夜遊びのキモ(後) - 2002年06月02日(日) この項の最終回は、「サービスが悪いときはきちんと文句を言うこと」である。 僕は、これが一番難しく、しかも一番重要なことだと思っている。 お客なら誰でも、なじみの店に対して「いい顔」をしたいと思うものである。 しかし、そのために、文句を言うべきところでも文句を言わなかったりしがちである。 やたら高い勘定がついてきたときに、「なんでこんなに高いの?」とか聞かず、そのまま支払ってしまったり、お目当ての女性をなかなかつけてくれなくても、辛抱強く待ってしまったり。 遊び好きなひとなら、必ずそういう経験があると思う。 しかし、そういうことが何度かあっても文句を言われないとなると、店は次第にお客を「ナメる」ようになるものだ。 「この客はうるさくないから、多少勝手なことをしても大丈夫だな」 と、タカをくくるようになり、サービスが低下する。 サービスが悪くなるとは、具体的にどういうことかというと、たとえば 「あまりしつけのよくない新人女性を平気でつけてくる」 「店が混んでくると、早く帰ってほしいなどと言い出す」 「(本来、来店するかしないかはお客の個人意思によるものであるにもかかわらず、)お客の来店の回数が減ってくると、露骨に文句をいうようになる」 なんてことを平気でするようになる。 お客が来たくなるようなサービスを自分たちがきちんとやっていないのを棚に上げて、「もっと来い」攻撃をするようになったら、もう貴方は 「いいカモ」 と思われているのだ。 だが、そういう目にあったとき、面と向かって文句を言うのは、本当に難しい。 僕も何度か、そういう店側のナメた態度に腹を立てながらも、実際に声に出して伝えることが出来ず、ガマンしてしまったことがある。 で、その後も店の態度は変わることがなかったので、結局僕はその店を「切る」、つまり行くことをやめるということで、意思表示をした。 (そこは店の女性とは「色恋」のノリでの付き合いではなかったので、比較的簡単に「切る」ことが出来た。) 本当に、僕の意図したことが伝わったかどうかはさだかではないが、少なくとも店のサービスに対して不満があったことは、伝わったのではないかと思う。 でも、本当に望ましいやりかたは、きちんと言葉にして、サービスへの不満を伝えることだ。 たしかにそれをやると、「うるさいお客さんだな」と思われるだろう。 だが、お金を払っているのはお客の側なのだ。 店はお客に対して気を遣ってナンボ、そういう商売なのだ。 なじみの女性に対して気を遣うことは必要だろうが、店に対してこちらから気を遣うことは「まったく」意味がない、僕はそう断言してしまう。 お客はおおむね、店側の男性スタッフらの氏素性に比べると、「お育ち」が格段といいので、店に対して必要以上に気を遣いがちだが、商売をしている人間に気を遣ってもしょうがない。 値段に見合ったサービスをしているかどうかしっかりと見て、いいかげんなサービスにはきちんとクレームをつける。 これによって、(全部の店がそうなるとは限らないが)少しは商売上手な店ならば、サービスは向上するはずである。 店はお客が「育てる」べきものなのである。(この項了) ... 夜遊びのキモ(中) - 2002年05月31日(金) 充実した夜遊びをするための「キモ」その二は、 「必ず指名すること」 だと書いた。 これは、前回の「必ずひとりで行くこと」と同様、決して安くはない店に行く以上、目的意識を明確にしたほうがいいということだ。 店通いというものは、漫然とやっていても、あまり面白くはない。 なにがしか「目標」を設定し、それを「達成」するための「努力」をすることでようやく充実感が得られるというものである。 仕事やスポーツと同じだな(笑)。 そこで、毎回必ず同じ女性を指名することが重要となってくる。 ここでちょっと説明しておくと、「指名」には当然、指名料というものがかかる。 その金額はキャバクラレベルなら1000円から2000円くらいが相場。 でも、クラブでも2〜3000円くらいのところが大半のようで、5000円も取るようなところはよほどの高級店。 