楓蔦黄屋
もくじ←昔のを読む新しいのを読む→

2021年03月01日(月) 戊申・春

外の匂いが春になっている。

ヘタしたら一週間ぐらい外に出ないで過ごしているので
外の匂いの変化に敏感だ。逆に。

季節ごとの匂いというのはある。
匂いというのはつまり温度変化がもたらすところが大きいのであって、当然っちゃ当然だ。

雪の匂いなんかもするわけで、しかしそれは雪そのものの匂いではなく
「雪が降るぐらい気温が低いため、外にある物質があまり匂いを発していない状態」の匂いだ。
と思っている。

そして今は春の匂いがする。
まだまだ寒いが、もうそれは冬の寒さではない。春の寒さ。
気温は低いが、これから高くなるときの低さだ。
ぬくみが底上げされている。

春の匂いがするとちょっと憂鬱になる。
切ない、とか言うべきか。

さようならと、緊張する出会いを積み重ねてきた匂いだ。
もう会えなくなってしまった人や、なかなか会えない人に想いを馳せる匂い。

-----

歳時記カレンダー。
3月の「やよい」の由来は、春の陽気で草木が「彌生(いやおい)」茂るという意味だそうで。
なんとなくわかるけど「いやおい」って何だろなと思う。
「うりゃおい」に似てるな。
情緒もへったくれもない。

-----

今日から3月だ。

早い、と思わない。おや。
長いとも思わないが、なんというか、順当な速度で過ぎてる感ある。

2021年02月03日(水) 壬午・膀胱炎

気を抜くとすぐに膀胱炎になりかける。

体質だ。姉もなりやすい。

若い頃に初めてなったときはもうそれはそれはつらかった。
尿を出すと死ぬほど痛いという地獄。
そして身体が菌を出そうとするからずーっと尿意がある地獄。
そしてそれが会社〜通勤電車内だったという地獄。

それからは少しでも膀胱炎の気配がすると
みずからお茶を飲みまくったり
薬局でボーコレンを入手して事なきを得てきた。
膀胱炎は諸症状があるからありがたい。

今朝また久しぶりに諸症状があらわれた。
このねぼすけの私を朝の5時にパッチリ目覚めさせるレベルの症状だった。

あー。道理でやたら身体が冷えると思ったよ。
やっぱゆうべ湯船につかればよかったわー。

本来は無菌である膀胱に、なんかの拍子で菌がわいてしまって炎症を起こしているのが膀胱炎なわけだが、
どうもこれも頭痛と同じで、身体が冷えるとなりやすい。

朝5時だけど湯船をわかして浸かった。

それでも下半身が冷えきってしまっていて
なかなかスッとはおさまらず、
股にカイロを貼り、何回かトイレに行き、あったかいお茶を飲んで、太ももをレンジカイロであっため、
ようやく症状はおさまった。

ようやくといっても
発症から2時間半でおさまったので過去最速といっていいぐらい早い。快挙だ。

ちなみに「股にカイロを貼る」というのは
昔読んだ元キャバ嬢さんのエッセイ漫画に載っていたライフハックで、
下半身の冷えにてきめんに効くというからやってみたらホントに効いたので
以来、冬の外出のときには欠かせません。

妙な告白で終わる。


2021年01月29日(金) 丁丑・大潮・頭痛

寒いなあ。と思いながら歳時記カレンダーを見る。

先の月曜日に「水沢腹堅(すいたくふくけん)」と書いてある。
「厳しい寒さで、沢がすべて凍る頃」とある。
月曜日といえば、関東も雪になると言われていた日だ。
あたってる。すごいな。

きょうは満月か。

-----

頭痛持ちで長年悩まされてきた。

薬を飲んでいたが効かないこともあり、
ひどくなると嘔吐を伴うので薬ごと吐いてしまったりして
そういうときは対応策がなくただただ寝てやりすごすしかなかったのだが。

湯船に浸かると治ることが判明した。
ウソのように軽減する。

お風呂から出たあたりはまだちょっとじんじん痛むが、
そこから白湯を飲んで胃を中から温めればもう完全に治る。

生きてるうちに気づけて本当によかったと思う。


2021年01月23日(土) 壬申・大安・買い物とかカラオケとか

私服制服化してから驚くほど快適だ。

着るものに悩ませる頭がカットされる上に、
上下セットできるハンガーで収納してるから
片付ける頭もカットされた。
脱いだ服が散乱することがなくなった。

そしてむやみに冬物を買い足したりしなくなった。

おでかけするときも、おでかけ用セットがひとつあるだけで
それを着れば済むからラクになった。
よそゆきがひとつだけだろうと、会う人が違うんだからいいのだ。
服を見せるために会うわけじゃないし。

快適だねえ。

-----

冬物を買い足してはいないが、春夏物をネットで物色している。
私の服の買い物はおもにネットだ。

ワードローブを考えて管理しようとしてからは
季節外れの、最新でないものを買うことが多くなった。

食べ物じゃないんだから別に旬じゃなくたっていいのだ。

しかも「どうしても忘れられない服」というのが1シーズンにひとつぐらいはあって、
私の場合2年ぐらい忘れられないでいたりするので
最新であるか否かはおそらく自分にとってはさして重要ではない。

