ゼロの視点
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レ島のあとは、ロシュフォールの町に宿をとる。この町に到着した時は、ちょうど嵐の前の、妙に天気のいい午後だった。町じゅうに光が満ち溢れ、町の中心にある広場の噴水がキラキラと水しぶきを上げている。夢とうつつの境がわからないような不思議な、夏の午後の効果か、私たちはすっかりロシュフォールの町が好きになってしまった。
何をするわけでもなく、広場のベンチに腰をおろし、目の前を行きかう人などをボーっと眺めること2時間。その後、とりあえずホテルに戻り、もう一度外出しようとした時、激しい雷雨がはじまってしまった。豪雨状態なので、雨が小降りになるのを待つことにした。
が、待てども待てども雨が小降りになる様子がない・・・・・。そのうち腹具合も極度にエンプティーマークが点滅する状態に・・・・。あともう少し、あともう少しと待っている間、夫はネットで映画、私はなぜかNHK連続テレビ小説『つばさ』鑑賞して時間つぶし。ロシュフォールで見る、川越の町並みと、笑うに笑えないドタバタストーリーがなんともシュールだった。
空腹度合いが極度に達したので、土砂降りの中レストランへGO。数時間前の、キラキラした町並みはそこにはなく、人っ子一人いないゴーストタウン化したような、静かな町にロシュフォールは変わっていた。本当に誰もいないのか、この町?、というほど誰もいない。
21時半すぎでしかないのに、数少ないレストランはもう閉める準備をしている・・・・・。ようやく見つけたピザ屋に飛び込んで注文したのはいいが、私たちがたべ始めてから少しすると、従業員が店をしめる支度をはじめだした。
人はいないし、店は異様に早く閉まる町・・・・・、これがロシュフォールなのかぁぁあああ?!?!?!、と夫とひたすらビックリしまくりながら、ホテルに戻った。たいしてやることもないので、またネットでもと思いパソコンを立ち上げると、先ほどまではOKだった無線LANに繋がらない・・・・・・。
フロントに問い合わせると、先ほどの雷雨で無線LANがやられてしまった模様で、復旧の見込みは今のところなし。3日後くらいにはなんとかなるだろう・・・・、というつれない返事に、ガックリ・・・・・・。
ロシュフォール大好きって感じではじまった私たちだったが、なんとも妙な展開になってきて、町の印象はちょっと?????、になりつつはあるものも、それでも、ま、なかなかいいところだと思っている。
映画『ロシュフォールの恋人たち』
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