で、気をつけたいのは、あまり高くないかわり、「指名料イコール拘束料」ではないということ。 もし、同時に他のお客からも指名がかかった場合、数十分くらいするとそちらの席にも行ってしまうので、指名をしたからといって、ずっと自分の席についてくれるとは限らない。 たとえ、他の席によばれていったとしても、文句はいえないのである。 もちろん、他から指名がかからない限りは、ずっとついてくれるのだが。 お客である貴方が「指名」をすることにより、その女性には、金銭的メリットももちろん出てくる。 その指名料がまるまる彼女の手にわたるとは限らないが、少なくとも彼女にとっては大きな「ポイント」となり、給与が上がるなどのメリットが出てくる。 (会社における営業マンの売上競争のようなものが、彼女たちの世界にはあるのだ。) だから、よほど嫌いなお客でない限り(!)、指名されてイヤな顔をする女性はいない、ということ。 もちろん、彼女のサービスにも、それはいい形で反映されてくる。 ということで、いい遊びをするためにも、「指名」は不可欠なのである。 さて、クラブにせよ、キャバクラにせよ、サービスがよく売上も多い店ほど、 「●●さんというひとは、○子のお客さん」 という仕切りがきちんとしている。 たとえば、自分の「おなじみさん=固定客」ではないお客から名刺をもらったホステスは、その後すぐに、なじみのほうのホステスにその名刺を渡さなくてはならない。 また、ホステスは他のホステスの固定客に自分の名刺をわたしてはいけない、という店もある。 いずれも、担当以外のホステスはそのお客を担当してはいけない、ということだ。 そういう「暗黙のキマリ」を、お客の側もきちんと了解して行動したほうがいいのは、もちろんである。 お客側の禁じ手としては、 1. おなじみの女性とは違う女性を、おなじみの女性が出勤しているにもかかわらず指名すること。 これはまあ、当然であろうが、 2.たまたまその女性が休みだったからいって、前からちょっと目をつけていた他の女性を(一回限りという言い訳をして)よぶこと。 これも、厳しいようだが、基本的にはアウトである。 要するに、指名をする以上は、ひとりの女性にしぼらなくてはならないという、「一夫一婦制」的なしばりがあるのだ。 しかし、そうはいうものの、お客の側にも、ときどき「指名替え」をするひとが出てくる。 その行為自体は、しかたないといえばしかたないことだ。 ある女性をしばらく指名はしてみたものの、今ひとつ話が合わず、盛り上がらないというケースだって多い。 未来永劫、同じ女性を指名しなきゃいけないんじゃ、せっかく店に行っても楽しくはない。 あるいは、相手に対する不満はないのだが、あまりに人気があり過ぎて、なかなか席についてくれず、もう少し競争相手の少ない現実的なターゲットに替えたいという場合もあるだろう。 そういうときは、店のママかマネージャーに、 「やはり、彼女とは話が合わないので、指名替えしたいのですが」 と、正直に希望を伝えたほうがいい。 そこで、OKしないような店は普通ないはずだ。 だが、ある日いきなり、何の断りもなく別の女性を指名したら、店から白い目で見られたりすることも十分にあるし、女性同士の争いだっておきかねない。 つまり「とった」「とられた」というヤツである。 単純にお客のほうの心変わりだったとしても、「担当外の女性がチョッカイを出したから」と判断されかねない。 最悪、どちらかの女性が店をやめなきゃいけなくなるような「紛争」に発展することさえある。こうなると店にとっても被害だ。 十分にご注意を。 また、次に指名した女性も気に入らなかったからといって、すぐに指名替えを繰り返すようなことも慎んだほうがいい。 このへんは現実の人間関係と同じ。 結婚してはすぐ離婚、みたいなことを平気で繰り返す人間なんて、まず信用できないだろ? 少なくとも、ひとりの女性を指名したら、4、5回は指名しつづけ、相手をよく知ろうという努力をすること。 もちろん、店通いは、所詮は「恋愛」といえるようなものではなく「擬似恋愛」に過ぎないのかも知れない。 