READING THINKING WAITING
DiaryINDEXpastwill


2012年06月03日(日) 6月3日の〜lesson de ラ・パレット〜

この日の公開レッスンでは、基礎的な課題を中心に取り上げられることとなりました。
先日のラ・パレットコンサートのような場できちんと演奏できるためには、やはり基礎が大切なのですね。
そういう訳で、指導者にとって、とても勉強になる一日でした。

*******************************************************
11:00〜
 J.S.バッハ:平均律第2巻 7番
 ベートーヴェン:創作主題による6つの変奏曲 Op.34
 J.S.バッハ:トッカータ2番BWV914

12:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス第2巻 48、56
 J.S.バッハ:プレリュード ニ短調 BWV935
 J.S.バッハ:インヴェンション第1番
 クレメンティ:ソナチネ Op.36-3

13:00〜
 ショパン:ロンド ハ短調 Op.1
 クラーマー=ビューロー No.10

(休憩) 14:00〜14:40

14:40〜
 バルトーク:ミクロコスモス第4巻100.101
 ツェルニー:40番練習曲より2番
 J.S.バッハ:シンフォニア3番
 モーツァルト:ソナタKV282 全楽章

16:10〜
 チェルニー:30番 No.20,21,22
 J.S.バッハ:インヴェンション No.6
 バルトーク:ミクロコスモス No.93
 メンデルスゾーン:無言歌集 No.6,9
*******************************************************

この日のレッスンで一番印象に残ったのは、“音楽を感じる”ということです。
最後のまとめのお話で先生がおっしゃっていた、
「音楽を感じることがどんなに大切か。それが人生を豊かにする。」
という言葉が音楽を学ぶ人にとっては全てで、そのために、子供の時からどのような勉強をしたらよいか…ということなのだと思いました。
そして、これは、プロになるかどうか…ということとは余り関係がないようにも思いました。
(もちろん、プロになる人にとっては必要不可欠でしょうけれど)

レッスンでも、
「歌う気持ちをとっても持って」
「どういう歌か頭に入っていなかったから、わからなくなってしまったんだよ」
「ゆっくり音楽を探す勉強をすることが、貯金になる」
など、音楽をどう感じるか…という事について、しばしば言及されていました。

私たちは、ついつい、止まらずに弾くとか、速く弾く…などの目先のことにとらわれてしまいがちですが、常に、音楽そのものを感じること…を忘れずに取り組まなくてはならないな…と、改めて思った一日でした。

この公開レッスンもお陰様で、10周年となりました。
次回8月5日は、スタート当初から弾いてくれた方たちを中心にした特別企画を計画中です。
詳細は、もうしばらくお待ちください。
お申込み、お待ちしています。


2012年04月08日(日) 4月8日の〜lesson de ラ・パレット〜

この日の公開レッスンでは、とても嬉しいことがありました。
釜石応援プロジェクト(http://home.att.ne.jp/moon/lesson_note/forkamaishi.htm)で皆様に寄せられた募金により、釜石の生徒さんを招待することができたのです。
東日本大震災以来、釜石の先生や生徒さんたちがどうされているか、私だけでなく、大勢の皆様が気にかけていらしただけに、カルラホールに、釜石の先生と生徒さんがいらした時には、こみあげてくるものがありました。
レッスンから、地震後、北川先生がいらっしゃれない中でも、真摯に勉強を続けられていたのがわかり、ますます嬉しく思いました。

***************************************
11:00〜
 ツェルニー:リトルピアニスト 60番
 J.S.バッハ:インヴェンション 1番
 クーラウ:ソナチネ Op.55 No.3
 バルトーク:ミクロコスモス 57番

12:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス第4巻 98.99
 チェルニー:30番練習曲 26.28.30
 J.S.バッハ:シンフォニア 2番.11番.15番

13:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス No75
 J.S.バッハ:インヴェンション No.9
 スカルラッティ:ソナタ K.149、481
 ベートーヴェン:ソナタ Op.49-1 第1楽章

