今日、言えなかった一言。
バイトが終わって、それはもう眠かったので真っ直ぐ家に帰る途中の出来事。 親子二台の自転車が近づいてきているようで、母親の自転車が通り過ぎた。 お子さんも背後に居るようだけど、蛇行運転でもしているのか追い越してくる様子無し。 そのうちにガシャーンと自転車が倒れる音にウッカリ振り返ってしまい、 案の定倒れてしまったお子さんを見て見ぬフリも出来ず。 「大丈夫?」と声をかけて引き起こしを手伝ったら。
「大丈夫。」の次に「ありがとうございます。」だってさ! 「ありがとう」は予測できたけど、そうくるとは思わなかったよ。 幼稚園に入るか入らないかくらいの歳っぽいのに大したモンだ。 ねーさん、あまりに動揺して「どういたしまして。」が言えなかったよ。 表情で答えて、その後ようやく「気をつけてね。」と言うのが精一杯。
「こういえば良かった」ってのはしょっちゅうあるけど、この場合は同時に恥ずかしくもあり。 親御さんが戻って来ようものなら、「この子は素晴らしい」云々ベタ褒めするところだったよ。 電車の中で「失礼。」の一言も言えない様なオッサン共にはそりゃもう、 見物料ぶん取って見せて差し上げたいよ。ぶん取った金は全て君の物だ。 ああいう子ばっかりなら、子供好きの気持ちが分かる。意外な発見。
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