友達の反応
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家に帰って貰ったメモを開きました。 その人は多田さんという名前でした。
翌日、学校に行くとすぐY美に
「昨日、どうだった?」
と聞かれました。
「んー・・・なんか、海岸線ドライブしてお茶ご馳走になって送ってくれた」
と私は答えました。
「へー。いいじゃんいいじゃん。で、あの人誰よ?」
私は多田さんに会った経緯などを簡単に説明しました。
「え?一回しか会ったこと無い人だったの?」
Y美は驚いたように聞き返してきました。
「そうだよ。だから私、車に乗るの躊躇ってたじゃん」
「ふーん・・そうだったんだぁ。ってことはさー、亞乃に気があるって事だよね」
「そんな事無いよ。ただ、暇だったからじゃない?お家が近所みたいだし」
「そうかなぁ?で、そんだけ?」
「そんだけって?」
「次会う約束とかしてないわけ?」
「する訳ないじゃん。っていうか、電話番号もらったけどさ。」
「なんだ、(電話番号教えたってことは)やっぱ亞乃に気があるんじゃん」
そんな会話をしているところへK子が登校してきて、
「亞乃ー、昨日どうだったのよー」
と笑いながら近づいてきました。
「なんかー、海ドライブしてお茶奢ってもらったんだって」
私が答えるより先に、Y美が答えていました。
「どこでお茶したの?」
K子は、Y美より更に興味があるといった風に聞いてきました。
「あー、○○○ってお店。」
「えー?あそこ連れてって貰ったの?いいなー、私も行ってみたいんだよね」
K子の話によると、私が連れてってもらった店は雑誌にも載っている有名な店で。 女の子ならデートで一度は行ってみたいと憧れる場所なのだと言われました。
「あ、そうなんだ。じゃぁ、得したね」
私は笑いながら答えました。
「じゃぁ、次会う約束とかは?」
K子もY美と同じ事を聞いてきました。
「いや、もう会わないよ。」
「なんで?勿体無いじゃん」
勿体無いというK子の言葉に少し驚きました。
「え?勿体無いとかそういう問題なの?」
笑いながら返すと
「そうだよ。だって、色んなとこ連れてってもらえるかもしれないんだよ?」
K子は当たり前のように答えました。
ここで担任が教室に入ってきたので、一旦話は終りました。 私は担任が何かを話している間中、ずっと考えていました。
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