虐待の連鎖なんて言葉をよく聞きますが、親子関係ってのはやはり自分が辿った道を辿るのかなぁと空恐ろしくなる時があります。 私の母はまだ存命していますが、ってかまだ死ぬような歳でもありませんが、とにかく親らしくない親でした。私とは外見も似ていないし、趣味嗜好からなにから全く懸け離れています。そういった表面的な事だけでなく、彼女は今に至るまで常に「母」よりも「娘」「妹」そして「自分自身」である事が優先されています。 それを通す事が出来ればそれはそれでこちらにとってもありがたいことかもしれませんがね。 私はそんな母を、幼少時は盲目的に好きでした。その後、自分が置かれた複雑な環境を受け入れつつ、やはりこんな母親に自分はならないようにしようと思わされました。 料理が苦手な母に焦れた私は小学生の頃から少しずつ料理を始めました。時にはお菓子も作るように。それなのに母の得意な整理整頓と掃除は苦手分野です。母のように分不相応な金の使い方をしないように。 しかし、結局母のように離婚をし、子供にも親身になりきれない自分を発見した時、本当に暗胆たる気持ちになります。 前夫の家庭も歪んだ家庭でした。今の世の中全く歪んでいないほうが少ないのかもしれませんが……。そこで産まれた子供たち。 そして真っ直ぐに(少なくとも私から見ると)育った彼と新しい家庭を築き、新たに子を授かり。 そこでこの家族がどう転ぶかを握っているのはきっと私なのでしょう。 少なからずプレッシャーになっているのかもしれないと自覚しています。自覚できているだけまだましなんだと自分に言い聞かせ、自分自身が成長して行かなくては。 間違った連鎖は断ち切るように。
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