヲコ師匠が御自ら縫ったという伝説のぬいぐるみ「羅衣音(らいおん)」。 705パワーが宿っているならば、きっとお守りになるだろう!ということでついてきてもらいました(わりと切実に)。 おかげさまで無事に帰ってくることができたわけですが。あとツイッタでオラに祈りの力をわけてくれたみんなの力で。
…という内部事情があるなんてもちろん周りの人は知らないわけですからね、 「うわあ、アイツぬいぐるみ持っちゃってるよ…」ってな感じでちょっとしたホラーですよ、私。 そりゃあ若い女の子はビビるわ。
反してたぶん同年代だと思われる店長っぽい女性は、まったくみじんも動じずに接客。さすが。 こういうところで「年齢」を感じるのは、自分も年齢を重ねた証ですから、なんだかちょっと誇らしいような気持ちにもなりました。 こんなカッコで誇らしいも何もあったもんじゃないけど。あと、たぶん、「コイツ30代だな」って見抜かれてたと思うけど。やっぱ肌の張りが全然違うからね。
あそうそう、ぬいぐるみ、持って行くかどうか事前にかなり悩んだんですよ。 ただでさえこんなカッコしてるのにさらにぬいぐるみってどうなのか、っていう。 結論から言うと「こんなカッコしてる時点でぬいぐるみのひとつやふたつ持ってようが持ってまいがどうでもよくなる」でした。
んでまあ、ふつーにパスタとか頼んで食ったんですけど、その写真はないです。
手元とか

胸元とか

全身の写真がボカしてあるので、 「もしかしたらコイツ、ロリータ着てねんじゃね?騙ってね?」って思われる可能性を考慮して パーツの写真を撮るのに必死だったもんで。
あと、ふつーに緊張で胃がキュウキュウいってて、パスタ押し込むので精一杯だった。
つーか、暑っちいの。食ってると汗かくの。頭と首が。 ボンネットって暑いのねー。さらに逆毛のせいで空気含みまくりのぐりぐりヘアが顔と首まわり覆っちゃってるもんだからすごい暑い。
でも、なぜか額や顔には汗かかない不思議。モデルかよ。
早々に食って立ち去り、いよいよ次は執事喫茶へ。
パッと見わかりにくいけど
 電車に乗ったよ
執事喫茶は池袋だからね。山手線で移動です。このカッコで。 ちっさい女の子がずーっとこっち見てました。
そうそう、小さい子とも何人かすれちがったけど、空気読める子はいっさいこっちを見なかったのがまた笑えた。
つーわけで池袋到着。ここも人多いなー。新宿駅より多いわ。
でも私は意外なことに、人ごみを歩くのわりと得意なのです。 コツは「スッと半身でよける」と「とにかく謝りながら」の2つ。 「トラブルは全力で避けろ、弱ぇんだから」という、私が少林寺拳法で学んだ唯一の武器。
……が、今日に限ってはものすごく歩きやすいことに気づいた。
なぜなら、私の前後左右、つねに人一人分、空いてるから。
みーんな避けてんの俺を(笑)。俺だよトラブルは(笑)。俺俺ー(笑)。 マジで、これに気づいたときもうちょっとで大爆笑しちまうとこだった。
池袋なんてねほんと、ふだんはすっごい歩きにくいんですよ。 私、背が小さいんですけど、そうすっと他の人に思いのほか距離ツメられたりしやすいんですね。目測誤られて。 結果、常に軽く袖すり合っちゃうみたいな感じになって、すげえうっとうしいの。
それが嘘みたいに快適。すがすがしーい。 やだー、池袋、ちょっと好きになっちゃうじゃなーい。今までは「埼玉県池袋市」つってすげえ蔑んでたけど。
あと、池袋のキャンギャルの女の子たちが、新宿の人と違って私にも試供品を配ってくれました。
中央の文字を見ろ
 文字ってか、数字を見てくれ
やだー、池袋、だいぶ好きになっちゃうかもー。 あと、キャンギャルちゃんたちもおっそろしく可愛かった。今の若い子ってなんであんなどれもこれもピッカピカに可愛いの。
…とかなんとか思いながら歩いてたら、予約の時間にウッカリ遅刻しそうになってしまいまして、 ちょっと走らざるを得ない状況になったんですが。
