耳鳴りおやじの日記
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...連日の飲み会で疲労困憊...日記も書けない...
...在外研究のやりとりでもストレス...飲み過ぎで胃が痛いのか、ストレスで痛いのか...
...ライブドアにとうとうメスが入った...金さえあればなんでもできると考えたホリエモン...実際の価値が低くてもごまかせば、投資され、株価は上昇する...それみたことかとフジテレビも強気に損害賠償...
...この前、学生が”俺、デイトレーダーなんすよ”って言ってたけど、幸せの価値観を感じることができない連中が株に手を出して良いことなんてないんじゃないかなあ...
...株をやれば、何億という利益が出るかもしれないが、それ以上の損失が出るかもしれない...
...最近のパソコンの普及で投資する会社が余り見えてこない...その会社がどんな会社でどんな商品を扱ってどんなおやじ、おばはんが働いているのか...
...しかし、投資するとはパソコンで数字をみて判断する物ではないのではないか...その会社にかける思いみたいなところがあって、もし株が下がってもしょうがないと思えるようなこと...
...そこそこの給料をもらい、そこそこ自由で、そこそこ平穏でいられるという幸せ...そんなところをもう一回、見直してもいいんじゃない?
...私は学生の頃から嫁さんと縁側でひなたぼっこをしながら茶をすするのが夢でしたから(じじくさ!)
...鳴教が任期制を導入...どこの大学もとにかく任期制だ...
...しかし、その任期制も新しく採用される教員だ...とにかく何もしていない現状教員は関係ない...ほんとに勝手な話である...
...結婚したり、家を持ったりすることが贅沢と言われればそれまでだが、任期制になると先行きが不安になり、住宅ローンで30年なんて組めなくなる...銀行も貸さなくなるだろう...
...この任期制で成功させるには、せめて今の給料を倍以上に引き上げてリスクは多いが、給料はいいみたいな状態をつくらないと、大学院に進む学生が少なくなり、競争率が低下し、学術レベルは低下するだろう...
...また、現状の教授がもはや今のポジションから任期制のあるところに移ろうとはしないから、流動性なんてどれだけ出るか疑問である...
...まあ、結婚も家も必要なし、好きな研究を好きなだけやれたらそれでいいっていう人もいるから、そんな人が大学の先生になる...しかし、ほとんどの学生はそんな人生を送りたくないから、価値観のギャップが出て、ますます大学組織の社会的孤立が進行する...
...論文の質の低下は免れない反面、世界的な研究を行わないと研究費がもらえないというジレンマでストレスによるドロップアウトが加速する..
...任期制ではなく、採用基準を厳しくして教育、研究活動を行っていないならボーナスを下げればいい...それで十分である...
...座る椅子がほとんどない状態で椅子取り合戦...椅子に座っても落ち着かない職種...それが大学教員である...
...そんな状態でそもそも教育に専念できるか?...おやじも少しは頑張らないと肩を叩かれる...酒でも飲まないとやってやれんわい(飲み過ぎ)
...ジョギング12km...補強...これで少し回復...
...本当にこの時期はやたら忙しい...
...教授の退官パーテイの準備を開始する...学生を輩出し、研究室として業績をあげているところは、外部からも呼ぶのでかなり盛大だ..
...しかし、学生がいなくて、業績があがっていないところの退官パーテイは、懇親会程度のものになる...
...教授の退官といっても人それぞれだ...ただ、教授として苦労した人ほど、退官するときにはいろいろ思いがあるのだろう...
...”最終講義”というのも良くあるパターンだが、学生がいなかったり、業績があまりないところは、こんなイベントもない...
...これから退職金が少なくなり、ますます大学教授もみじめになるかも...
...しかも、教授になれるならまだしも今の厳しい現状では教授になるのも大変である...
...もっといえば、教授になる前に大学が潰れてしまうということもあり得る...
...その大学の教授ではなく、ユニバーサルスタンダードの教授にならなくてはいけないが、それぞれの大学事情があり、そんな簡単なことではない...
...最終講義に退官パーテイという一見幸せな終わり方は、今後ほとんど見られないかもしれないかな...
...今年度で辞める知り合いの先生は7名...その中には辞めなくてもいいのにという先生もいる...
...辞めて欲しい先生ほど辞めないから困ったものだ...そのしわ寄せが若手にきている...
...もうすべての先生を3年更新の任期制にしたらどうだろう...自主的に辞める先生も出てくると思うのだが...まあ、補充がなければ同じか...私も辞め組かな...
2006年01月16日(月) |
ゲームに侵される子供達.. |
...体調不良...しかし、子供たちのイベントに家族で参加...
...いろんなキャラクターがあって楽しいのだが、とにかく耳の悪い私には騒音がうるさくてしょうがない...
...子供達のイベントなのだが、中にはおたくのお兄さんがいて、嬉しそうに太鼓のゲームをどんどこどんとやっていたが、どうもこういう人たちは苦手である...
...”太鼓を叩きたいのであれば、ふんどしで本物の太鼓で練習せよ”
...音楽にあわせて太鼓で遊ぶのは小学校までである...
