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2008年10月22日(水) |
穏やかな音楽を集めました。 |
◆最近、経済・金融の話ばかりなので、心休まる音楽を、と思いまして。
最近は、当ブログで国際金融やら、マクロ経済(というほどでもないですが)の話が続いていますが、
経済というのは、そりゃ大事なんですが、要するに「おカネ」の話でして、人間の欲が絡む一番「汚い話」でもあります。
ですので、そういう話ばかり書いていると、段々イヤになります。
同じ「人間」の営みの中でも、最も美しいもの、即ち優れた芸術、特に私は音楽を取りあげたくなります。
それで、今日は今まで取りあげた曲もあるのですが、クラシックってのは、良い曲は何度聴いても良いものですから、
敢えて既出の音楽も含めて、「穏やかな音楽」を集めてみました。
通には月並みだとバカにされそうですが、美しいものは美しいのであり、変わることはないのです。
◆やはり、バッハから。
バッハの器楽曲の中で、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータや、無伴奏チェロ組曲と並んで、というか、
それ以上に、This is Bachみたいなのが、平均律クラヴィーア曲集と呼ばれるものです。現代のピアニストも、
これを勉強しないわけにはいきません。
これは、やはり、既に故人ですが20世紀最大のピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルという人のCD、
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻を、ちょっと高いですけど、お薦めせざるを得ません。
この曲集は膨大でして、全部で四巻ありますが、一番最初の曲、第一巻より前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調、をどうぞ。
前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調
残念ながら、この音楽と演奏の美しさを言葉で表現する能力が私には有りません。お聴きの通りです。
次は、通称ドッペル・コンチェルト。ドッペル手のはドイツ語でdoubleの意味です。
二つのヴァイオリンの為の協奏曲から第二楽章、ラルゴです。
演奏は、ヒラリー・ハーン。このCDで聴けます。
Concerto for two violins in D Minor BWV 1043
どなたもお気づきかと思いますが、のびやかな旋律を2つのヴァイオリンが掛け合い、絡み合う美しさがたまりません。
次は、有名な管弦楽組曲第3番から、”Air"、「G線上のアリア」を金管楽器、ジャーマン・ブラスの演奏でどうぞ。
CDはバッハ・イン・ブラス/ジャーマン・ブラスです。
ダウンロード BachAirGermanBrass.mp3 (3731.4K)
こういうの、バカにしちゃいけません。美しいものは、美しいのです。
次はカンタータ。主よ人の望みの喜びよ。同じくジャーマン・ブラスの演奏でどうぞ。
CantataBWV147GermanBrass
これは、原曲のコーラスとオーケストラは勿論素晴らしいのですが、ピアノ用や色んな楽器、編成用に編曲されています。
どのような演奏形態で聴いても美しいです。
次。同じくカンタータ140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」。オルガンなどでも演奏されますが、
今日は珍しい、弦楽合奏とモーリス・アンドレのトランペットで。これは残念ながらCD絶版なのです。
ダウンロード BachCantateBWV140Andre.mp3 (4575.9K)
コラールのパートをトランペット1本で吹いているわけですが、豊かな、落ちついた響きです。
◆その他の作曲家。
ヘンデルのオンブラ・マイ・フ。
これも何度も載せましたが、トランペットのミロスラフ・ケイマル(チェコ・フィル首席だった人)とオルガンで。
CDは、GLORIA-トランペット名曲集です。
ダウンロード OnbramaifubyTrp.mp3 (2779.3K)
これ、専門家からご指摘頂きましたが、トランペットと似てますがもっと柔らかい音がするフリューゲル・ホーンという楽器で吹いているようです。
暖かい音に、心が慰められます。
次は、宮本文昭さんのオーボエ協奏曲集「ミラノの午後」に収録されている、
アルビノーニのオーボエ協奏曲作品9-2 ニ短調から第二楽章アダージョです。
AlbinoniOboeConcertoDmollAdagio
バロックばかり載せましたが、最後は、いきなり19世紀のとびます。マーラーの交響曲第5番から第4楽章、アダージェット。
「ベニスに死す」というヴィスコンティの映画で使われたのは、有名な話です。
CDは、シノーポリ=フィルハーモニア管弦楽団です。
ダウンロード MahlerSymphonyNo5Adagietto.mp3 (14700.7K)
何か、ぞっとするほどの美しさを感じます。
随分並べましたが、美しい音楽ばかりです(少なくとも私は、そう思います)。
更新が遅くなってしまいました。明日(23日)の夜にでもゆっくりお聴き下さい。
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