耳鳴りおやじの日記
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...新分野への移行...大変だが、とても心地が良い...
...世界的な研究動向がわかり、米国とヨーロッパでは研究の内容も姿勢も違う事に気づく...
...ヨーロッパの研究は、明らかに米国を意識しているが独自のスタイルをとっている...過熱化した米国の論文を冷静にみて、再検討している論文もある...彼らは彼らで米国とは異なる研究を模索して実践している...自分たちの研究にプライドをもってやっているという雰囲気が論文から伝わる...
...その点、アジアはどうだろうか...日本は...どうも米国かぶれしている気がする...米国と同じ土俵で勝つことばかりを意識しすぎなのではないか...
...日本はそろそろ、日本らしい研究をしていったらいいんじゃないか...アジア全体の学会レベルをあげて東洋らしい研究をすればいい気がする...
...私も枯れてきたので、そろそろ”わびさび”の研究らしきものをやろうかなあ...さらに枯れそう...
...おそらく、ここ10年で一番、暇な時期ではないだろうか...
...研究分野の切り替え、ボスの退職、海外脱出の予定変更...
...よく考えると、今年は国際学会が多い...少なくても2つ入っている...
...そして秋にもうひとつ、入れようかと考え始めた...どうせなら家族で行ってやろうか...近いし...
...発表演題を出せるだろうか...これが実は大変である...研究環境が十分整備されていない状態でなんとかなるかという不安...
...しかし、自分の好きなテーマでお金をもらいながら研究できる仕事は他にはない...これはとても幸せなことである...
...この幸せな環境にいながら何もしない教員がいるんだから、おかしなものである...
...4月に向けてだんだんテンション上げていきますかあ...
...なんとなく、ゆっくり過ごしてみた...心地がいい...
...研究室のストレスがピークに達しているので、卒論生だけ除いて、一部だけ連れ出して飲みにいく...
...とにかく、予想以上の荒れぶりだ...このままでは研究室として成果が出ない...
...修論が終わったハワイ風の学生と家族の話になった...父親がいないことを知っていたので、なんとなくその理由を聞いた...
...すると、なんと例の墜落事故で失ったという...まだ、彼は3才だったから、おやじの顔は覚えていないという...
...幼い子供を抱えて奥さんはどんな思いをしたのだろう...また、家族を思い、父親はどんなに無念の気持ちだったか...自分の事として考えるといたたまれない...
...そんな彼はドクターを目指し、頑張っている...自分を育ててくれた母を喜ばす意味もあるのかもしれない...
...是非、彼には頑張って欲しい...陰ながら応援してます(ほんまに陰や)...
2006年02月28日(火) |
イナバウワーの意味.. |
...朝の納豆は上手くて、幸せ....
...フィギャースケートの荒川さんの事を昨日、ニュースでやっていた...
...芸術性と技術力が評価される中で、得点にならないイナバウワー...それを荒川さんは実践した...聴衆は感動し、採点者も素晴らしいと感じたのだろう...
...もし、評価を人間ではなく、機械が行ったらイナバウワーは何の意味もなかったろう...人間が評価するから意味が出てくる...
...大学のお仕事で考えれば研究がフィギャーの技術、芸術点、教育がイナバウワーというところか...優勝するためには技術、芸術点が必要条件だが、評価になりにくい部分は選手としての完成度を高める..十分条件として必要になるのだろう...
....最近、どうも完結している...ここからどのように次の目標を見つけるか...ひとまず、週末家族旅行(?)...
2006年02月27日(月) |
現実と理想のはざまで |
...福祉関係のセミナー...どうもストレスが溜まる...
...何かの資格をもらうためにはだいたい何時間の講義を受けなくてはいけないとか、そういう規程がある...
...講義を聞いているうちに、いろんな問題点が見えてきて、それをどうしようかなんて考えていると、座って聞いている時間が無駄に思えてくる...
...その後のIさんとの話し合いは、その点、ストレスがない..現実的な問題ですれ違いがあっても、本質を理解しているから共感できる...
...福祉活動は最大公約数をどれだけ高めることができるか...という事なのだろう...数字には絶対的な公約数が存在するが、考え方の公約数は変化する...1人の考え方が変わることで最大公約数は一気に増加する...
...論文を捏造してまで権威を保つ国立大学の教授より、地味だが自分のやっていることに”確からしさ”を感じているIさんの方が素晴らしいし、幸せなのだろう...
...3月でひとまず研究の切り替え...ここ10年で一番、気が抜ける時期かもしれない...まあ、ぼちぼちですな...
...セミナー中にブレイカーがとび、これは聴衆に”無礼かあ!”...おやじギャグもここまでくると相手にされなくなる...
...そんな感じで学生との飲み会...昔の学生はとにかく仲が良く、教員がくるまでぎゃあぎゃあ言っていて、なんてやつらだと思っていた...
...しかし、今は逆に静かだ...みんな静かに隅に寄って固まっている...これはこれでなんとなく変である...
...いつのまにか、学生さんが繊細になり、脆くなっている...いろんな人と交流したり、傷つくことを避けて成長している気がする...
...そんな中でも自分を高め、がんばっている学生も少なくない...どんなかたちでも自分に対して自信が持てるようになって卒業して欲しい...
”課題が多くて活動できないんです” ”自分の時間は自分で作れ!!”
....追いコンで”オイコン”でどうする...老いコン(老いたコンプレックス)か...これはだめだ...
...妻が40才になった...なんとなく、複雑な気持ちだ...
...彼女が18才の頃から知っているので、ホント長いつきあいである..半分、兄弟みたいなもんだ...
...家族が本当に成熟するのはこれからなのかもしれない...
...トリノの荒川選手は本当に感動し、金メダルをとったが、やはり4回転ジャンプにチャレンジした安藤選手にも、そのチャレンジ精神に金メダルを与えたい...
...安藤選手が成熟するのはこれからなのかもしれないが、どんな人でも成長するときには失敗を繰り返す...成長を諦めた人は別として成長を求める人は失敗をしなくてはいけない...
...荒川選手が成熟なら、安藤選手は成長過程...それぞれの段階で意味がある...
...今時の若者は成長を求めず、成熟を求める気がする...成熟は求める物でなく、結果である...荒川選手もおそらく気がつけば成熟していたと実感したのだろう...失敗を繰り返し、成長する過程は重要だ...
...4月から新しい研究テーマ...成長するためにはチャレンジし、失敗を繰り返さなくてはいけない...しかし、どうも年には勝てない...やれるところまでやってみましょうか...はあ...
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