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■ 弟
なかなか面白いドラマだった。 『昭和』のにおいがプンプンするドラマで (けなしてるんじゃないですよ)。
全ての回を見たわけではないのだけどね(^^;) あのさ、五日間二時間のドラマを見つづけるって 結構大変なんだよなぁ。私はちょっと無理。 でもどの日も視聴率は良かったもよう。 それだけ石原裕次郎(と慎太郎)って 日本人の気持ちをつかむ人物ってことなんだろうね。
出演者に関して思った事。
渡哲也を演じた坂口憲二と 石原裕次郎を演じた三浦友和。 二人とも最初にオファーが来た時断ったそう。 自分には荷が重過ぎる役だって。 だが渡哲也(本物)直々に説得されて 出演を決断したとの事。
二人とも石原プロモーション所属ではないので、 「光栄だけど、最初は断った」って言えるんだよね。 二人とも出演するのは勿論大変だったろうけど、 断ろうにも断れない役者もいるはず。
私が思うには徳重聡と、渡哲也。
徳重は『21世紀の石原裕次郎オーディション』で 優勝してこの世界(石原プロ)に入ってきたのだから、 石原プロが『弟』を製作するに当たっては 彼が絶対裕次郎を演じなければならない。 「光栄だけど、断る」などと言っちゃいけない、言えない。
ドラマを見る側の大部分は本物と比較しながら見るだろうし、 しかも年配の視聴者が一番石原裕次郎に思い入れのある 日本中のヒーローであった日活黄金時代の裕次郎を 演じなければならない。 これはすごいプレッシャーではないか? 大変だったろうなぁ。
渡哲也も同じく、立場から考えるともう 二人の父と石原慎太郎しかやるべき役がない。 やらざるを得ない立場なのだ。で、これまた立場上 出来ませんとかプレッシャーですとか言えない (まぁ渡哲也は言わないだろうけど)。
舘ひろしは・・・うーんどうだったでしょうね(^^;) なんかお医者さんに見えなかったなー。
それから・・・ 番宣番組の中で、撮影風景を放送してたんだけど、 小林専務(本物)が出演者とスタッフに差し入れ、と 和牛ステーキをスタジオで大量に焼いてみんなに振舞う 風景があった。
『和牛ステーキ』『皆で同じ釜の飯食って連帯感』 うーんこれぞ石原軍団の醍醐味!!って思ったね。
そして・・・ ドラマの中で、石原プロモーションは発足当時、 映画を製作する為に映画会社の五社協定を破るなど かなり業界では型破りな事務所だったみたいだが、 今は一番昭和を感じさせる事務所だなー ・・・と思ってしまう (上記の差し入れ風景とか、徳重くんの扱いとか)。
徳重君ももっといろんなドラマや映画に出て たくさん視聴者に見てもらえたらいいのにな〜と この『弟』を見て感じたなぁ。
2004年11月21日(日)
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