きっと 誰もいない未来を思った秋の葉が落ちてゆく
真っ青な空を飛行機が横切ってゆくまるで夕方のような光の午前
髪を梳かすといやな煙草のにおい隣の部屋からやって来てたのね
雨が屋根や軒を打っている新聞配達の音が混じる
風に煽られる氷の粒のような雨
晴れた日の夕方もくらい
風ばかりの色になって木々が揺れる