が、「擬似」であろうと、相手とのコミュニケーションであることに変わりはないし、その基本は、お客側、店側を問わず、「誠実さ」にあると思う。 「仁義」を欠いてはやっていけない、ということでは、現実社会となんら変わるものではないのである。 最後の「「サービスが悪いときはきちんと文句を言うこと」については、次回にて。 ... 夜遊びのキモ(前) - 2002年05月29日(水) 今日もこのネタで行かせてもらいます。 クラブ遊び(別に高級クラブでなくてもいい、大衆キャバレー、キャバクラのレベルでもけっこう)のキモは 「必ずひとりで行くこと」 「必ず指名すること」 そして 「サービスが悪いときはきちんと文句を言うこと」 だと、僕は思う。 まず、「ひとりで行く」のがなぜ望ましいか。 まずいえるのは、ひとりで行ったほうが、店のほうにも 「このお客は、目的意識がはっきりしているお客だな」 と思わせることができる、ということ。 あなたがひとりで行けば、 「お得意先の接待」 だとか、 「仲間うちの懇親」 が目的ではなく、 店にいる女のコだけが目当てのお客なんだな、 と店も把握するはずだ。 そうすると、店側も、そのお客に対するサービスを、それなりにきちんと考えざるをえなくなる。 ひとりで来て、誰も女のコをつけないわけにはいかないのはもちろん、フリーでやってきたお客に何度もリピートさせようと思えば、あまりヘンなコをつけるわけにもいかなくなり、それなりにマシな子をつけるはずだ。 だから、ひとりで行くことは、遊ぶ上で意外に重要なポイントなのである。 ところが、二人、あるいはグループで来ているお客は、店に行く目的意識が「女性」なのか「商談・懇談」なのか、彼ら自身の中でもあいまいだったりする。 下手すると、お客同士、仕事の話題で勝手に盛り上がったりして、ついたホステスがハナシに参加できない、なんて光景をときたま見かけるが、そんなことなら、なんでクラブにいくんじゃい!とツッコミたくもなってしまう。 そういうハナシしかしないのなら、ふつうのホテルのカウンターバーで十分、って気がする。 やはり、せっかく高いクラブに行くんですから(クラブの高い値段はまさに高い人件費に根ざしているんですよ)、ホステスとのコミュニケーションを楽しむために行くほうが、いいと思うんですがね。いかがでしょうか。 当然、こういうグループ客に対して、店側は「ナメる」ようになる。 別にどんな女のコをつけたって大丈夫だろうと、タカをくくってしまうのである。 実際、グループ客は店にとって「いいカモ」だったりする。 在籍女性の少ない店にとっては、ひとりのホステスで何人も相手が出来るグループ客は、楽にかせぐためには感謝すべき存在だといえる。 これは、おおかたの店で採用されている、ついたホステスの人数ではなく、お客の「頭数」でお勘定が決まるシステムがあればこそのことだが。 そこのいつもグループを引き連れてしかクラブにいかない貴方、貴方は間違いなくカモなんですよ!(笑) 逆にいえば、 「クラブ殺すにゃ刃物はいらぬ、ひとり客ばかり来ればいい」 ということでもある。 もし、来店するのがひとりのお客ばかりになってしまうと、限られた人数のホステスでうまくやりくりすることはまず不可能だからである。 では、ひとり客は単なる嫌われ者かというと、そうでもない。 なぜなら、グループ客は基本的に社用族なので、会社の業績が悪化して、交際接待費が大幅に削減されると、まったく来店しなくなるが、ひとり客は(中には社費で落としているフトドキ者もいるにはいるが)基本的には自分のポケットマネーで飲んでいるので、不況になっても社用族ほど露骨に来る回数が減ることはない。 売上高的には少ないかも知れないが、社用族より律儀に通ってくれるぶん、ある意味、ありがたい存在なのだ。 目的意識のはっきりした「ひとり客」には、それなりに誠意をもって対応すれば、誠意をもって通ってくれる。 店としても、移り気で「カネの切れ目が縁の切れ目」みたいな、社用のグループ客より、営業のしがいがあるはずだ。 