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2007年06月26日(火) ■ |
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まひるの月を追いかけて(恩田陸) |
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●読了:まひるの月を追いかけて(恩田陸) (「BOOK」データベースより) 異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香…。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は―。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。
おもしろくなかった。というか腹が立った。謎だらけという意味では確かに「ミステリー」に違いないけど、あまりにも意味不明な部分が多すぎて、まるで不条理小説。主人公の置かれた状況や、登場人物たちが、読んでも読んでもさっぱり分かってこない。どんでん返しが多すぎてストーリーに一貫性がないみたい。その混乱ぶりやわけの分からなさを楽しむには、精神的な余裕と、忍耐を必要とすると思った。今の私にはその持ち合わせがないってことだな。
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2007年06月25日(月) ■ |
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●読書中:銃とチョコレート (乙一) 内容(「BOOK」データベースより) 少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが…。
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2007年06月24日(日) ■ |
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酸素は鏡に映らない(上遠野浩平) |
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●読了:酸素は鏡に映らない(上遠野浩平) 出版社/著者からの内容紹介 君も世界の支配者に? 「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、君もまた世界の支配者になれる」ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、その裏に隠されているのはなんでしょうか? 宝物の金貨のありか? 未来への鍵? それともなにもかもを台無しにしてしまう禁断の、邪悪な扉でしょうか? ちょっと寂しい姉弟と、ヒーローくずれの男が巡り会い“ゴーシュ”の秘宝を探し求めて不思議な冒険をする、これは鏡に映った姿のように、あるけれどもなくて、ないけれどもある、どうでもいいけど大切ななにかについての物語ですあなたは、鏡をどういう風に見ていますか?
意味不明でさっぱり分からないので腹を立ててしまった。単発の読者にあまりに不親切。 いや、表面的なストーリーは多分わかってると思うのだけど、どこが面白いのか分からん。オキシジェンが世界の支配者って結局、何? 存在が最初から最後まで意味不明なんですけど。そんな薄っぺらい、思わせぶりなセリフに感じ入るには、私は年を食いすぎ&ひねくれ過ぎている(^^; それに、なんで最後に突然「先輩」とやらが出てくるの? もしかして、作者の他のシリーズものと関係があるのか?・・・と思ったら、やっぱりそうだったか。こういうのは嫌いだ!ミステリーランドの名前を背負って出すなら、せめて単発でもちゃんと分かる話にしてくれ。そうしたくないのか、するべきでないと考えているのか、出来ないのか・・・。いやー、もう本当、順番に読んでいくと作者の特徴が分かるよなあ。上遠野浩平氏はこういう作家だってことだろう。二度と読むか。
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2007年06月23日(土) ■ |
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ステーションの奥の奥(山口雅也) |
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●読了:ステーションの奥の奥(山口雅也) 内容(「BOOK」データベースより) 小学六年生の陽太は吸血鬼に憧れていること以外はごく普通の小学生。そんな陽太には一風変わった叔父がいる。名前は夜之介。陽太の家の屋根裏部屋に居候している物書きだ。そんな叔父と甥が、ある日テレビで「東京駅」が大改築されることを知り、夏休みの自由研究のテーマに選ぶことになる。取材のためさっそく「東京駅」に向かったふたりだったが、迷宮のような駅構内の霊安室で無残な死体を発見してしまう!さらに、その日の夜中、宿泊していた東京ステーション・ホテルの夜之介叔父の部屋で密室殺人事件が発生!しかも叔父の姿は消失していた。連続殺人事件なのだろうか?夜之介叔父はいったい?陽太は名探偵志望の級友留美花と、事件の謎を解くべく奔走する…。
いまいち物足りないながら、東京駅を舞台にしているというのは確かに面白かった。日本一有名でありながら、実はあまり知られていないこんな秘密が・・・という驚きがあった。吸血鬼なんてものをマジに出すとは、ミステリとしてはちゃぶ台返し級の反則じゃないかと思うけど、「怪奇物」ってことで、まあ・・・(−"−ヾ それじゃあ、せめて、おじさんがビジュアル系の美男子だったらなあ。
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2007年06月21日(木) ■ |
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ちんぷんかん(畠中恵) |
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●読了:ちんぷんかん(畠中恵) 若だんなが三途の川で溺れてる? そりゃいけねぇ。すぐに助けに行かないと! で、三途の川ってのはどこにあるんで?――頼りになるのかならぬのか、どこかとぼけた妖たちと誰より病弱な若だんながお江戸の町を舞台に大活躍する、ご存じ「しゃばけ」シリーズ最新刊! 若だんなの三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に、気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!
地元の書店で見つけて購入。 今までになかったことが連続して起きる話が多かった印象。長崎屋が火事で焼けたり(近所で火事が起きたというのは過去にもあったけど、本当に丸焼けというのはすごい)。若だんなが死にかけて、三途の川まで行って帰ったり(妖に化かされたとかじゃなく、本当に死に掛けたらしい)。兄の松之助の縁談が決まったり、他にも色々あって、全体的に「転換期」という印象の強い巻だった。 シリーズの終わりに向けてまとめに入ってるのかな。
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