びのつくびるの3階に 住んでいるけもの。ちぎりえい。 ちぎりえいはしゅれっだーの親友。 ちぎりえいは親友のうんちを食べる。 ちぎりえいは音をたてずに飛ぶが 空気の渇いた日にはかすれた音がたつ。 湿った日にはぬるりと飛ぶ。 ちぎりえいは青年をつかまえて二つにちぎった。 二人の女の人が幸福になった。 ちぎりえいのなかでたこいとがおよぐ。 ゆうやけは半透明にゆらぐ。 完全に日がおちるとちぎりえいはようやく歌いだす。 歌は外気に触れて砕けていく。 全てが幸福の名残りである。 +++++ 潜水塾をはじめよう。 最後まで潜っている子が校長だ! +++++ ほたるうしの光る斑点のひとつひとつが消えていって ぼくは最後のほたるうしがしにつつあることを知った。 ほたるうしがしんだときぼくは日のくれはじめてからなきはじめて 日の完全にくれるまでないた。 夜になってぼくは実験を再開した。
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