2004年08月20日(金) |
胎動 この手で生みだすもの |
小説の最終稿を手書きで書いている。 いままでワープロで打っていたものを、 原稿用紙にひと文字ひと文字刻んでいっている。
原稿用紙にして400枚弱。
手がつかれる。 時間がかかる。
でも、それ以上にいろんなことを教えられる。
18才の時にはじめて買ったワープロは、日本橋で4万円。 カシオの中古のそれは、液晶がたて6センチくらいしかないもの。 バイトして、値切って値切って、やっと買った。 その次は、22才の時に書院を買った。
次に買ったのが、マッキントッシュだった。 PowerBook2400 めちゃくちゃ高かった。 必死でローンを払い終えた。
18才以降、ほとんどワープロで書いてきた。 ワープロにはワープロの良さがある。
手書きには、物書きの私が知らなかったすごい世界があった。 それを知ることができたのは、幸せなことだ。
胎動をつづける物語が、はやくはやくと私をせかす。 けれど、すべては為るときに成る。
あせらずに、この手から生みだしてゆこう。
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