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2006年10月19日(木) |
ジャン=マルク・ルイサダ先生の公開レッスン |
このHPのトップからもリンクを貼ってありますが、 11月2日木曜日の夜、lesson de ラ・パレットの特別講座として、 ジャン=マルク・ルイサダ先生の公開レッスンを行います。 関東では、一般の方にお聴きいただける公開レッスンは、この講座だけだと思います。 スーパーピアノレッスンで、ルイサダ先生のレッスンに興味を持った方は、この機会にぜひお申し込みください!
2006年10月16日(月) |
10月1日の〜Lesson de ラ・パレット〜 |
お陰様でlesson de ラ・パレットも、5年目を迎えました。 5年目を向かえた今回のレッスンでは、今までと少し違う試みがありました。 それは、後半、二人の生徒さんのレッスンを、ハイドンのソナタとドビュッシーの練習曲にまとめて、交互に行ったことです。 これによって、それぞれの作品の持つ特徴を理解しやすくなるのではとおもっての試みでしたが、想像以上に刺激的な時間となりました。
レッスンで取り上げられた曲目は、以下の通りです。
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11:00〜 ツェルニー30番 3番 J.Sバッハ 6つの小プレリュード 5番 Edur 湯山昭 日曜日のソナチネ 1楽章
12:00〜 バルトーク ミクロコスモス2巻より 52、53番 ツェルニー30番より 14、16番 バッハ インヴェンションより 2番 ハイドン ソナタHob.XVI/G1 第1楽章
13:00〜 バッハ 平均律第1巻 2番 c-moll ショパン ノクターンOp.15-1
《休憩》
14:40〜 ハイドン ソナタ Hob.XVI41 B Dur Hob.XVI20 c moll ドビュッシー 練習曲より 第7番 半音階のための 第9番 反復音のための 第2番 3度のための 第5番 オクターヴのための 第11番 アルペジオのための
リスト BACHの名による幻想曲とフーガ
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今回の公開レッスンでは、とても印象に残っている言葉がいくつもありました。
一つは、勉強したことが、結局は才能という言葉。 『才能』という言葉は多くの方が使いますが、その実態はなかなかわかりません。 なんとなく曖昧に、店から降ってくるもののような印象で使っている場合も、少なくないような気がしますし、その言葉に振り回
されて、地に足のつかない勉強をしてしまったりすることもありがちなように思います。 勉強したことが才能という風に思うことで、地道な勉強をしていく気持ちを持ちやすいかも知れません。
それから、ピアノの勉強と音楽の勉強は、必ずしも同じではない。 今は、周りを見て焦ってしまい、健全に育つのが難しい時代。 音楽は、人間にバランスを要求するもの。音楽は麻薬のようだが、中毒したら音楽家にはなれない。 だから、子どもには健全に育ってほしい。 子どものときの勉強の遅れは、本気になったらすぐに取り戻せるが、異常な状態を成城に戻すのはとても難しい。 など、お子さんを指導するのに、どのようなことを考え、気をつけて指導していく必要があるのか…ということについて、興味深い言葉の数々を伺うことができました。
また、初めての試みだった、ハイドンのソナタ、ドビュッシーのエチュードのレッスンでは、いくつもの曲を続けてレッスンすることで、それぞれの作品の特徴が明確になり、先生のおっしゃることがよりいっそうわかりやすくなるような気がしました。 この試みは、これからも続けていくつもりです。
次回は11月26日(日)。 後半のテーマはピアノ協奏曲。サン=サーンスの協奏曲と、シューマンの協奏曲を予定しています。 お申し込みをお待ちしています。
ジャン=マルク・ルイサダ先生による公開レッスン のお申し込みも、お待ちしています。
2006年09月09日(土) |
ジャン=マルク・ルイサダ来日公演 |
昨年、スーパーピアノレッスンで、ショパンの音楽を魅力的に教えてくださった、ジャン=マルク・ルイサダ先生が、この秋来日します。
今まで、ルイサダ先生の演奏会にお誘いした方は、皆さん、演奏会終了後にはとっても感激されて、ますますピアノが好きになるようです。 音楽の感激を、是非、味わってみませんか。 生徒さんたちにもお声をおかけください♪
詳しい来日公演は、以下の通り。 ジャン=マルク・ルイサダ 2006年来日情報
尚、以下のコンサートは、私のほうに割引枠がございますので、いらっしゃりたい方はご連絡ください。
