まだ覚えていた。白と黒とそれ以外の色はなかったあの日。泣きながら笑いながら目指した場所はそんなところではなかったと初めて解った日。久しぶりの邂逅は何も写し出さなかった。もう同じ日はやってこない。もう同じ事なんてない。失った道は自分が選んだ結果だから。