睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜
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道標過去へそれから


2009年08月03日(月) わびしきこと

そんな言葉が似合う
そんな出来事・・・
僕はそう考えるのが精いっぱいだった。

僕のいままででそんなことは無かったと思う。
なかったはずだ。

姥捨てというのはいわゆる口減らし。
花の村はそんなに貧しいのかといえばそうでもないようだ。
ただ、慣習になっているというそれだけのこと・・・

年寄りはこぞって時期が来るとどこかへ消えていく。

その後は全くどこを探してもどんなに山奥へ探しに行っても
見つからないのだそうだ。
決まってここの短い春に数人ずついなくなる。
今回は花の祖父母だったようだ。
花には両親がなく祖父母が頼りだったのだ。

「まだだって言っていたのに・・・」何度も繰り返しながら嗚咽する花

僕も笙もどうしていいか分からない・・・・


お地蔵様の資料は『ojizosan.com』を参考にさせていただきました。
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