花びらと湯あみする
歩道には花びら夥しく風に押し返されながら歩く夕暮れ
言葉の響きよりただ寒さ
桜が咲くいつも雨の思い出
さくら、桜雲の中
朽ちたような家の前に一本だけ立っている古い桜の木いっぱいの花
声の聞こえない校庭の前の歩道を歩く朝