モテ迷惑(下) - 2002年12月17日(火) 前回の続き。 およそタイプではない先輩女性に秋波(って、わかるかな? 流し目のことだよん)を送られていた僕だったが、ビルが別になったこともあって、しばらく彼女の存在を忘れることが出来た。 一、二年後、再びビルを移動し、彼女の職場とも同じビルに戻ったのだが、僕もすでに付き合っていた女性と婚約を果たしていたので、彼女の存在などまったく意識する必要もなかった。 「結婚すれば、いかな彼女も僕のことをあきらめるだろう」 そう、考えていた。 「あんな頭の悪そうな女性に、結婚相手など現れるわけもなかろうが、そんなの僕の知ったことではない」 そうとも、思っていた。 ところが、驚くべきことが起こった。 僕が結婚する予定の前の月に、その彼女が結婚してしまったのだ。 その衝撃のニュースを聞いて、 「世の中には、なんて物好きな男がいるんだ!!」 正直、そう思った。 で、一体いかなる男が、彼女と結婚したのか、探りを入れてみた。 年は彼女(当時35、6歳くらい)よりは少し上で、40歳前後。 見た目は…ちんちくりんで、小太り、その年齢にしては頭髪がかなり後退しているとか。 たとえていえば、ダニー・デビート風だという。 その情報を教えてくれた会社の先輩は、 「そのダンナ、彼女のオヤジさんと言われても、信じてしまいそうだった」 と言って笑っておったくらいだ。 それを聞いて、僕は少し複雑な境地になった。 「彼女は、その手の男がタイプということか? だったら、僕もその類いなのか?」 なんとなく、ナサケナかった。 ま、それはともかくとして、さらに取材したところでは、この結婚は、彼女の強引な「力技」によるものだったともいう。 なんと、付き合い始めてすぐに、なかば強制的に彼に「婚姻届」にハンコを押させてしまったのだとか。 いやはやなんとも、である。 僕がこの一件で学んだことがひとつ。 「どんな人間も、結婚できないなんてことは絶対ない。相手さえ選ばなければ。」 そして、もうひとつ。今回のケースを裏返しにして、自分自身について気づいたことだ。 「男もどうでもいい女から惚れられて困ることがあるように、女の側も、たいていはタイプでもない男から言い寄られているものだ」 つまり、女性に言い寄る男性とは、相手に好かれない限り、「単なるストーカー」でしかないってこと。 このへんがわからないヤツは、いつまでたっても、恋愛を成就出来ないんじゃないかな。 ... モテ迷惑(上) - 2002年12月15日(日) モテてうれしいどころか、迷惑したということって、ない? この僕でも、数回はそういう目にあってるから、よほどブサイキーな男でもない限り、そういう体験、たいていはあるはず。 僕の場合でいえば、社内の先輩女性社員に色目を使われて、背筋が寒くなったことがある。 入社年度は6年くらい上、彼女は高卒だったので、実際には1歳しか違わないのだが、まあ、どう見ても「恋愛の対象外」って感じだった。 145センチくらいと、やたら背が低い女性だった。 が、それはさほど決定的な理由ではなかった。 顔立ちも綺麗とはいえない。 しかし、それもそう気にはならなかった。 何がイヤかというと、いかにもトロそうなしゃべり方をすることだった。 のろのろと歯切れの悪い口ぶりは、ハタで聞いていると、とにかくイライラするものだった。 そんな彼女に、僕は実は岡惚れされているらしいことがわかったのは、ある先輩の言葉からだった。 彼女は当時の僕の職場に来ることはあっても、僕に用事があることは一度もなかった。 ところが、その先輩の言では、たまたま僕が席を立っていたときに、彼に、 「今日は彼はいないの?」 などと、例のトロくさいしゃべり方で尋ねたそうなのだ。 「あれは絶対、おまえに気があるぜ。前にもそういうこと、聞かれたような記憶があるもん」 先輩は笑って、僕のことをからかった。 「よしてくださいよ。冗談じゃない、あんな女。寒気がする」 そういって、僕は真顔で抗議したのである。 ただ、彼女の岡惚れが、ときどき理由もなしに当時の僕の職場までやってくる程度でおさまっていたのは、不幸中の幸いだった。 別に僕に、「つきあってくれ」とかいわないわけだから、実害はゼロ。 ただ、気味が悪い、それだけだった。 そのうち、僕も今の妻と付き合うようになって、そのことをあまり意識しなくなった。彼女の職場が別のビルに移って、めったにあわなくなったということもあった。 