あと、もうひとつ、ひとりで行ったほうがいい理由を挙げるなら、 ふたり以上で行くと、自分についたホステス(キャバクラでは「キャスト」などというワケのわからん言い方をしているな)のレベルと、仲間についたホステスのレベルが違う場合、おたがいに余計な気を遣ったり、あるいは不愉快な気分を味わったるする可能性が高いということがある。 もちろん、誰が誰に「つく」という図式があいまいな店も、実際には多い。 きょうびは不景気だから、女のコを大勢使えない店も多い。 マンツーマン(というかウーマンツーマンというべきか)などとてもムリで、ふたりのお客にひとりとか、下手すると三、四人のお客にひとりしかつかない(というかつけようがない)ケースも少なくない。 が、そういう店は、効率的に稼いでいるようでいて、お客が離れるのも早いはずだから、決して長くはもたないし、行って楽しい店とも思えない。 だから、そんな店は最初から除外しておく。 で、とりあえず、ひとりのお客にひとりのホステスがきちんとついた場合、グループのメンバー間で「格差」が出たりするわけで、これはあまり、いいものではない。 下手すると、友情にヒビが入るきっかけにすらなりかねない(いやマジで)。 だから、ひとりで行ったほうが、無難だと思う。 やはり、夜遊びの王道は、「お客の数だけホステスを準備できる店で遊ぶ」、これだと思う。 気持ちよく遊ぶためには、それは必要条件。 だから、少しくらい料金が高くても、しかたがない。 大根や人参を買うのではなく、居心地のいい時間&空間を買うのだから、「安けりゃいい」なんていってる場合じゃない。 ケチくさいことを言うやつは、「遊び」に参加する資格はない、そういうことである。 あとの「指名」「クレーム」については、これまた書くことがいっぱいあるので、次回にて。 ... 夜遊ビノススメ - 2002年05月27日(月) 前々回、前回からの流れで、ちょっと「夜遊び」について書いてみる。 おおかた男とは夜遊びが好きなタイプと、まったくしない、あるいはしたとしても、周囲の人間に引っ張られでもしない限り行かないし、行っても面白く感じないタイプとに分かれると思う。 前者は後者のことを「なんでこんなに面白いことがあるのにやらないんだろう」と不思議がり、後者は前者のことを「なんてバカなことに高いカネを使ってやがるんだ」と白い目で見る。 どっちも、間違ってないんだけどさ。 夜遊びに限らず、「遊び」なんて、まさに趣味嗜好の問題だから、わかるひとにはわかるし、わからないひとにはわからないのです。 さて、「夜遊び」は、実は不況日本の経済を蘇生させるためにも、大いに振興すべきであると僕は思っている。 なぜかといえば、 バー、クラブ、キャバレー、キャバクラといった場所で夜遊びをすることで、 そこに勤める(アルバイトを含む)女性が経済的に潤う →彼女たちがそのお金を使う →日本経済が潤う という図式があるからだ。 これは「風が吹けば桶屋がもうかる」なんてハナシより、よほど信憑性があると思うんだけどね。 どんな不況のときだって、(いや、不況のときだからこそ、かも知れない)、オトコは若い女性と擬似でもいいから恋愛をしてみたいものである。 テレクラ、ヘルス、イメクラ、ソープといった、いわゆるフーゾクもあるが、あれはどちらかといえば下半身の欲望直結型で、メンタルな意味での恋愛願望をみたしてくれるものではない。 フーゾク好きなひとの中には、 「クラブなんて、いくら足しげく通ったって、ホステスをうまくモノにする保証なんか何もないじゃん。あんなまだるっこしくて、カネばかりかかるのはイヤ」 というムキも多いのだが、 その「まだるっこしさ」にこそ、良さもあったりするのだよ、センセイ。 うまくいかない事のほうがもちろん多いのだが、たまに「擬似」とも思えないくらい、ホンモノの恋愛に近い気分も味わえる。 それを単純に「費用対効果」だけで「つまらない」と判断してしまうような「野暮」なひとに「遊び」を語ってほしくはないナ。 思えば江戸時代の粋人たちは、エラかった。 