...迷子の子供が大画面に映し出されるが、泣いているわけでもボーとしているわけでなく、ゲームに没頭して迷子であることも忘れている..
...親が連れてこない子供達は、帰りのコンビニで路上に座り込み、カップラーメンをすすりながら、ゲーム...あまりにひどすぎる...
...最近、親が自分のことに忙しいのか、ゲームやお金をたくさん与えたりすることで、子供を放置している気がする...
...子供はゲームは好きだが、家族と安らぐ時間がもっと好きなはずである...子供が問題ではなく、親が問題なのかもしれない...
...帰りの喫茶店で、スポーツバックを提げて、疲れ果てて帰るこどもたちを見た...なんか嬉しい気がする...
...ゲーム市場は経済を活性化するが、人を成長させない...その結果が、幼児誘拐事件や凶悪な少年犯罪につながっている...かも...
...そんなことを、嫁さんに言い続けていたら、最近、嫁さんも洗脳されてきたらしい...少し亭主関白に近づいたかな(だめか..)
...研究が停滞気味...実験が上手くいくとかいかないとかではなく、とにかく手を動かしたいのだが、なかなかリズムにのれない...
...テストの採点をして、その感想をみていたら、とてもいいことを書いていた...お世辞で書いているか、そうでないかは内容をみれば良くわかる...
...その一方で、ぼろくそに書いている学生もいて、それはそれでいいのだが、こういう感想をみると、学生の状態がわかる...
...例えが変だが、自分の前に壁があって、”なんでこんなとこに壁があるの”と怒る学生と”ひとまず乗り越えてみようかな”と考える学生がいる..
...なんで壁があるのって怒り続けている学生は、結局どんなことも乗り越えられない気がする...そういう学生は壁の高さをどんなに低くしても壁があることに文句をいってエネルギーをつかい、消耗してしまう...
...一方、壁を乗り越えてみようかという学生は、その壁にあまり重要な意味を持っていなくても、乗り越えることで努力し、乗り越えると自信がつき、新しい感覚を得ることができる...壁を乗り越えることにエネルギーを使うので効率的である..
...授業の感想をみるとそういう学生の姿が見えてくる...
...フェデックスで送ってまだ返事無し...おやじも乗り越えなくてはいけない壁が多い...まあ、昔体育会系だし、体当たりでいきましょうか...(体力あるか?)
...新年会だった...二日酔いである...
...授業もほぼ終わり...事務関係者は授業が終わると、教員は休めると思っているが、まともな大学教員なら、授業がないときが研究の進めどきである...だいたい、休みに入ると事務も休みになる...
...大学から来年度、ある役職についてくれないかと打診があった...有り難いことだ...年をとるとこういう雑務が増えてくる...
...研究や教育という事を考えると、目指したい人というのがいるのではないか...役職につき、教授になり、そんな人を目指す教員が多い...
...ふと、自分は何を求めているか、と考えると、なんてことはない...学生さんに最高だと言われる教育をして、なかなか到達できない実験を試行錯誤して、毎日しこしこ研究し、論文を書く...そんなあたりまえの生活が長く続けばいい...
...知り合いの偉い人は、自己紹介するときに”名誉教授の〜でございます”なんてこと言っていたが、私はこんなおやじになりたくないのである..
...どうも目指したい人がいないのだが、あえてあげれば、お世話になっているS教授...東大や京大の研究室のように派手な研究をするわけではなく、地道にあたりまえの事をしっかりやる...それで定年を迎えるという幸せ...
...高級車を何台か所有し、ブランドものを一杯身につけて、名誉教授が高級クラブで豪遊という生活は、まったくイメージがない...これはどうも私の親の影響かもしれない...
...授業も終了しかけで、3月まで再び自分を追い込んでみるか..
...マラソンに申し込んでしまった...どうしよう...
...だいたい、やることをやって後で後悔してしまう....まあ、ひとまず、トレーニングするか...
...最近の授業アンケートブーム...顧客である学生さんを満足させないと、大学も生き残れないらしい...
...授業の感想をみると、肯定的なものはいいとしても、否定的なもので、科目のイメージから批判してくるものがある...
...最近のバイオブームも関係するが、こういうイメージはかなりテレビなどから歪んで入ってくることが多い...
...大江健三郎さんだったか、どこかの講演で、知る、わかる、悟る、という話をしたらしい....知識を聞いて知る、それを使えてわかる、そして、難しい事を乗り越えられて悟るということらしい...
....イメージで止まっていては悟るどころか、知るところまでもいっていない気がする...
...おやじの悪い癖でもあるが、どんな話もまず聞くということが、悟るためのステップなのだろう...
...現代人には思索の時間が減少していると言うが、自分の考え、人の意見、先生の講義に絶対的なものはない...しかし、なぜ、自分の意見はこうなのか、あのおやじはどうしてこんな事を言っているのかということを考える時間が失われつつある気がする..
...昨年は自分をだいぶ甘やかしたので、今年は追いつめて悟りを開こう(?)
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