耳鳴りおやじの日記
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...理系を強化するために大学教員が高校へ出張授業...東大はほっておいても優秀な人材は集まるから、集まらない国立大学教員が社会貢献?ということでかり出される...本当に集まらない私立は理系を諦めて集まる文系学部を作って学生集め...大学のアピールも大変だ...
アピールといえば、自己紹介...体育会系クラブがうるさいのでよく聞くと新入生が大きな声で自己紹介させられている...
”〜年!〜科!〜出身!*?+%#!”...最後の言葉が良くわからないので、良く聞くと”キター”と言っている...
...自己紹介の後に”キター”とは電車男まがいだなと面白い連中だなと感心した...どうせなら”萌えー”とかつけたらもっと面白い...
しかし、どうやら違って有り難うございましたの”したー”と言っているらしい...こういう自己紹介は昔やらされたことがある...大きな声で自己紹介するのはまあ、良い経験だ...(うるさいが)
...良く”知的好奇心を高めよう”とか言われるが、そもそも知的ではない好奇心なんてあるんだろうか...こんなうるさい自己紹介に好奇心を持つこともなかなか楽しい...(しかしほんとにうるさい)
...私もまざって”子持ち〜おやじ〜萌え〜”と叫んでみようか(やばい)
2006年04月21日(金) |
たかが科研、されど科研 |
...N先生の科研がはずれた...ひどい落ち込みようである...策に溺れたか...
...その一方でM先生は多くのお金を当てている...しかし、そんなに必要なのだろうか?...もうすでに買うべき物はあるし、第一置き場所がない...
...外部資金獲得...独法化後、このウエイトが高まっている...しかし、基本的に裕福なところはそんなに金はいらない...
...裕福なところが科研を得ると、学生が裕福になり、分析の外注が増える...ボーナスをもらって家族が喜び、外食が増えるみたいだ...
...工学部なんかも大型機械はむちゃくちゃ高いが、大体そろえばいらない...工作大好き教員が多いから、買うのではなく基本的に作る場合が多いらしい...工学部の先生から
”お金が当たったので何か機械を買ってくれたら有り難い” と言われたことがあった...大金持ちが福祉団体に寄付するみたいだ...
...しかし、科研がとれないと学会出張もできない時代...たかが科研、されど科研...
...M氏は何千万の科研取得...何を買うんだろう...こっそり使わせてもらおう...これが一番安上がり...せこい...
...大阪府、教職員の格付け開始...任期制と格付けで格差拡大... ...将来の不安も拡大...
...拡大と言えば、うちのラボが科研をゲット...研究への期待も拡大...本当に嬉しい限りである...弱小研究室が地道な努力で評価され、外部資金を獲得すると、他にも良いプレッシャーになる...
...昨日の講義...最近、どうも学生がかわいい子供に見えてくる...大学生が子供になったのか、私のおやじ度が加速したか...
”ねえねえ、学生の保険に入ったあ?” ”まだだよ” ”まだ入っていないのお、学生課に行けばいいんだよ” ...と学生会話...
変にかわいい...ここ10年で学生と私の感覚も拡大...
...嫁さんがバレイ娘の真似をして、前後に開脚するができない...あげくの果てに”ぐき!”...
...嫁さんの股だけは拡大できなくなっている...”40股”か...
早く起きて早日記...年老いて朝が早くなる...
...講義が終わり、月曜から大衆酒場へ...マッコリがある...さすがに”月マッコリ”は気が引ける...しかし、注文しそうになった...
...新分野の大御所S先生とコンタクトがとれた...個人的にお話ししたいと感じていたので嬉しい限りである...
...競争の厳しい分子世界は、学位がないと相手にされない...後は人間関係で切り抜ける...大御所との面識はこの学位取得の最大のメリットである...
...学位のメリットといえば大御所Y先生がブログで話題にしていた...学位のメリットはポスドクポストのみ...昔よりも危機感がある...やはりまずいと認識し始めたか...
...で、新しく浮上しているのが公的に小中高教員の博士枠をつくる...これって最悪である...
...そもそも学位をとるのは研究者になりたいからであり、研究ができないポジションはかなりのストレスである...
...しかも、教育現場も迷惑である...35才過ぎの博士落ちなんて使えない...教員間のトラブルがでるだろう...
...だいたい、目的が博士落ち救済という理由しか見えない...