(休憩) 14:00〜14:40

14:40〜
 J.S.バッハ:平均律 第1巻 No.7
           第2巻 No.7
 バルトーク:ミクロコスモス No.135、141、143、140、144、146

16:10〜
 J.S.バッハ:平均律2巻より21番
 ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲
***************************************

この日のレッスンで印象深かったのは、成長の仕方や、
どのような演奏を上手いと言うか、才能をどう判断するか…など、
ピアノを習得する過程を長い目で見た場合のお話でした。

まず、子供の成長と指導について。
指導者が教えることには段階があるということ。
そして、段階を踏んでいかなければ子供が混乱してしまうし、
段階をクリアしてもその先に行かないと停滞してしまう…ということ。

これには、きっと多くの先生が心当たりがあるのではないかと思いました。
さらに、停滞している時期は、学習者にとっては安心感があって、
次の段階に行きたがらないケースもあるように思い、適格な指導に加えて、
精神的なフォローが必要かも知れない…と感じました。

それから、どのような演奏が上手な演奏か…という点について、
北川先生は、『全ての音が聴こえること』とお話くださいました。

全ての音を弾けば、全ての音が聴こえる…と思われがちですが、
フルコンサートピアノで、広い会場でも、きちんと届く音…という意味では、
音大生やピアノの先生でも、クリアできていない人は大勢いると思います。
しかも、ピアノを弾いている本人は、鍵盤の前で聴いている訳ですから、
客席に音が届いているかどうか、なかなかわからないものです。

そこを、どうやって判断するか…が、先に続く勉強ができるかどうか、
大きなカギなのですね。
そのことを、改めて実感するお話でした。

さらにお話は、天才と秀才について。
秀才とは「自由に弾ける人」
天才とは「本当に良い演奏を、いつも同じに弾ける人」

この、「いつも同じに弾ける」というのが、やってみると本当に難しいのですね。
ピアノを弾くことの難しさと、その先にある素晴らしさを実感した一日でした。

次回は、6月3日。
お申込みをお待ちしています。


2012年02月05日(日) 2月5日の〜lesson de ラ・パレット〜

厳しい寒さが若干ゆるんだこの日、大勢のピアノの先生方やピアノを学ぶ皆さんが足を運んでくださいました。
この日に弾いてくれたのは、小学生2名と中学生3名と、年齢がいつもより低く、その分、自分のレッスンに応用できそうなことが多く期待できました。

***********************************
11:00〜
 ショパン:子守歌
 J.S.バッハ:平均律第1巻 第13番

12:00〜
 モーツアルト:KV.331全楽章
 J.S.バッハ:シンフォニア 3番

13:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス 94番
 ツェルニー:30番練習曲 25、27番
 ショパン:ワルツ Op.64-2、3

(休憩) 14:00〜14:40

14:40〜
 J.S.バッハ:平均律第1巻 18番
 モシュコフスキー:15の練習曲 1番 11番
 ブラームス:ラプソディー Op.79−2

16:10〜
 バルトーク:ミクロコスモス 132、138番
 J.S.バッハ:平均律 第1巻 9番
 ベートーヴェン:ソナタ Op.7
***********************************

この日のレッスンでは、小中学生の生徒さんばかりだったこともあって、
ピアノ演奏に於ける基本的なことについてのお話が中心となった印象があります。

たとえば、

ピアノで歌うとは?
良い演奏をするには?
速く弾くために必要なことは?
ペダルの扱いについて。

…等々。

また、全てのレッスンが終わった後のお話で、
“小さな時に悪い癖をつけないことがどんなに大切か”ということ。
そして、“コンクールを一生懸命にやりすぎると悪い癖がつく”というお話は、
心当たりがある方が多いことのような印象を受けました。

ピアノの習得には、時間がかかるのはもちろんですが、
一つ一つの段階で、ごまかしなく真摯に取り組んでいくことが必要で、
それがどれほど難しいことか…を改めて思わされました。

