スタンドから眺める木漏れ日
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2021年03月08日(月) |
スタレビライブの前と後(中編) |
前編の書き出しで、地元開催のスタレビライブ当日は仕事を入れないと書いた。 地元以外の場合、特に東京・名古屋が多いのだが基本的には「宿泊」するので 自ずと仕事は休みを取っておくことが前提となる。
唯一、早朝勤務を終えてその足でライブ会場に向かったのは今から10年前。 東日本大震災が起きた年、2011年12月31日に仙台で開催された年越しライブだ。 「一緒に年を越しませんか、この街で」そんなタイトルがつけられていて、 それまで東北の地を一歩たりとも踏んだことのない私だったが、 「はい!!」と即答してしまったんである。
私は、地理感覚とか方向感覚とかその辺の感覚が恐ろしく欠如している。 何せ、大型店舗のトイレを借りると必ずといっていいほど 出入り口と真逆の方向に歩いて壁にぶち当たるような人間である。 そんな私の心強いパートナーは(こんな時にしか言わないと言われそうだが) その辺の感覚がめっぽう長けている相方のうさ兄ぃである。 何せ絶対的な方向感覚の持ち主で、知らない道もスイスイ行けちゃう。 加えて見知らぬ土地を旅するのが得意で、下調べも慣れていらっしゃる。 この人がパートナーだったからこそ、私はその日の朝9時前に仕事を終え、 駅で合流した後ひたすら鈍行で移動すること約半日。 ライブ開演1時間ほど前に仙台の地へと降り立つことができたんである。
ちなみに、ライブ終演後に向かった先は宿泊先ーではなく たまたま空いていたネットカフェ。で、生さだ演奏会を見ながら仮眠をとり、 翌朝また鈍行に乗って(さすがに帰りは一部新幹線を利用した)帰宅した。
あれから10年ー
今回は、その早朝勤務の同僚であり頼もしきお姉様であるまこさんとご一緒。 地元の時には必ずといっていいほど隣同士で席を取らせていただいているが、 今回はコロナ禍。集客率50%ということで席は1つ飛びとなっていた。
「荷物、空いてる席に置けるからどうぞ」と勧めていただいたので 膝掛けとなるコートと手持ちカバンは足元に置き、リュックだけご厄介になる。 これだけでも、足元の荷物が減ってくれるのは助かる。 っていうか、この荷物の重量の大半は手持ちの万年筆が占めている。 万年筆店に出勤するのに、手持ちの万年筆をしこたま持ち込むのはいかがなものか。 でも、減らせないし減らす気もない。で、そのままライブに来ちゃう私。 仕事の後にライブへ赴くのは、あらゆる面で考えものだとしみじみ思う。
さてさて、肝心のライブのお話である。 コロナの影響を受け、いつものライブで見られたおなじみの光景ー 例えば要さんがギターピックを客席に投げるとか観客がコーラス参加するとか そういったものが見られなくなったという若干の変化や寂しさはあるものの 基本的には「あの」スタレビのライブですもの。楽しくないわけないじゃん!! 今ツアー11公演目ということで、まだまだ形の定まらない部分もありそうだけど これが中盤戦〜千秋楽前あたりは楽しみ方もまた変わるんじゃないかな、と。 静岡県内は未だ数カ所回る予定があるとのこと。 今度こそ、仕事の予定を一切入れずに余裕で乗船したいものである。
ネタバレ厳禁につき、内容について詳しく話せないのがもどかしいのだが 要さんが「音楽は『不要不急』ではない」と語っていたことは かつてその事を身をもって経験したことの私も激しく同意する。 音楽=必要至急論 については、また別のお話で。
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