土曜日生まれは腰痛持ち

2009年08月04日(火) 同窓会

先日、中学校時代の同窓会に出席しました。

学区の公民館会議室を借り、
中華のデリバリーと袋菓子、
飲み物はビールサーバー、焼酎、缶入りカクテルと
各種ソフトドリンクで、
その年の卒業者の4分の1弱、
つまりは1クラス分が出席した程度の
小ぢんまりとしたものだったので
和気あいあいとしていました。

出席のために関東圏から帰ってきた人もいたようですが、
意外な人が地元に残って(帰って)いたり、
いかにも出席しそうな人が「行方不明」だったりで、
正直、「この人に会いたいな」と思っていた人は
1、2人しか来なかったのですが、
中学時代は一度も口を利いたことがないような人と、
やれうちの子は幾つだ、どこ小だという話で
結構間が持ちました。
つまり、25年分の積もる話よりは、
何かしらんがとりあえず知っている人々の
近況を報告し合う会になっていました。
(それは私らのテーブルだけでしょうが)

ところで、そんな中学時代の卒業文集を見た長女が
意味のわからないことを言いました。

「何でこんなに丸いの?」
「?????何が?」
「字。まん丸じゃん」
「そうかなあ……あ、この人(さる成績優秀女子)のは
そうでもないね」
「いや、これも十分丸い」

折しも80年代半ば。
評論家・山根一眞氏のいうところの「変体少女文字」
また、俗に「クッキー文字」などといわれた丸っこい字が
女子中高生の主流書体だった頃です。

さらに驚いたのは、
「あ、この人は普通かな。丸くなくて読みやすい」
長女がそう言って指差す人指差す人、
みんなある共通項がありました。
一言で言うと、「オタク」であるということです。

ちなみに私は「練習しても丸文字が書けない」という
結構恥ずかしい状態でしたので、
「とりあえず、人が読める字を書こう」とだけ
心がけておりました。

お小遣いをはたいて「機動戦士ガンダム」の厚い資料本を
通信販売で買ったKちゃん。
「3,000円したんだよー」と
嬉々として見せてくれた日のことを、
いまでも思い出します。
あのときKちゃんが出してくれたお茶請けは
大好きな三万石のエキソンパイでした。

成田美名子さんの「エイリアン通り」が人気でした。
金髪の美少年シャールは、
恋に恋するオタク少女たちにとって、
ただの絵空事ではなかったと思います。
私はこのまんがで
「執事を英語でbutlerという」と覚えました。

大きな声では言えないけれど、
△組のNくんとKくんの絡みって、
何かアレだよね、そそるよね…的ヒソヒソ話も、
我々の間では割とありました。
当時から、というよりその少し前から、
竹宮恵子さんの名作「風と木の詩」もあり、
少年愛という言葉は存在しました。
大なり小なり腐女子的発想はデフォというのも
オタク少女の特徴の一つです。

ちなみに、丸文字を書くグループ(多数派)の女子の
多分6割ぐらいは、
オフコースのお気に入りの歌の歌詞を書いていました。
私もオフコースは嫌いではないけれど、
一番好きな歌は、「♪愛のない毎日は自由な毎日♪」と
軽快なメロディーで歌う「眠れぬ夜」なので、
そちら側のグループには入れてもらえなそうです。

「この間久々にアニメイトに行ったら、
すごーく和んだんだよね」

中学校を卒業後、25年経過して、
18の自分の娘の口から聞いたのが
この上記の言葉でした。
月並みですが、「オタクの子はオタク」です。

「私はオタクじゃないよ。私程度でオタク認定じゃ、
本物の人たちに申しわけないもん」

いや、その発想がもう……。


どうでもいいけど、今読み返したら、
同窓会の話がマクラにすらなっていないことに
気づいてしまいました。
なんか、いろいろすみません。


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