藤原 智美 (著) 出版社: 文藝春秋 (2007/08) ISBN-10: 416369370X ISBN-13: 978-4163693705 発売日: 2007/08
ついに出たか〜と思いました。 もうかなり以前から、キレやすいのは若者ではなく、 中年以降の男に多いのではないか?と考えていたからです。
接客業を長い間やった時も、若者でクレームや怒鳴りまくる人はいませんでした。 どちらかというと立派な社会人風な人のが多いです。 そして老人の奇妙な事件も同時に合わせ見て、 現代の社会は、中年以降の男性にとって生きにくい社会なんだな〜と思いました。
亭主元気で留守がいい〜と昔CMで言われ 熟年離婚が現実のものとなり 孤独な老人が増え続けているのです。
しかし問題は老人だけではないのです。 この本に出てくる話は、老人がキレて危ないから注意せよ、ということではないです。 今の世の中が抱えている危険性、それは老人になる前の私たちや子どもたちにも関係しているのですから。
「待つ」ことがなくなった 何にも無い時間がなくなったこと 多分、誰でもすぐに思い当たるんじゃないでしょうか?
スケジュールが常に埋まっていないと不安な若者たちが 暇な老人になったときはどうなるのでしょうか。
暴走老人!
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