半年以上ほったらかしでしたがこれのさらに続き。 -- 突然聞こえた物騒な単語に千石は目を開いた。 「殺される、だって?」 「……お前だって」 亜久津は煙草を庭へと投げ捨て、再び千石へと視線を映した。今度ははっきりとその眼の色が千石の目にも見えた。 出会った時と変わらぬ、他者を射殺すような眼差しのそれ。 その両眼で亜久津は千石を捉えた。 「お前だって、本当は気付いているんだろう?」 「……なに…を……?」 じわじわと背筋を這い登ってきていた怖いという単語が、千石の思考全てを被いかけて行く。 逃げ出してはいけない。千石にもそれはわかっているのに体は逃げ出したがっている。 「わかっているんだろう、お前だって……俺が」 言わないでくれと頭が警告する。しかし千石はそれを口に出す事ができずにただ亜久津を驚いた形相で見つめるだけ。 亜久津はじっと千石を見据えたまま、言葉を続けた。 その目の色は変わらず、燃えるような金色であるのに限り無く冷たい。 「人でないという事ぐらいは」 瞬間、亜久津の膝の上に頭を垂らしていた狼が唸った。 -- 過去最短…? …これも今年中に半分ぐらいまで書きたいんですが……(……)
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