たぶん、あんな女性、相手にするような男なんかいないよと、タカをくくって」いたのも事実だ。 ところが…なんとも、驚くようなことが起きたのだな。 ヒキにして申し訳ないが、この続きは次回へ。 ... マニアックになれない - 2002年12月02日(月) ここんとこ風邪をひいていたため、半月以上ごぶさたしていた馴染みの店に行ってきますた。 ここは何度かネタにした例の店でして、あまり女性を指名しない僕にしては珍しく、「オキニ」がいます。 以前「占いもたまには当たる」(4月18日)で登場した、野村佑香似の子のことです。 でも、彼女は僕だけでなく、他のお客にも相当人気がありまして、なんと現在ナンバーワンだそうです。 (この情報は、彼女から聴いたわけではなく、他のひとから仕入れたんですが。) たしかに、指名しても、時間中ずっと席についてくれることは稀で、たいていは半分の時間、下手すると3分の1くらいしかついてくれないときもあります。 まあ、売れっ子の宿命ですから、しかたがないんですが。 (新宿あたりだと、さらにすさまじい人気の子がいて、指名しても10分くらいしかついてくれないこともあるそうです。さすがにそこまで指名がバッティングしてしまうと、呼ぶ気が失せてしまいますが。) で、何の話かというと、僕がいいなあと思うタイプの子って、基本的に他の男性も好むひとが多いんだなあということ。 つまり僕の感性って、非常に一般的でメジャーでノーマルなんですな。 僕自身はどちらかといえばアンチ巨人ですが、僕の感性は巨人ファンのそれみたいなもの、そういえそうです。 世の中には 「ちょっと変わった女性、他の男性ならまず追いかけないような女性しか(たとえば戸川純さんみたいな)狙わない」 つまりマニアックなひともいますが、僕はどうもそういうのになれそうにないです。 僕のこれまでいいなあと思って来たアイドルを列記してみます。 南沙織 小林麻美 木之内みどり シェリー 中山美穂 森尾由美 工藤静香 中山エミリ いかがでしょうか。見事に「わかりやすい」でしょ? しかも、約1名をのぞいて、現在も見事に昔からのイメージを保っていて、息の長い人気をほこっている女性ばかりです。 僕のこの「趣味」を聞いて、「とにかく美人が好きなんですね」とおっしゃるかたも多いようなんですが、たしかに彼女たちは美人ぞろいとはいえ、単に「美人」というだけで好きになる、というものでもないんです。 たとえば美人度では彼女たちにまさるともおとらない、あるいは上かもしれない、 桜田淳子 岡田奈々 アグネス・ラム 志穂美悦子 国生さゆり 鈴木保奈美 こういった女性はあまり好きではありませんでした。 強いて前出の女性たちとの違いをあげるとするなら、これらの女性たちは、ちょっと性格がキツそうに見えるということなのかな。 でも、だいぶん、コジツケっぽいですね。ミポリンの方がよっぽど岡田奈々やアグネス・ラムより性格キツそうだし。 本当のところはよくわかりません。 非常に奥深い、ひとことでは説明できないような理由があるのでしょう。 いずれにせよ、僕の「趣味」はどうころんでも、マニアックな方向に行きそうにありません。 裏返せば、多くの男性に支持されるタイプの女性タレントを見分ける「目」があるということでしょうから、それを商売にすればいいのかもいいのかもしれませんね(笑)。 ... カワイイ?カワイクナイ? - 2002年12月01日(日) オバサンにわりと受けるタイプの女性がいる。 基本的には「不美人」。 たいていは地黒で、「七難丸出し」というタイプ。 目も小さく、鼻も丸く、しかも化粧をあまりしない。 要するに、まるきりあかぬけていない。 体型も、やせ型では絶対なくて、やや太目。 ダイエットなんてまずしていそうにない。 声も作らず、素のままの野太いアルト系だったりする。 性格的には、「一見ひかえめ、でも実は押しが強く、いざとなると仕切りまくるタイプ」ってのが多い。 僕の知り合い、Y子もそういうタイプで、まわりのオバサン族にみょうに評判がよかった。 ある50代のオバサンいわく、 「ねえ、Y子ちゃんって、カワイイと思うでしょ?」 対して僕は、 「えっ? あ…まあ、そうっすねぇ…」 とアイマイに肯定せざるをえなかったが。 しかし内心「なんで、あんなのがカワイイんだよ!」 そう叫んでいたのも事実。 