あのー、ボンネットって、すごく風にあおられやすいんですね。 だから脱げないように、両手で押さえて走るわけですよ(ちなみにぬいぐるみはバッグの中)。 で、ガッツリ走っちゃうとスカートがひるがえっちゃうから、 なるべく振動しないように、こう、トトトトトッと走る。こう小走りに。バレリーナが舞台に出てくるときみたいに。
結果、 「お寝坊ウサギさんをおいかけて走る不思議の国のアリスちゃん☆」みたいなことになってんの。
何自分で自分に気持ち悪いキャプションつけてんだって話ですけど、 ほんとに我ながら気持ち悪かったですよ、この時は。自分が。 傍目から見たら本当に、異世界の人物っつうか、完全に一人芝居の世界。女海賊ビアンカもビックリ。ベニスのゴンドラ見えちゃう。 「あはははははは俺ちょーーーーーきめぇーーーーーあはははははははははーーーーーー!」 って頭んなかで絶叫しながら走ったもん。
いや、こんなカッコしてるとね、ほんと、走り方ひとつ、歩き方ひとつでもガラッと変わっちゃうんですよ。 しかも計算じゃなくて本能で。マヤなみに。 「いそいそ」「しずしず」っていう擬態語がピッタリの歩き方になっちゃう。 肩も開けるだけ開いてるから肩甲骨がちょういてえし、背筋ものばしすぎて後日腰に来たし。 バッグも、片手持ちじゃなくて常にお腹のあたりで両手持ちしちゃう。まあこれは「いつひったくりに遭うかわからない」っていう警戒心のせいもあるんですけど。 そういや新宿でコインロッカー探してるときなんて、ナチュラルに人差し指をあごに当てて「んー…」って言ってたからね。 恐ろしいですよ。見た目は人を変えるよ。
そんなこんなで
 来たぜ執事喫茶
はい、来ましたよついに。
中の写真は撮っちゃいけないので私は所有してないのですが、だいたいこういう内装です。
事前に他の人のレポ読みまくってだいたいの流れはつかめてたんで、 入り口でイケメン執事に「お帰りなさいませお嬢様」って言われても別に特に動じませんでしたが、 むこうも俺の姿を見てもピクリとも動じなかったのは賞賛に値すると思ったよ。
エントランスロビーで待たされること3分ほど。 執事頭っぽいおじいちゃんと、担当執事が来てくれました。 担当執事ってのはまあ、早い話がテーブル専属のウエイターです。
担当執事の三浦(仮名)、イケメンというよりカワイイ系。CV:代永翼って感じ(オタ臭い例え)。 ちっこい背丈でよく動くキャラ、アニメではよくいるけど現実にもいたのか、ってちょっと驚きました。
でもまあ、こちとら乙女・BLどちらのアンテナも持ち合わせちゃいないもんですから、 カワイイ執事くんにおもてなしされて「キャー(はあと)」ってなテンションの上がりかたではなく、
「お前が本気で執事キャラとして挑んでくるならば、こちらも本気のお嬢様キャラで迎え撃つまでだ!」
…という、完全に果たし合いの気持ちで臨みました。
・三浦、俺を「英国留学がえりのお嬢様」として設定 ・俺、それ聞いて「うふふ(そういうことにしときましょうか)」 ・俺、秘技「ウサギとアンニュイに戯れる」発動 ・三浦、すかさず俺をトイレにつれて行くときに「ウサギさんにはお留守番してていただきましょうか」発動 ・拾えるネタは全部拾う三浦の手腕に感心 ・ナプキン落としたら言う前に新しいのくれたところも素直に感心 ・三浦、普通にサービスマンとしても能力高いんじゃねえの(パッと見周りの執事と比べて) ・三浦に選んでもらった紅茶、超うまかった ・イチジクづくしのデザートも、超うまかった ・三浦、すげえがんばってるな、カワイイ系キャラはどうしたって王道じゃないもんな ・お前、漢だよ、俺、感動したよ