お金を出せば女性を買うことが出来るはずの「遊郭」という場所でも、上級の女郎になれば、「気にいらないお客とは寝なくてもいい」という「拒否権」があった。 そういう拒否を受けても、文句をいわないのが「粋」な態度であり、力づくでモノにしようというお客は「無粋」なヤツとバカにされていた。 僕らも、そういう「遊びの美学」をもちたいものである。 このハナシ、延々と続きそうなので(笑)、今後もちょくちょく書かせてもらいます。 ... 六本木の魅力 - 2002年05月23日(木) 前回の最後のほうで、ちょこっと六本木の話が出たので、書いてみる。 何をかくそう、六本木は僕にとって最もかかわりの深い街のひとつだ。 学生のころは数回しか足を踏み入れたことがなかった。 が、社会人になってからは、この街で一体どれだけの夜を明かしたことか。 おそらく、千回は軽く越えているだろう。 まるで、「アラビアン・ナイト」、だな(笑)。 入社してから十年目ころまでの僕にとって、 「飲みに行く」 とは 「六本木に行く」 こととほとんど同義だった。 一体、六本木のどこが、僕をそんなに牽き付けたのだろうか。 六本木の最大の魅力は、 「自由人の街」 であること、 いいかえれば、 「“社用族”が偉そうに出来ない街」 であること。 このことにつきるように思う。 自分だって、言ってみれば、会社のカネで酒を飲むことも多い社用族のはしくれなのだから、こういうことを言うのもナンなのだが、そこが銀座や赤坂といった街とは絶対に違うところであり、だから素晴らしいのだと思っている。 銀座や赤坂のバー・クラブ街は、なんのかんのいっても、日本の多くの基幹産業をスポンサーを持つことによって成立している場所だ。 銀座や赤坂で一番エラそうな顔を出来るのは、個人で札ビラをきって飲んでいる自由業のオカネモチではなく、やはり重厚長大型の「一流企業」の偉いサンなのである。 だが、彼らも、所詮、ひとのカネで飲んでいる連中に過ぎない。 バブルが崩壊して、多くの企業が左前になると、真っ先に「交際接待費」が削られ、多くの高級クラブが干上がった。 かつての彼らは、「予算があるから」銀座の店を使ったに過ぎない、そういうことだ。 その予算も涸れてしまえば、誰もバカ高いだけの店になんか行かなくなる。 銀座も赤坂も、現在でもむかしからの高級店が残ってはいる。 が、もはや昔日の偉容は望むべくもない。 しかし、六本木は二者に比べると、いたってカジュアルで庶民的な場所だ。 高い店もあるにはあるが、そこを利用する客も、だいぶんステージが下になる。 電波、広告といった、マスコミ関係の若手社員(ひところもてやされていた「ヤン・エグ」の多くは彼らだ)は六本木で遊ぶことが多いが、彼らだって銀座あたりに行けば、ナショナル・クライアントの提灯持ち、いわば「コワッパ」にすぎない。 そして、そんな旧ヤン・エグ連中よりさらに偉いのは、 「芸能人」 であったり、 「フリーランスの人間」 であったり、 なかんずく、 「外国人」 であったりする。 いってみれば、家を買おうとしても銀行からお金を借りることの出来ない人々ばかり。 億単位の家も現金で買わないといけない、自らの才能しか頼むもののない、「自由人」。 こういった人種が、みずからのポケットマネーで飲む場所だからこそ、サラリーマンの縄張りにはない魅力があるのだ。 実際、僕も得意先の接待という「仕事」でない限り、つとめて自分のカネで飲むことをポリシーとしていた。 身分はリーマンかも知れない。が、根性までリーマンに成り下がるまいぞ、と。 それこそ、ひとり二万以上ふんだくるような店にだって、自腹で行った。 だからこそ、自分より年下の連中に対して、 「会社のカネでした飲み食いを、自分の遊びのキャリアにカウントするんじゃねえ」 と大見得を切れるのだと思っている。 身銭を切ってこそ、初めて「遊び」と呼ばれる資格がある。 六本木はそういう「美学」を持った街だからこそ、僕を牽き付けてやまないのである。 ... おそまきながら、プロフ - 2002年05月22日(水) これまでの数十回分の記事を通読していただければ、僕という人間のだいたいはおわかりいただけたかとは思うが、 「そんなヒマはない」 とおっしゃるアナタのために、遅ればせながら僕のプロフィールを記しておきたい。 性別: 「僕」 と言っているが実は 「女」 ということはもちろんなくて、じゃあ 「男から性転換した女」 「女から性転換した男」 ということもむろんなくて 正真正銘の「男」。(ヒッパリ過ぎ) ただし男らしい男かと問われると、はなはだ心もとない。 年齢: 四十代なかば。 すでにヒントになるネタを書きまくっているので、いまさらサバは読めない。 これは正直申告。 住所: 東京都内のどこか。生まれも東京。 学歴: 四年制大学の文学部卒。 職業: ふつうの(何をもって普通というのかよくわからんが)会社員。 ポジションは事務畑の中間管理職。 ただし、いろいろと前歴はある。 既婚・未婚: 既婚。子供なし。妻も会社勤め。 趣味: インドア系中心。 パソコン、音楽、読書(こう書いていくと、いかにもヲタクみたい。ま、事実だからしかたないが)。 好きな作家は、海外ならアルベルト・モラヴィア。 日本なら三島由紀夫。 あと、趣味といっていいかどうかわからんが、酒を飲むことも。 酒量: ウイスキー、シングルなら6杯から7杯くらい。 それ以上飲もうと思えば飲めるが、翌日の体調にひびくので、最近はまずそのラインを越えることはない。 たまにとんでもない量を飲んで、ひどい二日酔いに悩まされる。 スポーツ: 水泳(最近、ごぶさた)。ゴルフはやっていたこともあったが、好きになれなかった。 見るほうでは、プロ野球とサッカー。ひいきチーム、現在は特になし。 昔はトラファン。 一日の生活パターン: 6時起床、8時20分ころ家を出て、会社までは45分ほど。 6時ころまでには仕事を終え、あとは、 1 まっすぐ家に帰る 2 CDショップや書店に寄ってから帰る 3 飲みに行く(相手は会社の同僚が多い) 4 スクールに行く(何のスクールかはナイショ) 以上の4パターンのどれか。 出没エリア: 日比谷、新橋、新宿、渋谷、その他。 理想の生活: 青山骨董通り界隈にひとりで住み(ガキの頃住んでいたので愛着がある)、一日10枚程度の原稿を書いて(つまり職業は作家)、仕事が終わったら六本木あたりで飲んだくれて、歩いて帰って(ここがポイント)寝る。 こういう生活を送れたら、最高なのだが。 ... 好かんCF - 2002年05月21日(火) 最近観ていて、「ああ、なんてベタなCFなんだ」と思うのは、消費者金融「アイフル」のCF。 「ツーリングいかない?」あるいは「ダイビングいかない?」のお誘いを受けた若い男性が、 チャリンコに乗ったり、あるいはスキンダイビングの格好をしたりして登場するヤツ。 まったく予想を裏切らない、あまりに「お約束」な展開に、 「このCF、社内スタッフだけでアイデア出してるんだろうな」 と思ってしまう。 そういう何のひねりもないベタな展開といえば、 アデランスのCFでタレントの木内晶子が、 頭のてっぺんがやや怪しくなってきた同僚の男性に 「○○クン、結婚してるの!?」 なんて、叫ぶやつもそうだな。 あと、発毛剤のCFで俳優の役所広司が、 「現実を直視しなさい」 みたいなことをゆーのも、好かんねー。 結局、視聴者=消費者の「コンプレックス」を刺激して、モノを買わせたり、サービスを利用させたりしようとする「魂胆」が見えみえ。 品位のかけらもない。 こういうのも少しは取り締まれよな、>JARO といいたくなる。 それにくらべれば、一般的に「えげつない」といわれがちな、 「比較モノ」 のCF(たとえば、ぺプシがうちはコークより美味いですよ、とアピールするようなやつ)のほうが、よほど見ていて許せる。 しょせん、商品広告といえばそれまでだが、品性いやしいCFにつられてモノを買うほど、われわれ消費者はバカではないはず。 ああいう程度の低いCFには、断固「買わない、使わない」という態度を取るべきだと思うけどな。 ...
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