このケースとは逆に、 「色白で誰が見ても可憐、声も高くかわいらしく、性格もつつましやか」 なんてのは、意外にオバサン族がつける点が低い。 「なにさ、ブリっ子しちゃってさ」 みたいな反感をかうようだ。 オトコから見てかわいいと思う女を、どうしてオバサン族はあまり評価しないのか。 僕はずっと不思議に思っていた。 が、 自分がオジサンとよばれるような年齢になってみて、だんだんその心理がわかるようになってきた(笑)。 オバサン族は、まわり全員にオバサンとよばれるような年齢になっても、自分のことをオバサンと思いたくないものだが、 その心情をかなり屈折した形であらわすと、「年若い不美人を愛でる」という行動になるのである。 オバサン族には、若い女性たちの、満開の花のごとき美しさが許せない。 が、若いうちから「美しさ」と無縁な女、これだけは許せるのである。 いってみれば、自分と同じレベルだから。 嫉妬を感じないですむから。 もしかしたら、その若い不美人だって、よくよく磨けばけっこう光る原石かもしれない。 が、その子はそういう努力をしないタイプなので、いつまでも不美人のまま。 そういう女性の中に、「この女に対してなら、年食った自分も勝てるかも」という屈折した心情を投影させているのだろう。 オンナという生き物は、いくつになったって、「達観」という境地とは無縁なのだなあと思う。 いくつになっても美少年アイドルに熱中するからだけではない。 今現在の自分がオバアでブサイクであるという事実自体を隠蔽するために、「美人」というものの存在すら無視するようになるのだから。 テレビドラマなどで、あまり若くもなければ、美人でもない女優さん、 (たとえば、I・Eさんとか、I・Pさん) とかが、主演をやったりして、それをオバサン族が熱狂的に支持しているのも、こういう背景があるのだろうと、僕は思っている。 ... 日記ふうに - 2002年11月25日(月) …って、これ、本来は日記なんですけど(笑)。 たまには思いついたことを、そのまま書いてみます。 今日二十五日は「三の酉」なんだそうです。 一年の無事を感謝し、くる年の幸福を願う神事、「酉の市」。 毎年十一月には、この「酉の市」が各地で開かれるのですが、本家本元はなんといっても台東区千束にある鷲(おおとり)神社。 そこへ、かの有名な「熊手」を買いに善男善女が集まるということです。 今年は「酉」の日が三回あるので、今日の「三の酉」が、まさにラスト。 けっこうなにぎわいを見せるのでしょう。(僕は行かないですが) この「三の酉」が終わると、浅草周辺に住むひとたちは「ああ、今年もついに終わりに近づいたなー」と感慨にひたるんだそうです。 いってみれば、年末年始への前奏曲なんでしょうね。 最近、「幸福だなあ」と感じることが、きわめてまれです。 日々ルーティンに追われ、なんとか片付け、月に一回その報酬をいただく。 そんな生活も二十数年になりますが、給料をもらっても、右から左に消えていくんで、「これで何を買おう」なんてこともあまり考えなくなりました。 これって、ちょっと寂しいですよね。 この「まーくん的日常」も、休み休みではありますが、約8か月も続いています。 たまに、自分の過去の日記を冷静に読み返してみると、 「僕ってけっこういいこと言ってるじゃん!」 とわれながら感心する記事もあれば、 「アフォみたいなこと書いてるなー(汗)」 というのもあります。 こういう変化も、一種のバイオリズムによるものなんでしょうか。 表現意欲が高まる時期、低下する時期があるのかもしれない。 そのへんを、研究してみたら面白い…わけないか(笑)。 ということで、今日はちょっとテンション低めな僕ですが、今後ともよろしく。 ... 新規開拓 - 2002年11月19日(火) きょうは、飲み友達と一緒に、新規開拓してきますた。 なにをって、もちろん、キャバクラです(笑)。 なんと、そういう店なんてこれまでまったくなかったJR田町駅の東側(芝浦)に、新店が出来たんですね。 お店の名はイニシャルで「D」。 芝浦工大のはす向かいのビルの7階にあります。 僕に最初についたのは、お店の中でも一番ベテランらしい28才のコ。 六本木で6年くらいやっていたそうですから、かなりのキャリア。 六本木を離れてからしばらく無職だったが、生活も苦しいので復職されたとのこと。 六本木ではなかなか作法のうるさい店で鍛えられたそうで、お酒の出し方なども、実に堂に入ったもの。 