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2003年09月05日(金) ■ |
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恋煩い |
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からからからからからと、くるまが廻っている。
哀しげな、それでいて嬉しげな。
ぱたぱた、と、団扇を扇ぐ。 はてな、今時分、珍しい。
ヴィィ、ヴィィと電子音。 期待混じりに手に取るけれど、それは虚しく、己をただす。
真の片恋とは、めおとの間にしか無いものかしらん。 気持ちは知れど、疑えば限り無し。 自分ばかりがはやるようで、溜息は散り散り。 言葉は積もれど、儚く消えゆく。
こころ、こころ、いっそひきちぎってやろうか。 そしてあの子の綺麗な体躯に、一生添わせてあげようか。
染み付くのは、血か涙かそれとも愛か。
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