昨日の夜、ベッドで本を読んでいたらイイ具合に睡魔が襲って来たので灯りを消して寝る事にした。 夢と現のはざまで、部屋中が物凄い霊的なものに支配されている感覚に襲われた。普段私は霊感(やそれに類似するもの)などない方だし、怖い事に対する感覚が鈍いと言うか霊的な事象に出くわしても『あぁ、こういう事もあるな』くらいにしか感じない。心霊写真の心霊が写っていると思しき部分を見つけられないタイプである。 しかし昨夜はなんとも禍々しいと言うか、夜の闇の中なのに妙なオレンジ色の光が充満しているような嫌な雰囲気がして(目は閉じているので真相は分からないし、怖くて目を開ける事も出来ない)本当に怖かった。『何かいる』と、真剣にそう思った。 しかし簡単に言ってしまえばただ単に夢を見たのだろう。必死で『バク・バク・バク』とつぶやき、ドキドキしながらもいつしか眠りにおちた。 朝になったら、その怖さを感じたきっかけも忘れてしまった。単純な人間で良かった、と思うがまた眠りにつくのが少し怖い気もする。 そしてそんな日に限って彼もいない。
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