ハニワ在ル...はにわーる

 

 

「メ芸」って言うと大学の新設学科のようで。 - 2012年03月02日(金)

文化庁メディア芸術祭の受賞作品展を観に国立新美術館へ。
なんか今年は公式が「メ芸」を名乗ってるんですなぁ。

堅苦しくないし参加型の作品にも触れるし
マンガ読めるしアニメ観られるし(?)
毎年行って図録買うくらいには好きなのだが。

なんせ土日に行くと人が多くて
作品までたどり着けないことも……というわけで
思い切って平日に有給とってみたわけだ。


ま、結局土日ほどではないが人は多かったわけだけれども;


まず初め、真鍋大度/石橋薫「Particles」にグイッと掴まれる。
八の字型のレールの上をLED内蔵のボールが転がって、
光のパターンを描き出すインスタレーション。

ボールの明滅はプログラミングされていて、
転がりながらもその軌跡だけではない光の模様が生まれていく。

有線の3DモデリングLEDを観たことはあったけど、
無線だとココまで自由になるのか。
なんせ光るものには弱い性質だし(笑。



山本良浩「Que voz feio(醜い声)」も印象的だった。
左右の画面に分けて映しだされた双子の姉妹が、
「同じ体験」について同時に語る。

「双子のシンクロ現象」はよく取り上げられるけど、
さすがに一字一句同じことを話すというわけではなくて。

こちらで出てきた話が後からもう1人によって語られたり、
そもそもぜんぜん違うことを言っていたり。
そのとき、どちらの話に耳を傾けるかでまるで印象が違ってくる。



植木秀治「HIMATSUBUSHI」は、
新幹線の車窓風景になぜか真っ白の人がいて、
ハリウッド映画よろしく建物の間を八艘跳びしたり、
新幹線の隣を同じ速さで併走したり……という映像作品。

ナンセンスな感じが逆に目を奪われてしまい、
ついついじっと見てしまう。


Yunsil HEO/Hyunwoo BANG「Soak」は
柔らかく弾力のある布キャンバスを押すと、
その部分が染まったかのように色が投影され、
押すごとにカラフルな色が増えていく作品。

水彩のような色味も素敵だったが、
ひょいと覗いたキャンバスの下には、
意外なことに、お店で売ってるアレが置いてあった。
確かに、アレをセンサーにすればいいよなぁ。



……なんだか年々「行かないと体験できない」タイプの
作品が減っているような。

まぁ、ネットやアプリで体験できるものをココで観てもなんなので、
会場を一周した後、マンガ部門の受賞作も読んでみることに。
いや、1巻だけ単行本が置いてあるのですよ。

「土星マンション」は、近未来の話なのに
どこかノスタルジックな人間関係がなんとも不思議。
触りたくなるようなやわらかい画風も素敵だなぁ。

「進撃の巨人」も設定が面白くて一気に読んだものの、
コレ確か映画になるんですよね……怖くて直視できない気が。



出口付近でも関連展示があったのですが、
ヒカリモノ好きのワシはTOCHIKA「PIKA PIKA 2011」にクギヅケ。

カメラの長時間露出を生かして「光のラクガキ」をするものなんですが、
ペンライトとかではなく、中華鍋状の反射ツールを使って
太陽光で描いてるんですなぁ。
いいテーマがあったらぜひ自分もやってみたいかも。


というわけで、ミュージアムショップで
お土産も買い込んでたっぷり3時間。
やっぱり、来年も会期中に休み取ろう←


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