スタンドから眺める木漏れ日
DiaryINDEX|past|will
季節の変わり目あたりになると、私の中の『筆欲』が目覚めだす。
すなわち、何かを書きたくてたまらない欲求に駆られるのだ。
筆欲という言葉は、雑誌『趣味の文具箱』35号で初めて使われたという。
編集長の清水茂樹氏の個人的見解によると【書く】には3つの目的があるのだという。
1つ目は「自分に伝えるために書く」。
2つ目は「自分以外の誰かに伝えるために書く」
3つ目は「伝える人なく、目的なく書く」
私の場合、普段は3つ目の【書く】―例えば天声人語やSNSのお題を書写することで
己の筆欲を満たしている。
ところが、1年のうち何度かは1つ目ないしは2つ目の【書く】で
筆欲を満たしたいと思ってしまう時期があるのだ。
そんなとき、ついついやってしまうのが『新たなブログの立ち上げ』だ。
これが原因で星の数ほど…というのはちと言い過ぎではあるが
かなりの数のブログを立ち上げては自然消滅させてきた。
8月の中頃、伯母を亡くした後ぐらいから
「これ書きたい、あれ書きたい」という欲求が増してきた。
そもそも、伯母のことは去年の夏に病気が見つかってから1年間、
ほとんど誰にも語らず家族の中だけの話題だったので
めちゃめちゃ笑えるエピソードも含めてすべてがお蔵入りだった。
「今ならもぉ解禁してもいいんじゃね?」
っていうのが、このブログのそもそもの発端だった。
とりあえず、自分が書きたいことを書こう。
仕事のこと、仕事から離れたときのこと、
好きなもの、好きなこと、好きな人のこと、
今のこと、昔のこと、これからのこと、すべて。
このブログは読者のことはまったく考えていない。
読んでいる人のことなど知ったことかぁ〜〜〜!!!
という意味で『詠み人知らず』というタイトルをつけた。
そんなふうに生まれたこのブログは、とりあえず今のところは
筆者本人しか目にすることができない仕組みとなっている。
いずれ、他の誰かの目に触れることになるのだろうか?
ま、とりあえず書きたいことを書き続けられる場所は確保したので。
あとは、これからこれから、ということで。
|