-----

特にhaco!をよく覗く。
そこでばっかり買っているので全身haco!である日も少なくない。
値段もお手頃だし、何よりアイテムが好きなのだ。
似たので他のものを探したりもするけど、なんかちょっと違ったりして、
やっぱりhaco!が好きなんだなあと思う。

ちなみにコピーの力がかなり強いので
そこは踊らされないように慎重になっている。

めちゃくちゃ余談だが、
コーディネートがものすごく好きなスタッフさんがいて
でもこの頃スタッフコーデで見かけないのでつまんないなーと思ったら
ご懐妊していらした。おめでとうございます。

-----

ビッグシルエットが似合うことに気づく。

背が小さいので、そういうのはいわゆる「服に着られちゃってる」感が出てしまうだろうと
頭から思っていて当然のように避けていたのだが、
去年の秋にでっかくて丈の長いチェックのジャケットにひとめぼれしてしまい
迷いに迷って買ってしまった。ネットで。
ビッグな上にLサイズしか残っていなかったので着てみるまでドキドキだったのだが、
それが意外にもバランスがよかった。
今のビッグシルエットがよくできていることも大いにあるだろう。

以来、ビッグシルエットのアウターに目がない。
襟を抜くのも好きだ。80'sっぽくていい。

-----

「マタニティマーク」ならぬ
「マタニティの人をサポートしますマーク」があるらしい。

要するに、日頃なにかと肩身のせまい思いをしている妊婦さんや子連れの人に対して
「私はあなたをサポートする立場だと自覚しているよ」と無言でアピールできるすぐれものだ。
いろいろ思うところあったのでひとつ購入した。

マタニティマークのデザインがあしらわれているので目を引きやすいが、
パッと見だと私が妊婦だと思われる可能性が高い。
もしかしたらこれ、おもに男性が使うものかもしれない。
開発した人も男性だし。
いま気づいた。

これはあれだな。子どもと一緒に出かけるとき、子どもにつけたほうが
いらん誤解を生まずかつ妊婦さんの目につきやすくていいかもしれない。
今度打診してみよう。

ちなみにダンナはこの手のアイテムに関しては
その理念や概念そのものには積極的に賛同しているが、
そのことを目に見える形で対外へアピールしたいタイプではないためつけない。

-----

そういえばヘアードライヤーも新調したんだった。
私とダンナの、誕生日兼クリスマスプレゼントだ。

20年以上も一緒にいると、交換ではなく共用でほしい物を買うほうが
手っ取り早いしふたりとも嬉しいしかえってプレゼント感があるのだ。

というわけで新しいドライヤーはちょっといいやつだ。
おかげで髪がいい感じ。
年とっておばさん髪になってきていたが、わりといいとこまで復活している。
天使の輪っかみたいなのもできてるよ。

子どもの髪をこれで乾かすと、ただでさえトゥルットゥルな毛髪がさらにトゥルットゥルになります。

-----

スマホのカラオケアプリであそんでいる。
1年以上あそんで、最近ついにマイクつきのイヤホンまで買ってしまった。

歌うのは好きなんだが、録音した自分の歌声を聴くのはイヤなので
最初のうちはけっこう苦痛でもあったんだが、
それでもどうにかこうにか聴いているうちに
どこがヘタポイントなのかも少しずつわかるようになり、
最近ではとにかく丁寧に、1音でもはずさないように歌うのにハマっています。

メロディが階段のように1音ずつ下がるときと、
音がとんで上がるときにはずしやすいようです。

あとはヘンに歌声を音源に寄せないように、
自分の声で歌うように心がけるとかね。
あんまり自分の声は好きじゃなかったんですけども、
慣れてきたのかそんなに悪くもないじゃんと思い始めています。

本当は歌を習いに行きたいんだけどねえ。ママさん合唱サークルとかも興味あるし。
でもこのご時世なかなかねえ…。

しばらくはカラオケアプリで楽しみます。
誰か一緒にやってくんないかな…。

2021年01月11日(月) 己未・鏡開き・成人の日かー

いつだって怖いが


怖い気持ちがピークに達した瞬間
スッと落ち着くようになっていて


これが腹をくくるとか
肝が据わるとかいうんだろうな と思う。


ここからが本番だ と思う。



-----


あ。成人式か今日。


自分の成人式はもう19年前になる。
ハタチだという実感は全然なかった。
大人の仲間入りといわれてもピンとこなかった。

だからもし自分の成人式が中止になったとしても、きっと何にも感じなかったと思う。

今の時代の子たちは、そういう大人になることの大切さや記念日に
敏感に、丁寧に向き合うように教えられていると思う。なんとなく。
すごくいいことだと思う。
そうじゃない子もいるだろうけど、でも、そういう風潮が普遍的になっているとは思う。

今年、多くの成人式典が各地で中止になってしまったことは
こんなアラフォーおばさんですら残念だが、
でも「成人式が中止になってしまって哀しい」っていうのは
すごく美しい感情だと思う。

そういう感情は、きっとこれからの人生の節目節目を
大切に生きるよう、彩ってくれるとも思う。

新成人のみんな、おめでとうございます。


楓蔦きなり

My追加