とまあ、そろそろめんどくさくなってきたんで箇条書きでまとめましたが、 いや、いい執事にあたったわ。よかったよかった。 他の人知らないけど、クオリティは高いよ。ご飯もサービスも。 興味がわいたらぜひ行ってみることをオススメします。面白いから。
あとやっぱり、ここまでキャラ作ってもらって こっちが素だとなんつーかいろいろもったいないんで、 そういう点ではロリータちゃんで行ったほうがより楽しめるね。おトク。おトクちゃん。
つまりはこれ、ごっこ遊びなんですね。小さい頃よくやりましたが。
紅茶を飲みながら、とつぜんわけもなく 「ああ、これたぶん、俺の最後のごっこ遊びだ」 って思いが胸をつきあげました。
もう自分は親になった、もう子どもじゃない、っていう そういう気持ちが溢れてきたというか。 ウッカリ泣きそうになりました。全然泣きませんでしたけど。 ちょっとセンチメンタルになる、執事喫茶マジック。
てなわけで90分の時間はけっこうあっという間にすぎまして、退店。 おじいちゃん執事の人は今までいったいどういう人生を歩いてきたのが、すごい気になりました。 それだけが心残りです。
実はこの写真は
 すべてが終わって新宿に帰ってきたときの夕景です
今回けっきょく、ひどいヤジや誹謗中傷はひとつも受けませんでしたね。 ひったくりにも遭わなかったし、絡まれもしなかった。いきてかえれた。まじこわかった。 東京という土地柄もありますけど、やっぱり ロリータファッションを辛抱強く根付かせてきた、メゾンや歴代の勇者ロリータちゃんたちの功績によるものでしょう。
それどころか、道中まさかの「カワイイ」「お人形みたい」って声が聞こえましたからね! しかも3回!(※)
※グリコの耳に入った発言はすべてグリコ本人に向けられたものとしてカウント。 よって、全然違う人やものに対して発せられた評価だとしても、まあ、そんなのはどうでもいいじゃん。ポジティブにいこうぜ。
ルミネのエスカレータにて、真後ろにいた女性たちに 「こういう人ってまだいるんだ…」って聞こえるようにささやかれもしましたけどね。 まあ、こっちも「さぁ……」って言うしかないですよね。なんせニセモノなんで。知らない。
「こういう人」っていうのが「ネタになるってだけでコッテコテのロリータ着ちゃうヤツ」っていう意味だったら 「いねえだろそんなの(俺しか)」って答えられたけどな。
でもまあ、今日一番の大ヒットは、
サンシャイン通りにて、ATフィールドのかけらもなさそうな類の金髪お兄ちゃんに 「………お、おう、お疲れ!」 って、ためらいがちに労ってもらったことですかね。
これはハッキリ俺の顔見て言われたから間違いない。
厳戒態勢だったんでそのときはスルーしちゃったけど、 今思えばすれ違いざまにほほえみ返してやってもよかったな。
てなわけで、俺の人生最初で最後のロリータちゃん体験、これにておしまーい。
つかれたー。 やってみて一番の感想は、 「ロリータちゃんって、大変だな」ってことでした。
私は、たとえ人に何か言われても 「俺、なんちゃってロリータ野郎だし」で逃げられる部分がいっぱいあったけど、 本物のロリータちゃんたちは、いっさい言い訳がきかないんですもんね。 一番コアな部分をつねに人目にさらけ出して歩いてるわけですから。 「こいつ…全身がコアだ!」ですよ。エヴァQですよ。ともすれば自爆で道連れですよ。
まあ、そのぶん「生きてる!」って充足感もまた得られますけどね。 楽しいしね。
家に帰って、お洋服をクリーニングし、 フリルの形を整えながら、
「ああ、こんなにフリルとリボンがいっぱいのドレス着て、私、楽しかったんだ」
って、初めて自覚しました。
ありがとね
 またいつか、誰かに着てもらおうね
「ロリータちゃんに、俺はなる!」-了-
おまけ
 使ったカラコン(ちょっときみわるい)
楓蔦きなり
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