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Invitation to the Hope ジャン=マルク・ルイサダ&東京藝術大学学生によるオーケストラ 指揮:テリエ・ミケルセン
2006年11月18日(土) 東京芸術劇場大ホール 18:30開演(18:00開場)
S席:\7,000/A席:\6,000/B席:\5,000/C席:\4,000
♪プログラム ・モーツァルト:「ドン・ジョバンニ」序曲 K.527 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
※演奏曲目・曲順は変更になる場合がございます。 *********************************************************
11月16日(木)19:00〜 愛知県立芸術劇場、リサイタル
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12月1日(金)19:00〜 トッパンホール、ヴァイオリンデュオwith堀米ゆず子
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2006年08月07日(月) |
8月6日のlesson de ラ・パレット… |
夏の盛りの暑さの中でも、いつものように、充実した公開レッスンとなりました。 曲目は、以下の通り。 生徒さんが成長してくるにつれて、高度で多彩な曲が中心になってきましたが、曲の難易度によって内容が変わることがないのが、北川先生のレッスンの凄いところです。
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11:00〜 ツェルニー30番より 22番 バッハ:インヴェンション 5番 12番 バルトーク:ミクロコスモス3巻より モーツァルト:ソナタK332 2楽章 3楽章
12:00〜 バッハ:シンフォニア 5番 ベートーヴェン:ソナタ 8番
13:00〜 ショパン:バラード1番
14:00〜 《休憩》
14:40〜 バッハ:イタリアン・コンチェルト シューマン:アベッグ変奏曲 ショパン:エチュード Op.10-1 Op.25-9
16:10〜 ショパン:幻想ポロネーズ Op.61 ラヴェル:夜のガスパールより スカルボ ラフマニノフ:絵画的練習曲 Op.33-5,7
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lesson de ラ・パレットが他の公開レッスンと一番違うところは、生徒さんが長期に渡って公開レッスンで弾いて、成長を見せてくださることです。 この成長というのは、当然のことながら、難しい曲が弾ける…というような表面的なものではなく、音楽的内容や、精神的なものが主となります。 この日の公開レッスンで弾いてくれた生徒さんたちも、皆さん、もう何度も公開レッスンで弾いてくださっている方ばかりなのですが、今回は、特に素晴らしく良くなっていて、聴かせていただいていても感慨深く、最初の頃の様子などが思い出されてしまいました。 生徒さんたちのそんな様子に、北川先生も、とても嬉しそうでいらっしゃいました。
さて、今回、一番印象に残っているのは、教えるということはどういうことか、教える人間はどうあらねばならないか…というお話です。 まず、先生がおっしゃったのは、 「今、できないことを言ってあげる」 「やっていればできるようになることは、黙っていてあげる」 ということです。これが『指導の秘密』という言葉でお話くださいました。 これは、言葉にするとたった2行ですが、実は、大変なことです。 なぜなら、生徒さんの演奏から、今、できないのは何かを判断し、やっていればできるようになること…を見分けなくてはならないのですから…。
具体的な教え方について、先生がおっしゃったのは、 「『この曲はこういう曲です』という教え方はダメ。その人といっしょに、活きた音楽をつくることが大切」 ということでした。 一般に、指導の講座に行くと、この曲のここはこう…というような話が多いのですが、私は、前からそれに疑問を持っていました。 そうやって音楽を作っていくと、一時的には、仕上がるのですが、時間が経つと崩れます。 そして、崩れてしまった音楽を元に戻していくのには、この曲はこう…という情報は、余り役に立たないことが多いのです。 『活きた音楽をつくる』という考え方は、崩れない音楽を作っていく…という事にも繋がるのではないかと、そんな風にも思えました。
では、教えていくのに何が大切か…という点については、 「『良い演奏、良い音楽って、何だろう』というのを常に考えること」 という、音楽をする人としての姿勢を挙げられたのは、納得でした。
