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先月、またひとつ歳を重ねました。 私にとって誕生日を迎えるというのは、ただただ嬉しい出来事です。もちろん年齢とともにさまざまな力が衰えてゆくことは否めませんが、ある程度の年齢を重ねてきたからこそできるようになったと感じられることが案外多かったりするからです。
十代の頃と比べて自分で一番変わったなぁ…と思うのは、こだわりが減ったこと。こだわり…「執着」や「思い込み」といった言葉に言い換えてもいいかもしれません。 私個人の感じ方や考え方を他の人にも当てはめたり押し付けたりして、そのつどいら立ったり要らぬ苦悩を背負ったり。恋愛なんかもそうだったかもしれません。自分で思い込んでいる「こうあるべき」相手や関係になんとか持ってゆこうとしてムリをして傷ついたりして。まぁ、振り返ってみれば「幼かった」のひと言で微笑ましい思い出になるんですが。
十年くらい前からでしょうか、もしかすると傍目には「冷たい」と思われるかもしれないほど自分と他人をはっきり分けてとらえられるようになりました。 そうすると、途端に行く先の幅がそれまでの2倍、3倍くらいに広がったんです、面白いことに。以前の私ならば知り合うことすらなかったようなタイプの人と意気投合したり、ずっと胸に抱えながらも口にはできなかったことをポンポン言えるようになったり。
ふだん道を歩くときと同じで、人生の道も身軽なほうがラクでいいなぁ…としみじみ実感しています。 あ、そういえば。私の旅行バッグが小さくなったのも(旅先でよく「えっ? 荷物それだけ?」と驚かれます)、同じ頃からかも。 |
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