−気まぐれ−


□■どういたしまして。■□

今日、言えなかった一言。

バイトが終わって、それはもう眠かったので真っ直ぐ家に帰る途中の出来事。
親子二台の自転車が近づいてきているようで、母親の自転車が通り過ぎた。
お子さんも背後に居るようだけど、蛇行運転でもしているのか追い越してくる様子無し。
そのうちにガシャーンと自転車が倒れる音にウッカリ振り返ってしまい、
案の定倒れてしまったお子さんを見て見ぬフリも出来ず。
「大丈夫?」と声をかけて引き起こしを手伝ったら。

「大丈夫。」の次に「ありがとうございます。」だってさ!
「ありがとう」は予測できたけど、そうくるとは思わなかったよ。
幼稚園に入るか入らないかくらいの歳っぽいのに大したモンだ。
ねーさん、あまりに動揺して「どういたしまして。」が言えなかったよ。
表情で答えて、その後ようやく「気をつけてね。」と言うのが精一杯。

「こういえば良かった」ってのはしょっちゅうあるけど、この場合は同時に恥ずかしくもあり。
親御さんが戻って来ようものなら、「この子は素晴らしい」云々ベタ褒めするところだったよ。
電車の中で「失礼。」の一言も言えない様なオッサン共にはそりゃもう、
見物料ぶん取って見せて差し上げたいよ。ぶん取った金は全て君の物だ。
ああいう子ばっかりなら、子供好きの気持ちが分かる。意外な発見。



++ 2004年12月23日(木) ++



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伊織 [ ]