...企業に障害者採用枠を設けるみたいな話...このほうがよっぽど整合性がある...
...なんか、むちゃくちゃになってきた...マッコリ飲みたくなってきた....
...”最近、パパうちにいるねえ”と子供達...そういえば、ずっと忙しくしていたので、日曜でも夜は実験をしていた...
...ある役者の談話が新聞に載っていた...昼間はずっと稽古、ほとんど金はもらえないので生活するために夜に仕事をしてフル回転の毎日だったと...しかし、それは素晴らしい日々だったと振り返っている...
...研究というのがなぜ楽しいかといえば、それは自分を高めることができる充実した作業だからである...これは稽古と変わらない...
...どんなに辛くても自分の力が高まっている実感があれば研究も稽古と同じと言える...研究を行うことが楽しいと感じられば、どんなに忙しくてもストレスを感じない...
...ところが、現実には純粋に研究が面白いと思ってやれている人は意外と少ない...物や金がなく、しょうがなくやれることをやっているならまだしも、研究そのものに面白さを感じていない人がいる...
...研究そのものに面白さを感じていない教員がなぜ、大学にいるのか?
...好きな研究ができるようにがむしゃらにやらなくてはいけない時期はやはり必要だ...
...最近、おやじギャグをいうと”あ〜さぶ”と次男...おやじギャグの稽古が足らない!
...最近、新しい研究背景が理解できるようになってきた...
”遠慮しないで使ってくださいね”...
長いことお世話になった研究室の小ボスの言葉....有り難いことである...実験試料が違っても結局、やることは同じだ...
...”ちょっとお話ししたいことがある”とある大学に勤める友達のT先生から連絡があり、ついでに飲みにいった...
...やはり、人事のことで今出ている公募に出したいのだと言う...任期制の教員なので常勤になりたいということらしい...
...すでにこの人事の件で知り合いが4人も出している...決して良い条件ではないが、これだけの反応があることは今の大学社会がどれだけ大変かということだ...
...T先生によれば独法化してから物の管理、人の管理が増えて研究どころではないらしい...朝から終電まで雑務に追われ、研究などできない...ポスドクなのに学生の指導を任され、変な特許コンサルタントが出入りし、特許になりそうなことはことは発表をおさえてくれと圧力をかける...学生の卒論はすべて企業の依頼テーマ....
...公費は激減し、学生ひとりあたりの補助もかなり落ち込んだらしい...いろいろな話を総合すると独法化でひとりの先生に与えられる公費は..
20万...学生指導、学会出張、運営費込みだ...さて、これで実験ができるか?...科研がとれなければ”無理”だ...
...国公立でも科研が取れている連中は一部しかないので、その他は研究をするなということだろう...
”私立の方がずっといい”...と多くの先生がぼやいているらしい... ...やはり予想通りになってきた...
...しかし、私立もそれぞれ、経営基盤がしっかりしてないと大学自体が消滅する...厳しい世界になってきた...がまだ入り口である...
...どうしようか...世間は景気があがっても教育界の景気は下がる一方だ...がっくり....
...都立教員は校長に意見することが禁止されているらしい...さすが、東京...やることも高圧的で非民主主義で素晴らしい...その姿をみた児童達はさぞかし、高圧的な体制に憧れるんだろうなあ...いいねえ、東京...
...ひさしぶりにセミナーに参加...小ボスが大ボスにならざるを得ない状況で、研究室の体制をみんなに説得...
...朝は早くきて実験せよ...あれ?小ボスも独身時代、
”朝は10時って早いですよねえ”って来ていなかったと思うのだが...
...結婚して家族の起床が早くなって朝から実験する気になりましたか...ルールを守るには朝の強い嫁を見つけることか...
...今年から大学活性化の委員になった...人間性を上げましょう...クラブ、サークルに入りましょう...こういうのは大学の気質というのが関係する...教員や職員を柔軟性のないルールで固めて自由を失わせる状況で”人間性を上げましょう”ではどうにもならない...
...学生も教員の背中をみている..職員が教員を縄でしばってあしらって研究、教育の自由を奪っているようではどうにもならない...
...大学の活性化?簡単だ、職員が口を出さないこと、それだけ...
...小学校娘を自由にさせていたら、
深夜テレビを見て”あ〜いい男...”と寝ころびながら唸っていた...
...うちにはもう少しルールが必要かも...娘よ...
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