PHANTOMPLUS 読書記録

2004年11月21日(日) 姫川唯史さんの『直脳時代』(小)

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大好きなのです。特に短編は今まで出合ったウェブ作家さんの中でも、上位に入るくらい大好きです。放っておくと、ここの短編は姫川さんの小説で埋めつくされることになるでしょう……自粛しながら……でも、増えそう。


*『直脳時代』……「直脳ダウンロードで頼む」。客の言葉は、私を混乱させた。


そもそも「直脳ダウンロード」にひかれてクリックしました。なんとなく字面から意味合いはわかるものの、その後の話が読めない。短編なので内容のほうにはあまり触れないでおきますが、この世界、人間は「直脳ダウンロード」という素敵なものを手に入れています。そこにやってきたのは「旧時代的」なやつら。紙でのやり取りを望むやつらと、「直脳ダウンロード」を望む人間。さて、何故「直脳ダウンロード」なのか。最期まで読んでちょっとひやりとさせられました。だって……ねぇ。
世の中進化していくけれど、甘んじてそれを受け入れていると、自分自身が退化していることに気づくことすら出来なくなるのかしら……。

ウィットの効いた短編が読みたいヒトにお勧めです。


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相月 [MAIL] [HOMEPAGE]

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