「ヤクザと家族」 綾野剛　舘ひろし

※※ ７点 ※※

小さなヤクザ事務所が淘汰されていく切ない話…

映画内ではヤクザ世界の話ではあるけれど
大手に飲まれていく中小企業の話…と見れば
すごく身につまされる悲しい話だったりで。

一方、ヤクザの世界の人間の話として見れば
改心して一生懸命堅気のの生活に戻る努力をしてるのに
社会がそれを受け入れてくれない…というのは、少し酷い話にも思うけど
散々悪いことをしてきた人間が改心したからと言って
幸せになれなきゃ可哀想！というのもまた違う話で。
あなた方はどれだけの人を不幸にしてきたのですか？
あなたのことでまだまだ苦しんでる被害者はいませんか？
と思う部分もあったりで、少々複雑な感情も。

いろいろ考えさせられる映画でした…
おもしろかったですけどね。

それにしても、綾野剛出演作品ばかり観てるなぁ…
一個観たからお勧めで出てきてしまうのでしょうけど。
また、俺好みの作品が多いのも事実で。

ということなんかよりも…
それよりも！

これ、数年前に一度観た映画だったのです。汗

途中まで気付かなかった自分が怖くて…
でもまあ、ほとんど忘れてるし、おもしろいからいいや！
と思って続けて観てたけど、最後のオチの数分前に
あ、これ…こうなって終わるんだ…と思い出しちゃって。
よりによってオチを思い出すなんて最悪なわけで。

もう、自分が怖いですわ…
老いが怖い。

まあ、そういう意味でも、観たモノは全部ここに残さなきゃ！
と、改めてここの存在意義を改めて感じた作品でした…

なんだかなぁ…
苦笑