他にも、その音楽の本質について、音そのものへの言及など、貴重なお話を、それを裏付ける演奏を交えてお話くださり、刺激的な一日となりました。 これらのお話を、テーマとして挙げらている講座は、たびたび見受けられますが、これらを音楽から切り離して理解したつもりになっても、それを元に音楽を再構築するのは、なかなか難しく、上手くいきにくいものです。 音楽から切り離さずに、普通のレッスンという形態をとった中で、繰り返し学び、自分の中に深く定着させることができる、この公開レッスンの形態は、教えるだけでなく、演奏するためにも、非常に有益なものだという確信を、ますます強く持つようになりました。
次回は、10月1日日曜日です。 お申し込みをお待ちしています。
2006年06月05日(月) |
6月4日のlesson de ラ・パレット… |
4月に続いて、今回も、大勢の皆様に聴講にいらしていただき、程よい緊張感の中でのレッスンとなりました。 人数が多くても、落ち着いた雰囲気なのは、集まった皆様の人柄でしょうか。 この公開レッスンにも、一定のカラーができてきたようで、企画を立て始めた頃から比べると、夢のようです。
この日、レッスンで取り上げられた曲は以下の通りです。
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バッハ 小プレリュードヘ長調 BWV.927 クーラウ ソナチネOp.55-2 第1楽章 ランチアーニ 朝の歌 レヴィ タンブランOp.30-6 ツェルニー 30番 11 12
ツェルニー30番 20 21 バッハ インヴェンション 3番 14番 バルトーク ミクロコスモス3巻より モーツァルト ピアノソナタK332 第1楽章
バッハ シンフォニア 7番 ショパン ワルツop.18 ショパン 幻想即興曲
ラヴェル 「鏡」より 蛾 バッハの平均律一巻 4番 7番
シューマン ファンタジー C-dur Op.17 ラフマニノフ 絵画的練習曲 Op.33 No.7
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この日の先生のお話で、一番印象にのこり、考えさせられたのは、 「子どもの頃に耳に受けた音は、一生その人の中に残ってその人の音となる」 という、先生ご自身の経験を交えたお話でした。 子どもだからこそ、本当の音楽的な音を聴く機会を多くもつべきであり、後からどんなに勉強しても、演奏家になってコンサートで演奏すると、その人の本質が出てきてしまう…という現実は、お子さんを指導する立場の者として、何をしたらよいか、考える指針の一つとなるように思いました。
その答えの一つとして、先生が示してくださったのが、 「子どもに弾いてあげること。その音が美しければ、それが子どもの中に残る」 というやり方。これができるためには、指導する側自身の中に音を持っていること、そして、それを常に示せるように、研鑽を重ねること…が必要ですね。
それをCDで代用することについては、 「CDは写真、CDには音のふくらみ(本当の音楽のよろこび)がないから、CDだけで済ませてはダメ。」 という明確な回答が示されました。
ちょっと脱線しますが、この音のふくらみとCDの関係について、私自身、忘れられない思い出があります。 それは、ルイサダ先生が、ショパンコンクール後、日本でリサイタルをなさり、レコーディングをはじめられた頃のこと。 コンサートで、ルイサダ先生のピアノの音の響きの美しさに魅せられていた私は、最初のCDが発売当日に、無理矢理時間を作って買いに行き、夜、仕事が終わってから、胸を躍らせて聴き始めました。 しかし、スピーカーから聴こえてきた音は、ルイサダ先生の演奏から一番魅力的な響きを取り去ったようなもの。 本当に感動的な音楽は、同じ空間に身を置かなくては聴くことはできないのだ…と、身をもって知った瞬間でした。
閑話休題。
この子どもの時の音…というのは、決して、プロになった時だけ問題になってくるのではないのではありません。 なぜなら、ピアノの音は、誰にも聴かれずに弾き続けることはできないし、将来、親となり、お子さんと共にピアノに向かうときがくれば、世代を越えて受け継がれる可能性があるものだからです。 音楽家が一人出るには三代かかる…といわれるのも、こうした細かなことの積み重ねを指しているのかも知れません。
この日は他にも、文化について、エチュードへの取り組み方、本当のリズム感とは…など、様々なお話について、先生の経験や、先人の言葉を交えながらのレッスンは、長い目で見て、自分の中に残しておきたいものが沢山あるような気がしました。 この公開レッスン自体も、レッスンを受ける生徒さん、聴講する私たちの中に、魅力的な音、音楽を残すためのひと時と言えると思います。
次回は、8月6日日曜日です。 お申し込みをお待ちしています。
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