そして、弾いてくださる生徒さんの日々の取り組みの素晴らしさが、
良い演奏に結びついているのだと実感しました。

次回は、4月8日。
お申込みをお待ちしています。


2011年12月04日(日) 12月4日の〜lesson de ラ・パレット〜

いつもは、前半に小中学生3名、後半に中高大学生2名…という配分でレッスンしていただいているのですが、この日は、どうしても弾きたいという生徒さんが6名いて、苦肉の策でいつもとは違う時間割でレッスンしていただくことになりました。
生徒さんもいつもよりも多かったですが、聴講の皆様も、震災後、若干減少傾向だったのが戻ってきて、嬉しく思いました。

*************************************************

11:00〜
 バルトーク:ミクロコスモスより、88番
 ツェルニー:ツェルニー30番より、21.22番
 J.S.バッハ:シンフォニア4番
 ハイドン:ソナタHob.XVI:35

12:00〜
 ブラームス:ラプソディ Op.79‐2.
 J.S.バッハ:平均律 第1巻 18番
 モシュコスキー:15の練習曲 1番、11番

13:00〜(45分)
 バルトーク:ミクロコスモス No.77,78
 チェルニー:30番練習曲 No.19,28
 J.S.バッハ:インヴェンション No.14
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 終楽章

13:45〜(45分)
 J.S.バッハ:平均律 第1巻 No.6
 モシュコフスキー:15の練習曲 No.6
 リスト:2つの演奏会用練習曲 No.2「小人の踊り」
 ショパン:即興曲 No.1

 休憩 14:30〜15:00

15:00〜
 ショパン:エチュードop.25-8
 ショパン:バラード2番

16:20〜
 J.S.バッハ:平均律2巻より17番
 シューマン:ソナタop.14

*************************************************

個人的に、この日一番印象に残ったのは、
「ハイドンは器楽。モーツァルトは歌。」
というお話でした。
私は、どちらかというとモーツァルトの音楽のほうがわかりやすく、ハイドンの音楽は、上手く音楽的にまとめるのが苦手だったのですが、なるほどそういう訳だったか…と思いました。

lesson de ラ・パレットでは、聴講されている方の持っている悩みや疑問が、先生の一言で不意に解決する瞬間がありますが、この日のこの言葉は、私にとってそういうものでした。

また、1日のレッスンを通じて先生が繰り返しおっしゃっていたのが、身体の中の感覚と演奏についてです。
「身体の中でリズムを感じること」
「音は身体の中の情熱」
「ピアノの演奏のためには人間の持っている全てが必要」
という言葉は、レッスンを進める際に、何に注意を払ったらよいかを示唆してくださるものでした。

さらに、大学生になった生徒さんに、
「前は弾けたけれど今は弾けないのは、大人になって要求が大きくなったから」
というお話にはなるほど…と思わされました。

こういったレッスンを通じて、生徒さん達がご自分でご自身を育てているのが上達の秘密かもしれません…。

次回は、2012年2月5日日曜日です。
お申込みをお待ちしています。


2011年10月02日(日) 10月2日のlesson de ラ・パレット

*************************************
11:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス3巻より
 ツェルニー30番 19番
 J.S.バッハ:シンフォニア6番
 イベール:「物語」より、黄金色の亀を曳く女(ひと)
     小さな白いロバ、廃墟と化した宮殿、水晶の牢

12:00〜
 バルトーク:ミクロコスモス No.66、67、82
 J.S.バッハ:インヴェンション No.3
 チェルニー:30番練習曲 No.12
 チマローザ:ソナタ No.4、24
 モーツァルト:ソナタ K.331 終楽章 Alla Turca

13:00〜
 J.S.バッハ:平均律 1巻 No.5
 ショパン:エチュード Op.10-5
 ベートーヴェン:ソナタ Op.10-1

(休憩) 14:00〜14:40

14:40〜
 J.S.バッハ:平均律2巻より 9番
 ショパン:エチュードop.25-12
 ラヴェル:クープランの墓より トッカータ
 シューマン:ピアノソナタ3番op.14

16:10〜
 ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
*************************************


♪ |MAILHomePage

My追加