アップにした髪や、ロングドレスが、落ち着いた彼女の雰囲気にマッチしています。 仕切り上手な彼女は、リーダー的存在といえそう。 二番目についたのは、なんと19才のコ。お店の中でも最年少のひとり。 実は田町の西側にある某女子大に通っているんだそうな。 (耳の大きい元アイドル歌手、M・Iちゃんの後輩ってこと。) 睫毛が長く、パッチリとした目が可愛い。 デビューしたころのhitomiにちょっと似ていて、彼女もアイドル性十分。 オジサンにも、若い男性にも受けそうで、ナンバーワンの資格ありと見ました。 最後に来たのは、このコも19才。 以前は池袋にいたそうで、ちょっと他のコとは雰囲気が違います。 お客にガンガン突っ込みを入れるタイプといいますか。 しっかりドリンクはおねだりするし、営業もガンガンかけてくる。 「次回、ちゃんとアタシを指名しなよ!!」 てな感じ。 「キミ、本当に未成年?」 とこちらも言いたくなるくらい、やたら「慣れてる」ふうなので、さすがのオッサンもタジタジ状態(笑)。 お姉さんタイプ、アイドルタイプ、ヨゴレ系(?)、各種揃っているようで、なかなか面白い店でした。 ... 創業と守成 - 2002年11月18日(月) この「エンピツ」の各日記ページを見ても、更新がしばらくとまっている日記って結構多いと思う。 「お気に入り」に加えておいても、その日の題名がなかなか変わらない日記が、全体の半分くらいあったりする。 かくいう僕の日記も、平気でひと月以上更新せずにいたりするわけだから、ひとのことは言えないんですがね。(^^ゞ まことに「創業」よりも「守成」のほうがずっと難しいことなんである。 でも、ムリに毎日更新しようとすると、精神的に負担になって、そのうち、 「ええい、やめてしまえ!」 なんてことになってしまうので、あまりに忙しいときや、書く気分にならないときは、ムリして書かないことにしてます。 数少ない愛読者の皆さん、そういうことで大目に見てくらはい(汗)。 さて、日記と同様、男と女の仲も、付き合い始めるのにもひと苦労があったりするが、長く続けることはもっと大変なことだと思う。 ことに「結婚」なんて、数十年、下手すると半世紀以上一緒に暮らすってことですよ。 それまで、数ヶ月、数年単位でしか異性との付き合いが続かないことが多かった人間に、結婚だけは例外的に長く続くなんてことはあまりない。 でも、若いひとを見ていると、数ヶ月単位で相手を変えているケースなんてザラだもんなー。 結婚だけは長続きするようには、とても思えないね。 昔はそれでも、女性が自活していく道があまりなかったから、子供が生まれれば、それが「カスガイ」となって、まあ長続きしたものだが、今では女性も経済的に夫から自立したひとが多いから、子供を引き取って独りで育てていけるようになってきた。 もはや「子はカスガイ」という言葉さえ、死語になりつつある。 だから、「離婚」しないようにするって、独身者が考えている以上にモノスゴク大変なことなのだ。 「結婚」のきびしいところは、たとえ夫婦ふたりのうちひとりでも 「もうイヤ」 と思ってしまったら、もうアウトということだね。 いかに自分は相手のこといまだに好きだと思っていても、ダメなものはダメなのである。 もちろん、片方が「イヤ」と思っても、相手が食い下がって係争に持ち込む限り、なかなか離婚は成立しない。 とくに従来は、法制度上、社会的に立場の弱い「女性」の側の拒否権はかなり厚く守られていたから、男性の側が奥さんをイヤになっても、そう簡単には別れられなかった。 つまり、男性が女性に「あきた」という理由だけでは離婚できず、たとえば女性側が浮気をするなど、決定的な責がない限り、別れられなかったのだ。 これを「有責主義」という。 しかし、最近では「破綻主義」といって、一定以上の期間、一緒に暮らさなくなったり、夫婦生活が実質的になくなったりした夫婦は、どちらかに決定的な落ち度がなくても、裁判所が離婚を認めるという方向に変わっている。 極論をいえば、「あきちゃった離婚」だって、OKということになる。 こうなると、どちらかの愛情が冷めただけでも、もうアウトってこと。 「おたがいが愛し合う」、これ以外に結婚を継続させていく手はないということになる。 まさに「創業は易く、守成は難し」といえそうだ。 ...
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