すずめの群れが飛び立ってゆく草むらに午後の光
坂の上の歩道橋から町の上の空を見る
誰もいない暗い道すがら門灯とか窓の光とか道しるべのよう
すっかり暗くなった道は静まり返っている夏の頃のようでなく
日溜りを選ぶのが楽しくなってくる
まん丸から少し欠けはじめた月 静か
月を空に見ていた風は冷たいけれど