久々に晴れ…と言いたいところですが、 やたらと高い湿度のせいで、 体感温度が高く感じられる本日、 プールにでも行きたいところだけれど、 あいにく仕事の締め切り日です。
休みだったダンナが、学校から帰ってきた娘と ちょっとした買い物に出るというので、 よくできたニョーボである私は、 「じゃ、これでアイスでも食べてきたら」と、 1,000円もの大金を渡しました。 1,000円あれば、「31」のブラウニーサンデーを 2人で食べてもお釣りがくる…かな? まあ、あそこまでの激甘は食べないでしょうが。
そこで、ちょっと思い出したことがあります。
大昔、年配の方(親戚や自分の祖父母の知人)に 1,000円くらいのお小遣いをもらうときって、 必ず、こんなふうに言われませんでした? 「これでアイスでも食べて」 夏ならともかく、このせりふは冬でも聞いた気がします。 ですので、「キャン“デー”でも」と言うときは、 飴ではなくアイスキャンディーの含みがありました。 あれはどういうわけなんでしょ?
とりあえず、 「小遣いで買う駄菓子より“いいもの”」 程度の意味ではないかと、 私とダンナの間で共通認識ができました。
が、ここでもう一つ、思い出したことがあります。
その昔、500円札というものがあって、 日本史にある程度通じた人でないと、 何やった人だかいまいちわからん人物・岩倉具視が、 青っぽい印刷の小さめの紙片の中で、厳しい顔をしていました。 昭和40年代前半生まれの自分にとっては、 500円札はある時期までは結構な大金でして、 お小遣いにもらえたら、かなり嬉しかったものです。 そしてこの紙幣は、テレビや盆暮れの映画館のスクリーンで やたらお目にかかるアイテムでもありました。
真四角い面長に糸を引いたような目の、 子供心にも堅気には見えない、 でも、とっても優しそうなおじさんが、 よく、行きずりの人に親切でこれを渡していたものです。 決め台詞はこうでした。 「これであったけぇもんでも食べな」 (ほかにも幾つかバリエーションあり) おじさんの名は、言うまでもなく車寅次郎※。 御本人が食堂で食べた後の勘定でも、 しばしば500円は登場しましたが、 時代の変遷とともに、「これじゃ足りないよ」と ダメ出しされたりするのが、何とも寂しいところでした。 寅さんは、ハンバーガーショップの何とかセットとは およそ無縁な人でしたし。
ところで、本日のダンナと私のお昼は インスタントラーメンでした。 ありもの野菜をふんだんに入れて腹応えがありましたが、 実際に買ってきたのは、袋めんと、ハムと、 紙パック入りの粒コーンだけだったので、 しめて500円にもなりませんでした。 暑いときの熱いラーメンも、なかなかオツです。 冬場のアイスといい勝負ではないかと思います。
※若いアナタへのおせっかい解説 車寅次郎…映画「男はつらいよ」シリーズの主人公。 テキ屋と呼ばれる物販業の男が、日本全国で繰り広げる 恋と笑いと涙の物語。
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