15's eyes
- 2004年01月24日(土) ドキュメントを観て
金曜日のテレビで
あの代理母出産をした
向井・高田夫妻のドキュメントを観た。
向井さんが癌になってからずーっと
テレビで新聞で
彼女の記事を私は読んできた。
癌って私の母もそれで死んでいるので、
治療の経過もなんとなくわかる。
現実に母と同じ病院で亡くなっている
人の中には向井さんと同じくらいで小さな我が子を残して
死んでいった患者さんを何人かみていたから
人ごととは思えなかった。
子どもを
授かって
産むって
ホントに楽じゃないと思った。
産む・産まないは人の選択だから、
代理母で出産しようと
誰もそれに意義を唱える必要はないんじゃないかと思うんだけど。
もちろん、自分が腹を痛めたくないから、
代理母を選ぶという人も世の中にはいるらしくて、
だから代理母制度が誤解をうけるっていう事実は知っている。
でもね
子どもがほしい。
その道がまだ完璧に閉ざされたわけじゃない。
という夫婦に誰が、
子どもを諦めろと言う権利があるのかな?
私はそう思うから、
向井・高田夫婦のチャレンジは、
夢を叶えるために努力する人々の中の
一つの形に過ぎないと思った。
癌の後って楽じゃない。
抗ガン剤でも放射線治療でも
それはそれは弱るのだ。
体が自由がきかなくなって
見た目にもはっきりと弱るのがわかる。
それなのに、
それなのに、
何度も渡米するだけの体力。
排卵誘発剤を打ち続ける努力。
いつ癌が再発するかわからないのに
前向きに生きる挑戦する心。
もう、小学生の感想みたいにただ「すごいや」
としか思えなかった。
子どもをほしがって授かった人たち
ほしがらなかったのに授かった人たち
私は、仕事柄もう何人も両者の親をみているけれど、
本当に考え方には隔たりがある。
でも、
ひとつだけかわらないことが。
それは、
子どもを産んだっていう事実
子どもがいるという事実
なんじゃないかと。
この事実を受け止めて
産む選択を選んだ自分を愛して
子どもを愛して
責任をもって育てようね
と思うんだけどね。
世の中はそんなに簡単じゃないのかもね…